巨人の力/Giant Strength
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1970年1月1日 (木) 09:00時点における (トーク)による版
同時期に使えた個別エンチャント聖なる力/Holy Strengthと邪悪なる力/Unholy Strengthのそれぞれいいところを取ったような値。 無難な性能ではあるが、上記白黒の2つに比べると若干マナ効率が悪い。 また同じマナを使うなら、相応サイズのクリーチャーを呼ぶことも可能であるため、デッキ採用は悩みどころだろう。 後の世からみると、どちらかというと緑っぽいエンチャントである。 カード名にある巨人のイメージから赤に割り当てられたのだろう。
テンペスト・ブロック構築では、コントロール系のデッキにボトルのノーム/Bottle Gnomesが多く使われており、スライの打撃力をもってしてもライフを削りきることができない場合があった。 さらに、スライにはパワー3以上のクリーチャーが意外と少ないため、ノームのタフネス3を突破することが困難であった。 そのためスライでは、更なる打撃力向上のためとブロックをされても一方的に負けることがないようにタフネスの強化、という目的でしばしば使用されていた。 また以下のメリットもある。
- メタの中心にあった赤や呪われた巻物/Cursed Scroll等の火力呪文への耐性。
- 当時良く使用された優秀コントロールエンチャントであるレガシーの魅惑/Legacy's Allureへの耐性。
- 同ブロックの有力デッキの一つヒューミリティオアリムへの耐性。
- 使用された頻度は少ないが、同ブロック中ではまともな部類の全体除去呪文ラースの風/Winds of Rathへの耐性。
David Priceはいち早くこれらの特性を見抜き、赤単スライに巨人の力を4枚投入した亜種、通称テンペスト限定構築版デッドガイレッドを完成させプロツアーロサンゼルス98を制した。
- 氏曰く、「スライとは全く違うデッキ」。その証拠(?)に氏のデッドガイレッドにはアーティファクトダメージ源がメインデッキに8枚・サイドボードを合わせて計11枚も入っており、サイドボードチェンジ後は石の雨/Stone Rain4枚・粉砕/Shatter4枚がのちのポンザに似た動きをみせる。