抹消/Obliterate
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インベイジョンで登場した打ち消されないジョークルホープス/Jokulhaups。
8マナとかなり重いのだが、いわゆる「撃てば勝つ」呪文の一つであるため広く使われた。ファイアーズなどのビートダウン系のデッキのサイドボードに1~2枚挿されていることも多い。
リセットの中でも特に強力なカードであるため、これを中心に据えたデッキもいくつか存在した。インベイジョン初出時にはターボジョークルやターボバランス、第8版再録時にはダークスティール抹消などを生み出した。
やはりと言うべきか、赤なのでエンチャントは残してしまう。しかしそれを逆手に取り、エンチャントを展開したあとこれで戦場を制圧するデッキも存在する。抹消マーチがその代表例。
- イラストはトレイリア/Tolariaにおけるバリン/Barrin最期の魔法で、彼は妻レイン/Rayneと娘ハナ/Hannaの墓をファイレクシア/Phyrexia軍侵攻から守るため「トレイリアをまきの山と化した」。それほどの大呪文なら打ち消せないのも道理。
- しかし時間停止/Time Stopの登場により、全く防げない呪文ではなくなった。上記のような使い捨てのマナ加速を利用する場合、造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savantも怖い。これは他の打ち消されない呪文にも言えることである。
- 打ち消されない呪文の中で、最も打ち消し呪文を撃たれた呪文だろう。吸収/Absorbでライフ回復されたり、蝕み/Undermineでライフを失わせられたり、妨害/Thwartで島を戻されたりした。同時期に追加効果付きのカウンター呪文が多く、どうせなら追加効果だけでも得ておこう、ということ。
- 第8版を選ぼうにて、直系の先輩であるジョークルホープス/Jokulhaupsを下している。どちらもほぼ確実にキーカードとなるため、重さより打ち消されないほうが重要ということか。
- 再録にあたってフレイバー・テキストが変更されている。インベイジョン版のバリンに関する記述に替わってケルド/Keldの兵士の言葉が記されているので、ケルドにおいてもこの呪文は使われたのかも知れない。
バリンは家族を弔うべく、トレイリアをまきの山と化した。(出典:インベイジョン)
敵は全滅です、閣下。森も、街も、閣下の宮殿も、閣下の犬も……。― ケルドの兵士(出典:第8版)
- 英語圏のネイティブスピーカーに言わせると、この単語は「燃えカス一つ残さないほど完全に焼き尽くす」と言うほど強烈な語感を持っているらしい。正にイメージ通り。
代表的なデッキ
ストーリー
抹消/Obliterateは、大呪文の1つ。別名the Blare of Doom(破滅の響き)。
兄弟戦争でのアルゴス/Argothのthe Devastation(大荒廃)と同じ原理で作用する大呪文である。大爆発を起こして周囲一帯を、術者自身も含めて、何もかも吹き飛ばしてしまう。
修得者にはPharon(ファロン)とバリン/Barrinがいる。
- 氷河期のダリアン一世/Darien the Firstの時代、Kazontas(カゾンタス)反逆の折、抹消呪文が使用されたと思われる節の記録が残されているが、その真偽は定かではない。
- ケルド/Keldでも、この呪文が使用されたと推測される記述が遺されている。
- 4205AR、ファイレクシア/Phyrexiaのドミナリア/Dominaria侵攻の際に、トレイリア/Tolariaでバリンが妻レイン/Rayneと娘ハナ/Hannaの墓地を侵略者の手から守るため使用して、ファイレクシア軍やトレイリア島諸共に消滅し、命を落とした。
関連項目
- バリン/Barrin
- Pharon(ファロン)
- Invasion(小説)
- For Want of Ink(The Secrets of Magicの短編)
- あなたの隣のプレインズウォーカー ~番外編 とあるリセット呪文の物語~(happymtg.com)
- 背景世界/ストーリー用語