ウルザの鉱山/Urza's Mine
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− | *この[[カード]] | + | *黎明期から存在するカードであったが、当時はまだ[[ハルマゲドン/Armageddon]]を代表する大量[[土地破壊]][[呪文]]が横行していたことを始め、[[石の雨/Stone Rain]]を代表する単体土地破壊系呪文を複数枚デッキに投入した、いわゆる[[ポンザ|ポンザPonza]][[デッキ]]戦法が充分に通用する時代であった。加えて、[[アンテキティー]]や[[第4版]]期に[[露天鉱床/Strip Mine]]が同席していたことも向かい風となった。こういった事情から、このウルザの鉱山を含むウルザランド全3種を複数名[[戦場]]に並べる戦法をとる[[デッキ]]は、一線級のデッキとは言い難い扱いを受ける日々を過ごしていた。 |
+ | *この[[カード]]の[[イラスト]]を依頼された時、[[Anson Maddocks]]は「鉱山」(excavation '''mine''')ではなく、「地雷」(land '''mine''')の絵を提出した。 | ||
+ | *他の2つのウルザランドと同じく、初出の[[アンティキティー]]ではイラスト違いのバージョン4種が存在する。これら4種のイラストは、そのイラストに描かれている内容からそれぞれ、{{Gatherer|id=1080|'''Sphere(球)'''}}、{{Gatherer|id=1081|'''Mouth(口)'''}}、{{Gatherer|id=1082|'''Pulley(滑車)'''}}、{{Gatherer|id=1083|'''Tower(塔)'''}}と俗に呼び分けされている。 | ||
+ | *[[クロニクル]]の際、これら{{Gatherer|id=2888|''Sphere(球)''}}、{{Gatherer|id=2889|''Mouth(口)''}}、{{Gatherer|id=2890|''Pulley(滑車)''}}、{{Gatherer|id=2891|''Tower(塔)''}}のバージョン4種全てが収録されるというなんとも贅沢な仕様で[[再録]]。しかも、アンティキティー時より若干色濃く印刷されるという粋な修正が施されており、特にこの修正のおかげで''Tower(塔)''のイラストは背景の青空の麗らかさが際立つものとなった。 | ||
+ | *[[第5版]]にも再録されたが、さすがにこの時のイラストは{{Gatherer|id=4192|Sphere(球)バージョン}}1種類のみの収録である。 | ||
+ | *しかし、この第5版期の頃も未だにハルマゲドンなどの大量土地破壊呪文は現役であり、また[[ミラージュ・ブロック]]~[[テンペスト・ブロック]]、[[ウルザ・ブロック]]期の[[スタンダード]]は、高速の[[ウィニー]]、[[ビートダウン]]、[[コンボデッキ]]が[[メタゲーム]]の中心を牛耳る、ゲームスピードの速い[[環境]]であった。そのため、ウルザランドを3種揃えて並べるデッキは、引き続き一線級のデッキとは言い難い扱いと、強い逆風を受ける日々を過ごすことになる。 | ||
+ | *[[第8版]]再録の際、[[サブタイプ]]([[土地タイプ]])欄に「[[ウルザの|ウルザの/Urza's]]」が印刷されるようになる。また、この際{{Gatherer|id=45464|新規イラスト}}も与えられたが、そのイラスト内容は上記「Sphere(球)」のものを色濃くオマージュしたものになっている。しかし、これまで書かれ続けてきた[[フレーバー・テキスト]]は無くなった。[[稀少度|レアリティ]]が[[コモン]]から[[アンコモン]]へ格上げとなる。 | ||
+ | *第8版頃の[[スタンダード]]になると、ウルザランドの天敵であったハルマゲドンを代表する大量土地破壊呪文が息を潜めるようになり、優秀な[[土地サーチカード]]や[[ドロー]]呪文などのサポートもあいまって[[ウルザトロン|ウルザトロン/Urzatron]]と呼ばれる[[デッキタイプ]]が一線級で活躍出来るようになる。結果、ウルザランドがアンコモンになったせいと需要増加による価格の急上昇が起きる。その為、昔持っていたけども手放してしまった[[プレイヤー]]たちが後悔をした。 | ||
+ | *[[第9版]]では、第8版から引き続きサブタイプ(土地タイプ)欄に「ウルザの/Urza's」が印刷されて再録されたが、イラストがまた{{Gatherer|id=83314|新規のもの}}になる。 | ||
+ | *[[時のらせん]]にて、4つ目のウルザランドとなる[[ウルザの工廠/Urza's Factory]]が登場する。 | ||
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+ | ==ストーリー== | ||
+ | '''ウルザの鉱山/Urza's Mine'''は、[[兄弟戦争/Brothers' War]]時代([[AR]]20年頃からAR64年)の[[ドミナリア/Dominaria]]の[[テリシア/Terisiare]]大陸に、[[ウルザ/Urza]]の率いる軍によって、軍のために複数建造された施設。 | ||
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+ | {{フレイバーテキスト|大アーティファクト時代には、鉱山は都市と同じくらいありふれたものとなった。||アンティキティー、クロニクル、第5版}} | ||
