誓いを立てた騎士/Oathsworn Knight
提供:MTG Wiki
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
誓いを立てた騎士は、+1/+1カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
各戦闘で、誓いを立てた騎士は可能なら攻撃する。
誓いを立てた騎士の上に+1/+1カウンターが置かれている間にこれにダメージが与えられるなら、そのダメージを軽減し、これの上から+1/+1カウンターを1個取り除く。
四肢をすべて失うまでは攻撃を続ける人間・騎士。幻影を思い起こさせ、基本は「強制攻撃のデメリットを持ち、ダメージでは破壊されないがどんどん弱くなる3マナ4/4」という概観のクリーチャー。
高めなアグロ性を持つが、癖が非常に強い。対戦相手にタフネス5以上を立てられると他のカードの助力がなければ無力化されていく。またダメージを軽減するだけなので、-修整を受けてタフネスが0になれば当然+1/+1カウンターの数に関係なく状況起因処理で墓地に置かれる。
デメリットも多いものの、接死が効かない、+1/+1カウンターを多めに乗せる手段があればダメージではほぼ破壊できず殴り続ける、能力を失う効果を苦にせずに元のパワー/タフネスを操作する効果を活かせる(たとえば王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsとの併用で+1/+1カウンターが乗った3/3となる)、戦闘ダメージでは簡単に破壊されずに攻撃をし続けるため接死付与などのコンバット・トリックとの噛み合いが良い…など強みもある。基本的にはダメージによる破壊を中心とする赤や緑に強いクリーチャー。
相手が除去札を切らない限り一定回数攻撃を続けるため、これを注視して戦闘でアドバンテージを取る運用が望まれる。
- 意地悪な狼/Wicked Wolfに若干耐性がある。
ルール
- 誓いを立てた騎士に複数のブロック・クリーチャーから同時に戦闘ダメージが与えられる場合、それらをすべて軽減し、+1/+1カウンターを1個取り除く。
- ダメージが軽減されない場合でも、ダメージを負った上で+1/+1カウンターを1個取り除く。
開発秘話
モチーフは、アーサー王伝説の「黒騎士」。人々は黒騎士と言えば「どれだけ傷つこうとも諦めない騎士」を連想するので、「戦闘ですぐには死なないが、戦うたびに弱っていくクリーチャー」としてデザインされた。
展望デザインでは破壊不能を持ち、戦闘に参加するたびに+1/+1カウンターを1個失うペナルティ能力を持っていた。しかしこのデザインではブロッカーに回されることが多く、これは良いプレイパターンとは言えなかった。セット・デザインは攻撃強制を追加し、破壊不能と弱体化能力をひとまとめにしてジャッジメントの幻影メカニズムに似た能力に変更した[1]。
- 人々が連想する「どれだけ傷つこうとも諦めない騎士」とは、アーサー王伝説を下敷きにしたコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の黒騎士のことだろう。アーサー王の前に立ち塞がり、腕を切り落とされても足を切り落とされても平然として負けを認めなかった。このカードの+1/+1カウンターの数もちょうど4個である。