パーティー破り、アッシュ/Ash, Party Crasher
提供:MTG Wiki
Aerugo aeruginosa (トーク | 投稿記録) 細 (→ストーリー) |
|||
(3人の利用者による、間の3版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Ash, Party Crasher}} | {{#card:Ash, Party Crasher}} | ||
− | [[ | + | [[マジック]]版『シンデレラ』である[[伝説の]][[人間]]・[[農民]]。[[エルドレインの森]]の[[赤白]]の[[指針アンコモン]]であり、[[祝祭]]を達成して[[攻撃]]すると[[+1/+1カウンター]]が置かれる。 |
− | [[ | + | [[アンコモン]]だけあり、[[コモン]]の[[武器庫のネズミ/Armory Mice]]・[[大餐会の客人/Grand Ball Guest]]と異なり[[強化]]が持続するので継続して攻め続けることができる。 |
− | + | [[速攻]]を持つので、本人のほかに何か[[パーマネント]]を出せばそのまま3/3として、あるいはそれが+1/+1[[修整]]をする[[役割]]などであれば4/4として攻撃することができる。幸い、エルドレインの森のコモンにはそういった役割を[[生成]]する1[[マナ]]の[[出来事]]がいくつか収録されている。 | |
− | + | 祝祭と攻撃という2つの条件を満たさないと[[サイズ]]アップできないので、じっくり育成という事はあまり考えず相手[[クリーチャー]]と相打ちになっても仲間の攻撃を通せればよいという[[アグロ]]の姿勢で使い果たした方が良い。[[勝利者の帰還/Return Triumphant]]で[[リアニメイト]]すると4/4速攻で再度戦力となってくれる。 | |
==関連カード== | ==関連カード== | ||
13行: | 13行: | ||
{{サイクル/エルドレインの森のアンコモンの2色の伝説のクリーチャー}} | {{サイクル/エルドレインの森のアンコモンの2色の伝説のクリーチャー}} | ||
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | '''アッシュ'''/'' | + | '''アッシュ'''/''Ash''は[[エルドレイン/Eldraine]]の[[人間/Human#エルドレイン|人間/Human]]。女性({{Gatherer|id=631007}})。 |
彼女は[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]侵攻下において、[[エンバレス/Embereth]]から[[ドワーフ/Dwarf#エルドレイン|ドワーフ/Dwarf]]の地下都市[[エルドレイン/Eldraine#デルヴァーホウ/Delverhaugh|デルヴァーホウ/Delverhaugh]]に避難した一人である。 | 彼女は[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]侵攻下において、[[エンバレス/Embereth]]から[[ドワーフ/Dwarf#エルドレイン|ドワーフ/Dwarf]]の地下都市[[エルドレイン/Eldraine#デルヴァーホウ/Delverhaugh|デルヴァーホウ/Delverhaugh]]に避難した一人である。 | ||
19行: | 19行: | ||
彼女と両親はドワーフの鍛冶を手伝っていたので、しばしばススまみれになっていた。アッシュは休日にデルヴァーホウの広間を散策することが好きで、古代の建築様式の美しさに感嘆している。 | 彼女と両親はドワーフの鍛冶を手伝っていたので、しばしばススまみれになっていた。アッシュは休日にデルヴァーホウの広間を散策することが好きで、古代の建築様式の美しさに感嘆している。 | ||
− | 家族とは異なり、アッシュはデルヴァーホウのドワーフ達が陽気で歓楽的な性格に変化したことを気に入っている。彼女はこの街で幾度も開かれている大餐会/Grand | + | 家族とは異なり、アッシュはデルヴァーホウのドワーフ達が陽気で歓楽的な性格に変化したことを気に入っている。彼女はこの街で幾度も開かれている大餐会/Grand Ballに参加したいと強く願うも、親はそれを許さない。そんな彼女の願いを叶えたのは、いつも彼女が作業を手伝っている親方ドワーフであった。親方お手製の衣裳とヘルメットで正体を隠し、彼女は今、大餐会へと足を踏み出す。そして、[[擬態する歓楽者、ゴドリック/Goddric, Cloaked Reveler#ストーリー|運命の相手]]との出会いが待ち受けている。 |
+ | |||
