魔力の乱れ/Force Spike
提供:MTG Wiki
打ち消しの効果そのものは大したこと無いが、青単色やそれに準ずるデッキの場合、通常の2マナ以上のカウンターでは打ち消すことができない=1ターン目にプレイされる呪文を打ち消すことができるのは大きい。仮に初手に来ていなかったとしても、序盤にこれを見せ付けると、対戦相手によっては警戒して1マナ余裕を見るようになるので、テンポ・アドバンテージを稼ぐ事ができる。中盤以降になるとほとんど役に立たなくなるが、その時のためにも禁止/ForbidやForce of Will、撃退/Foil、マスティコア/Masticore等の手札をコストにするカードを入れておこう。
- マナカーブ理論に基づくスライデッキは、毎ターンマナを使い切ることを主眼としていた。それゆえ、この呪文は青パーミッションが最も苦しむ序盤において、対スライの有効な擬似確定カウンターとして機能した。その点に着目され、ユーロブルーで大規模に採用されたのである。
- 相手が速攻デッキや軽量クリーチャー主体のデッキである場合、1ターン目に自分の手札にこのカード&青マナを生み出せる土地があると、とても良いスタートを切る事ができる。それゆえに3〜4枚投入する人が多い。
- 中盤以降、このカードによる打ち消しを成功できれば、得られるテンポ・アドバンテージ(と精神的アドバンテージ)はとても大きい。
- キャントリップにForce Voidと驚愕ルーン/Runeboggle、ピッチスペルに目くらまし/Dazeがある。
- インスタントかソーサリー限定になるとキャントリップになる→撹乱/Disrupt
- 次元の混乱にて、白のマナの税収/Mana Titheとしてタイムシフト。
カード名について
カード名の「Spike」には、動詞として「(相手の企みを)妨げる、裏をかく」という意味の他に、名詞で「とげ、くさび」の意味がある(「Force」は「力、力場」といった意味合い)。カードを見ると、レジェンド版では「とげの生えた力の塊(イラスト)」と描かれているが、第7版は相手の放った呪文を「力場を作って妨害(イラスト)」している。
また、公式サイトなどの英語記事でも名詞・動詞両方の解釈があり、「Force Spike」を普通通りカードの名称(名詞)として扱っているだけでなく、「Spike」を動詞とみなして「Force Spiked a spell」などと表現することが少なくない。
日本語では「Force Spike」を「力を妨げる」と読んで「魔力の乱れ」と意訳しているようだ。
参考
- カード個別評価:レジェンド - コモン2
- カード個別評価:第7版 - コモン
- カード個別評価:第5版 - コモン