==関連カード== | ==関連カード== |
2014年8月28日 (木) 14:40時点における版
Urza's Mine / ウルザの鉱山
土地 — (Urza’s) 鉱山(Mine)
土地 — (Urza’s) 鉱山(Mine)
(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・魔力炉(Power-Plant)とウルザの・塔(Tower)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)を加える。
ウルザランドの1つ。他の2つのウルザランドが揃うと、生み出すマナが増える。
- 黎明期から存在するカードであったが、当時はまだハルマゲドン/Armageddonを代表する大量土地破壊呪文が横行していたことを始め、石の雨/Stone Rainを代表する単体土地破壊系呪文を複数枚デッキに投入した、いわゆるポンザPonzaデッキ戦法が充分に通用する時代であった。加えて、アンテキティーや第4版期に露天鉱床/Strip Mineが同席していたことも向かい風となった。こういった事情から、このウルザの鉱山を含むウルザランド全3種を複数名戦場に並べる戦法をとるデッキは、一線級のデッキとは言い難い扱いを受ける日々を過ごしていた。
- このカードのイラストを依頼された時、Anson Maddocksは「鉱山」(excavation mine)ではなく、「地雷」(land mine)の絵を提出した。
- 他の2つのウルザランドと同じく、初出のアンティキティーではイラスト違いのバージョン4種が存在する。これら4種のイラストは、そのイラストに描かれている内容からそれぞれ、Sphere(球)、Mouth(口)、Pulley(滑車)、Tower(塔)と俗に呼び分けされている。
- クロニクルの際、これらSphere(球)、Mouth(口)、Pulley(滑車)、Tower(塔)のバージョン4種全てが収録されるというなんとも贅沢な仕様で再録。しかも、アンティキティー時より若干色濃く印刷されるという粋な修正が施されており、特にこの修正のおかげでTower(塔)のイラストは背景の青空の麗らかさが際立つものとなった。
- 第5版にも再録されたが、さすがにこの時のイラストはSphere(球)バージョン1種類のみの収録である。
- しかし、この第5版期の頃も未だにハルマゲドンなどの大量土地破壊呪文は現役であり、またミラージュ・ブロック~テンペスト・ブロック、ウルザ・ブロック期のスタンダードは、高速のウィニー、ビートダウン、コンボデッキがメタゲームの中心を牛耳る、ゲームスピードの速い環境であった。そのため、ウルザランドを3種揃えて並べるデッキは、引き続き一線級のデッキとは言い難い扱いと、強い逆風を受ける日々を過ごすことになる。
- 第8版再録の際、サブタイプ(土地タイプ)欄に「ウルザの/Urza's」が印刷されるようになる。また、この際新規イラストも与えられたが、そのイラスト内容は上記「Sphere(球)」のものを色濃くオマージュしたものになっている。しかし、これまで書かれ続けてきたフレーバー・テキストは無くなった。レアリティがコモンからアンコモンへ格上げとなる。
- 第8版頃のスタンダードになると、ウルザランドの天敵であったハルマゲドンを代表する大量土地破壊呪文が息を潜めるようになり、優秀な土地サーチカードやドロー呪文などのサポートもあいまってウルザトロン/Urzatronと呼ばれるデッキタイプが一線級で活躍出来るようになる。結果、ウルザランドがアンコモンになったせいと需要増加による価格の急上昇が起きる。その為、昔持っていたけども手放してしまったプレイヤーたちが後悔をした。
- 第9版では、第8版から引き続きサブタイプ(土地タイプ)欄に「ウルザの/Urza's」が印刷されて再録されたが、イラストがまた新規のものになる。
- 時のらせんにて、4つ目のウルザランドとなるウルザの工廠/Urza's Factoryが登場する。
目次 |
ストーリー
ウルザの鉱山/Urza's Mineは、兄弟戦争/Brothers' War時代(AR20年頃からAR64年)のドミナリア/Dominariaのテリシア/Terisiare大陸に、ウルザ/Urzaの率いる軍によって、軍のために複数建造された施設。
大アーティファクト時代には、鉱山は都市と同じくらいありふれたものとなった。(出典:アンティキティー、クロニクル、第5版)
関連カード
サイクル
アンティキティーのウルザランドサイクル。3種類揃うと2マナ(ウルザの塔/Urza's Towerのみ3マナ)、計7マナを生み出すようになる。ウルザトロンのキーカードである。
- ウルザの鉱山/Urza's Mine
- ウルザの塔/Urza's Tower
- ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant
MTGアリーナではカード・セットに収録されていないが、ウルザの建築ドローン/Urza's Construction Droneの能力で創出できる。
参考
- Card of the Day 07/07/2003 (邦訳)
- 複数マナを出せる土地カード
- The Top 50 Nonbasic Lands 第48位
- カード個別評価:アンティキティー - コモン2(2種類)、コモン1(2種類)
- カード個別評価:第9版 - アンコモン
- カード個別評価:第8版 - アンコモン
- カード個別評価:第5版 - コモン
- カード個別評価:クロニクル - コモン1
- カード個別評価:Masters Edition 4 - 基本土地(4種類)