+ | *上記はMTGアリーナの豆知識とワールドガイド展示資料を元にした内容である。後に公式サイトで公開された設定紹介記事「全高10話」では、[[特注の戦闘装束/Bespoke Battlegarb|変装用の鎧]]は[[武器庫のネズミ/Armory Mice]]が持ってきたものとされる。また、変装をした理由が「両親に反対されたから」ではなく「大餐会に招待される人間はごくわずかであるから」とされている。 | ||
*モチーフは、童話『[[Wikipedia:ja:シンデレラ|シンデレラ]]』の主人公であるシンデレラ。[[意地悪な後見人/Wicked Guardian|継母]]とその連れ子に虐められていたシンデレラは、彼女達が招待された舞踏会に自分も出たいと願うが、みすぼらしい服のため参加できそうにない。そんな彼女の前に魔法使い(妖精とされる場合もある)が現れ、魔法で身なりを整える。ただし、その魔法は[[真夜中の時計/Midnight Clock|今晩の零時]]までしか持たない。 | *モチーフは、童話『[[Wikipedia:ja:シンデレラ|シンデレラ]]』の主人公であるシンデレラ。[[意地悪な後見人/Wicked Guardian|継母]]とその連れ子に虐められていたシンデレラは、彼女達が招待された舞踏会に自分も出たいと願うが、みすぼらしい服のため参加できそうにない。そんな彼女の前に魔法使い(妖精とされる場合もある)が現れ、魔法で身なりを整える。ただし、その魔法は[[真夜中の時計/Midnight Clock|今晩の零時]]までしか持たない。 | ||
25行: | 27行: | ||
*"Party Crasher"については[[パーティ・クラッシャー/Party Crasher]]を参照。 | *"Party Crasher"については[[パーティ・クラッシャー/Party Crasher]]を参照。 | ||
− | **ただし、彼女は(正式な招待客でこそないものの)大餐会で破壊活動などをしたという記述は下記の文献にも存在しない。むしろParty Crasherの原義に近い行動をした[[ | + | **ただし、彼女は(正式な招待客でこそないものの)大餐会で破壊活動などをしたという記述は下記の文献にも存在しない。むしろParty Crasherの原義に近い行動をした[[レッドキャップ/Redcap]]達を叩きのめしている。 |
<!--===[[カード名]]に登場===--> | <!--===[[カード名]]に登場===--> | ||
37行: | 39行: | ||
*MTGアリーナの豆知識(エルドレインの森期) | *MTGアリーナの豆知識(エルドレインの森期) | ||
*『エルドレインの森』ワールドガイド展示資料([https://mtg-jp.com/30th/ 30th Anniversary CELEBRATION TOKYO]、英語) | *『エルドレインの森』ワールドガイド展示資料([https://mtg-jp.com/30th/ 30th Anniversary CELEBRATION TOKYO]、英語) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/ten-stories-tall Ten Stories Tall]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037269/ 全高10話]([[Making Magic]] 2023年9月25日 [[Mark Rosewater]]著) | ||
+ | |||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:エルドレインの森]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:エルドレインの森]] - [[アンコモン]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2024年4月5日 (金) 02:59時点における最新版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 農民(Peasant)
速攻
祝祭 ― パーティー破り、アッシュが攻撃するたび、このターンに土地でない2つ以上のパーマネントがあなたのコントロール下で戦場に出たことがある場合、パーティー破り、アッシュの上に+1/+1カウンター1個を置く。
マジック版『シンデレラ』である伝説の人間・農民。エルドレインの森の赤白の指針アンコモンであり、祝祭を達成して攻撃すると+1/+1カウンターが置かれる。
アンコモンだけあり、コモンの武器庫のネズミ/Armory Mice・大餐会の客人/Grand Ball Guestと異なり強化が持続するので継続して攻め続けることができる。
速攻を持つので、本人のほかに何かパーマネントを出せばそのまま3/3として、あるいはそれが+1/+1修整をする役割などであれば4/4として攻撃することができる。幸い、エルドレインの森のコモンにはそういった役割を生成する1マナの出来事がいくつか収録されている。
