ドライアド
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ドライアド/Dryadは、種族を表すクリーチャー・タイプの1つ。女性の姿をした樹木の精霊。
解説
初出はアイスエイジのFolk of the PinesとRime Dryad。その後、クリーチャー・タイプが「ニンフ」だったシャノーディンのドライアド/Shanodin Dryadsも第6版から「ドライアド」となる(現在は「ニンフ・ドライアド」)。同じ森の住民でもエルフやツリーフォークなどより幾分マイナーであり登場頻度も低いが、背景ストーリーに合わせてある程度まとまった数が登場することが多い(メルカディア/Mercadiaのラッシュウッド/Rushwoodのドライアド達、ラヴニカ/Ravnicaのセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveの構成員など)。
種族としての統一された能力はないが、樹木の精という特徴を反映してか、森渡りや特殊な土地渡り、土地やマナに関連した能力が目立つ。
伝説のドライアドはラヴニカのギルド現在議事会の合唱者/Chorus of the Conclave、セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice、不和のトロスターニ/Trostani Discordantの3体。
- マジックにおいて唯一の土地・クリーチャーであるドライアドの東屋/Dryad Arborを擁する。
- その細腕のイメージに反して、トーナメント級カードが多い。例えばぶどうのドライアド/Vine Dryadはアデプトグリーンで実績を残しているし、クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadはミラクルグロウ、スーパーグロウのキーカードとなった。ラヴニカ・ブロック時のスタンダードでも世慣れたドライアド/Dryad Sophisticateが基本でない土地を渡りまくった。
その他
ドライアドはギリシア神話に登場するニンフのうち木に宿るものの呼び名。ヒンドゥー神話、ケルトの昔語りなどに登場する木の精も同じ名前で呼ばれることがある。美しい姿かたちで現れ、旅人を誘惑し自分自身である木の中に引きずり込むとも言われる。古典ギリシア語ではドリュアス、フランス語ではドリアードとも。Wikipediaのドリュアスのページも参照。
- ギリシャ神話をモチーフにしたテーロス・ブロックのドライアドはニンフのクリーチャー・タイプを併せ持つ。
- メルカディアン・マスクスでのドライアドは、植物的な色の肌に樹皮の服、蔦の髪など、まさに植物が人間化したというべき姿で描かれており、海外ファンタジー・テーブルトークRPG「Rune Quest」に登場する人型をした植物であるエルフ(アルドリアミ)にイメージが近い。なおアルドリアミは樹木の種類により異なる種族になっており、グルメなトロールたちは彼女らを野菜として頭からばりばりと食べる。
- またドライアドたちは集合意識や集団記憶に近い能力を持っているようである。セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveのドライアドたちは意識を共有しているようであり、ラッシュウッドのドライアドたちも集団潜在意識/Collective Unconsciousを持つ。1つにして全、全にして1つである。