苦痛の予見者/Pain Seer
提供:MTG Wiki
闇の腹心/Dark Confidantのリメイク。手札を増強する能力はアップキープの開始時ではなく、自身がアンタップしたときに誘発する誘発型能力(神啓)になった。
神啓能力に共通して言えることだが、予めタップしなければ能力の恩恵を受けられないのが難点。攻撃するにしても、2/2と小粒であるため対戦相手が適当なクリーチャーを展開するだけで立ち往生してしまいやすい。そのため単体で見た場合は、本家よりもアドバンテージ源としての安定性は低い。
それでも繰り返しハンド・アドバンテージを得られる能力は強力であり、ウィニーとして標準的なマナレシオを持つため、アグロ系のデッキには適している。特に黒ウィニーや黒赤ビートダウンのようなデッキは、除去を多く採用しているためブロッカーを排除しやすく、能力の誘発も十分に狙える。また、スタンダードでは色の合うザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerとの部族シナジーがあるのも評価点。
グランプリシンシナティ14では、苦痛の予見者を4枚採用した黒ウィニーがベスト4に入賞している。
- パワーカードである闇の腹心の調整版と言えるが、タフネスが1高い点、ライフロスによる自滅が起こりにくい点、タップ手段とアンタップ手段があれば1ターンに何度でも能力を使える点ではこちらが上である。また、本家同様にライブラリー操作との相性が良いため、占術がどの色でも多用できる環境であることも追い風である。
- 神々の軍勢のゲームデーのトップ8賞品としてこれのプロモーション・カードが配布された(参考)。
参考
- Devign Inspiration/舞い降りし「神啓」(Daily MTG、Feature Article、文:Tom LaPille、訳:矢吹哲也)
- Pain Seer(Daily MTG、Magic Arcana、文:Trick Jarrett)
- カード個別評価:神々の軍勢 - レア