ロード (俗称)
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
1行: | 1行: | ||
{{Otheruses|俗称|クリーチャー・タイプ|ロード}} | {{Otheruses|俗称|クリーチャー・タイプ|ロード}} | ||
− | '''ロード'''(''Lord'')とは、現在は廃止された[[クリーチャー・タイプ]] | + | '''ロード'''(''Lord'')とは、現在は廃止された[[クリーチャー・タイプ]]、[[ロード]]の特徴から転じて、特定のクリーチャー・タイプを[[強化]]・支援する[[パーマネント]]の総称である。 |
− | + | {{#card:Goblin King}} | |
+ | |||
+ | [[常在型能力]]によって[[部族 (俗称)|部族]]の[[全体強化]]・支援を行う[[クリーチャー]]を指すことがほとんどだが、絶対ではない。例えば、ほぼ全ての[[スリヴァー]]はそのような能力を持つにも関わらずロードと呼ばれることはまずない。逆に[[Baron Sengir]]は[[起動型能力]]で単体を対象とした支援を行うが、[[センギア/Sengir|センギア]]の長としてのイメージからか[[吸血鬼]]のロードの如く見なされる場合もあるし、部族単位ではなく[[色]]単位で自軍を強化する「しもべ」[[サイクル]]のクリーチャー([[シスルダウンのしもべ/Thistledown Liege]]など)もロードのように扱われることがある。 | ||
+ | *部族をテーマにしたセットではロードが[[サイクル]]を成すこともしばしばである。近年では[[基本セット]]においても各[[色]]にロードが存在している。 | ||
+ | **基本セットでは当初より[[白]]と[[緑]]にロードが長らく不在だった。緑は[[第7版]]で[[エルフのチャンピオン/Elvish Champion]]を、白は[[第10版]]で[[陸軍元帥/Field Marshal]]を得ることになったが、逆に[[第8版]]で[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]が再録を逃して以来、青にロードが欠員していたことから、第10版でも全色にロードが揃うことはなかった。結局ロードが基本セットで5色のサイクルを形成するに至ったのは、各色のロードが一新された[[マジック2010]]になってからである。なおこの際、唯一ロードで[[皆勤賞|皆勤]]を保っていた[[ゴブリンの王/Goblin King]]も世代交代を果たしている。 | ||
+ | *同一クリーチャー・タイプを強化するロード数種類をそれぞれ複数枚[[デッキ]]に投入すること、あるいはそうしたデッキはロードにその枚数を冠し、「8ロード」のように呼ばれる。[[エイトクルセイド|8クルセイド]]や[[8アーマー]]などと同様の名称である。2種類×4枚の8ロードぐらいまでが現実的な所だが、[[カードプール]]次第ではそれ以上も可能。 | ||
+ | *クリーチャー・タイプとしてのロードが廃止される前は実際にロードのクリーチャー・タイプを持っていないものを「'''ロード的存在'''」などと区別して呼ぶこともあった。現在ではその様に区別する意義は薄まっているものの、依然ロードとほぼ同義で使われる表現である。 | ||
==ロードの例== | ==ロードの例== | ||
28行: | 34行: | ||
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/bb46 Oh, My Lord!]([[WotC]]、英語) | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/bb46 Oh, My Lord!]([[WotC]]、英語) | ||
*[[カードの俗称]] | *[[カードの俗称]] | ||
+ | *[[部族カード]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2010年6月4日 (金) 21:12時点における版
ロード(Lord)とは、現在は廃止されたクリーチャー・タイプ、ロードの特徴から転じて、特定のクリーチャー・タイプを強化・支援するパーマネントの総称である。
常在型能力によって部族の全体強化・支援を行うクリーチャーを指すことがほとんどだが、絶対ではない。例えば、ほぼ全てのスリヴァーはそのような能力を持つにも関わらずロードと呼ばれることはまずない。逆にBaron Sengirは起動型能力で単体を対象とした支援を行うが、センギアの長としてのイメージからか吸血鬼のロードの如く見なされる場合もあるし、部族単位ではなく色単位で自軍を強化する「しもべ」サイクルのクリーチャー(シスルダウンのしもべ/Thistledown Liegeなど)もロードのように扱われることがある。
- 部族をテーマにしたセットではロードがサイクルを成すこともしばしばである。近年では基本セットにおいても各色にロードが存在している。
- 基本セットでは当初より白と緑にロードが長らく不在だった。緑は第7版でエルフのチャンピオン/Elvish Championを、白は第10版で陸軍元帥/Field Marshalを得ることになったが、逆に第8版でアトランティスの王/Lord of Atlantisが再録を逃して以来、青にロードが欠員していたことから、第10版でも全色にロードが揃うことはなかった。結局ロードが基本セットで5色のサイクルを形成するに至ったのは、各色のロードが一新されたマジック2010になってからである。なおこの際、唯一ロードで皆勤を保っていたゴブリンの王/Goblin Kingも世代交代を果たしている。
- 同一クリーチャー・タイプを強化するロード数種類をそれぞれ複数枚デッキに投入すること、あるいはそうしたデッキはロードにその枚数を冠し、「8ロード」のように呼ばれる。8クルセイドや8アーマーなどと同様の名称である。2種類×4枚の8ロードぐらいまでが現実的な所だが、カードプール次第ではそれ以上も可能。
- クリーチャー・タイプとしてのロードが廃止される前は実際にロードのクリーチャー・タイプを持っていないものを「ロード的存在」などと区別して呼ぶこともあった。現在ではその様に区別する意義は薄まっているものの、依然ロードとほぼ同義で使われる表現である。
ロードの例
ロード的存在
以下は「ロード的存在」と呼ばれたパーマネントの一例。
- エルフ - 葉の王エラダムリー/Eladamri, Lord of Leaves
- 実際にロードのクリーチャー・タイプを持つエルフのチャンピオンが登場するまで緑のロードという位置づけだった。
- スラル - Thrull Champion
- ナイトメア - 狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master
- 忍者 - 静風の日暮/Higure, the Still Wind
- バーバリアン - 頑強なるバルソー/Balthor the Stout
- 兵士 - 陸軍元帥/Field Marshal
- マイア - マイアのマトリックス/Myr Matrix
各色の代表的なロード
当時の各色の代表的なクリーチャー・タイプを強化・支援し、効果が比較的単純であったことから、特に以下のクリーチャーのことを指すこともある。
- マーフォーク - アトランティスの王/Lord of Atlantis
- ゾンビ - ゾンビ使い/Zombie Master、アンデッドの王/Lord of the Undead
- ゴブリン - ゴブリンの王/Goblin King
- エルフ - エルフのチャンピオン/Elvish Champion
参考
- Oh, My Lord!(WotC、英語)
- カードの俗称
- 部族カード