門衛のスラル/Doorkeeper Thrull
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アーティファクトやクリーチャーが戦場に出ることで誘発する誘発型能力を妨害するスラル。
倦怠の宝珠/Torpor Orbに連なる誘発妨害カードだが、同様に瞬速を持つ静翼のグリフ/Hushwing Gryffより軽く妨害範囲も広くなっている。タフネスが2ある事もシステムクリーチャーにとっては重要な変化。
登場時点のイニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期のスタンダードでは、競合相手として機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machinesが存在する。対策カードとして軽さは圧倒的にこちらが上だが、こちらのETB能力も活用できなくなるデメリットがあり範囲はエリシュ・ノーンの方が広い。クリーチャーのETB能力が肝で除去が薄いアゾリウス・ソルジャーやボロス召集、同様にアーティファクトのETB能力に頼ったアゾリウス・アーティファクトといったデッキは1枚で機能不全に陥らせることができる。一方ドメイン・ランプに対しては装飾庭園を踏み歩くもの/Topiary Stomperや最速の先手5ターン目の偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierに間に合うものの、エリシュ・ノーンでは可能なゼンディカーへの侵攻/Invasion of Zendikarや力線の束縛/Leyline Bindingを止められないため、アトラクサに対応して出したら力戦の束縛で除去される…なんてこともしばしば。
カルロフ邸殺人事件のリミテッドでは調査を行うタイプのETB持ちがちらほらいるものの、主戦力となる変装にはサイズ負けしており、表になった時の誘発型能力は止めらないと不便な点が目立つ。それでも飛行機械を打ち落とせる瞬速フライヤーではあるので、色の合うデッキの2マナ域の枠埋めぐらいにはなるだろう。
ルール
- 誘発型能力とは、「~~したとき/When ~~」「~~するたび/Whenever ~~」などと書かれた能力である。「~~が戦場に出るに際し/As ~~ enters the battlefield」「~~は+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る/~~ enters the battlefield with +1/+1 counter」などと書かれた能力は誘発型能力ではなく常在型能力であり影響を受けない。
- 能力がアーティファクトやクリーチャーを指定していなくても、イベントがアーティファクトやクリーチャーが戦場に出ることなら能力は誘発しない。例えば、アーティファクト・土地が戦場に出ることでは、「土地が1つ戦場に出るたび」の誘発型能力は誘発しない。
- 門衛のスラルが戦場に出ることによっては能力は誘発しない。同様に門衛のスラルと同時にアーティファクトやクリーチャーが戦場に出たなら、それによって能力は誘発しない。