祝祭と攻撃という2つの条件を満たさないとサイズアップできないので、じっくり育成という事はあまり考えず相手クリーチャーと相打ちになっても仲間の攻撃を通せればよいというアグロの姿勢で使い果たした方が良い。勝利者の帰還/Return Triumphantでリアニメイトすると4/4速攻で再度戦力となってくれる。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
エルドレインの森の2色の伝説のクリーチャーサイクル。稀少度はアンコモン。リミテッドの指針アンコモンでもあり、それぞれの2色のアーキタイプと童話に対応している。
- 麻痺海溝のシャレー/Sharae of Numbing Depths(白青、相手クリーチャーのタップ、雪の女王)
- 悪夢に追われる者、ネヴァ/Neva, Stalked by Nightmares(白黒、協約、白雪姫)
- 夢見る決闘者、オビラ/Obyra, Dreaming Duelist(青黒、フェアリー、眠れる森の美女)
- 見習い魔術師、ジョハン/Johann, Apprentice Sorcerer(青赤、スペル、魔法使いの弟子)
- 大群の笛吹き、トーテンタンズ/Totentanz, Swarm Piper(黒赤、ネズミ、ハーメルンの笛吹き男)
- 甘歯村の断罪人、グレタ/Greta, Sweettooth Scourge(黒緑、食物、ヘンゼルとグレーテル)
- 勇敢な追跡者、ルビー/Ruby, Daring Tracker(赤緑、パワー4以上、赤ずきん)
- パーティー破り、アッシュ/Ash, Party Crasher(赤白、祝祭、シンデレラ)
- 救世主、アーモント卿/Syr Armont, the Redeemer(緑白、オーラ、美女と野獣)
- 度胸ある冒険者、トロヤン/Troyan, Gutsy Explorer(緑青、マナ総量5以上、ジャックと豆の木)
[編集] ストーリー
アッシュ/Ashはエルドレイン/Eldraineの人間/Human。女性(イラスト)。
彼女は新ファイレクシア/New Phyrexia侵攻下において、エンバレス/Emberethからドワーフ/Dwarfの地下都市デルヴァーホウ/Delverhaughに避難した一人である。
彼女と両親はドワーフの鍛冶を手伝っていたので、しばしばススまみれになっていた。アッシュは休日にデルヴァーホウの広間を散策することが好きで、古代の建築様式の美しさに感嘆している。
家族とは異なり、アッシュはデルヴァーホウのドワーフ達が陽気で歓楽的な性格に変化したことを気に入っている。彼女はこの街で幾度も開かれている大餐会/Grand Ballに参加したいと強く願うも、親はそれを許さない。そんな彼女の願いを叶えたのは、いつも彼女が作業を手伝っている親方ドワーフであった。親方お手製の衣裳とヘルメットで正体を隠し、彼女は今、大餐会へと足を踏み出す。そして、運命の相手との出会いが待ち受けている。
- 上記はMTGアリーナの豆知識とワールドガイド展示資料を元にした内容である。後に公式サイトで公開された設定紹介記事「全高10話」では、変装用の鎧は武器庫のネズミ/Armory Miceが持ってきたものとされる。また、変装をした理由が「両親に反対されたから」ではなく「大餐会に招待される人間はごくわずかであるから」とされている。
- モチーフは、童話『シンデレラ』の主人公であるシンデレラ。継母とその連れ子に虐められていたシンデレラは、彼女達が招待された舞踏会に自分も出たいと願うが、みすぼらしい服のため参加できそうにない。そんな彼女の前に魔法使い(妖精とされる場合もある)が現れ、魔法で身なりを整える。ただし、その魔法は今晩の零時までしか持たない。
- 「シンデレラ」は「灰被り」という意味である。英語で「灰」を表す"Ash"という名前なのはこれを意識しているのだろう。
- "Party Crasher"についてはパーティ・クラッシャー/Party Crasherを参照。
- ただし、彼女は(正式な招待客でこそないものの)大餐会で破壊活動などをしたという記述は下記の文献にも存在しない。むしろParty Crasherの原義に近い行動をしたレッドキャップ/Redcap達を叩きのめしている。
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] イラストに登場
- エルドレインの森
- 侵入者の放逐/Expel the Interlopers、真夜中の一撃/Stroke of Midnight、乱入/Cut In
[編集] 登場記事・登場作品
- MTGアリーナの豆知識(エルドレインの森期)
- 『エルドレインの森』ワールドガイド展示資料(30th Anniversary CELEBRATION TOKYO、英語)
- Ten Stories Tall/全高10話(Making Magic 2023年9月25日 Mark Rosewater著)