ゲインランド
ゲインランドとは、ゼンディカー初出の2色土地のサイクル。ライフを得る(gain)ことと、同じくライフにまつわる能力を持ったペインランドに準えてこう呼ばれる。初出時のカード名から隠れ家(Refuge)とも。
解説
[編集]タップインデュアルランドの上位互換の一つで、端的に言うなら「1点ライフゲインのETB能力がついたタップインデュアルランド」である。
ライフ1点というと些細なものに感じるが、土地に付属した効果としては悪くなく、対戦相手のデッキタイプによってはゲームへ与える影響も少なくない(→回復)。例えばライフを20点きっかり削り切ることを前提としたデッキなら、そのゲームプランを大きく狂わせることができるし、別の例として悪斬の天使/Baneslayer Angel(パワー5)が唯一のダメージソースであるデッキならば1ターンの猶予を得られることになるなど、決して侮れない。
タルキール覇王譚では友好色の同型再版と合わせて対抗色版も登場し、以後の再録の際はそれら10種類が標準となった(#再録)。そのためカードの種類数としては友好色のサイクルが多い状態だったが、ミュータント タートルズで対抗色の同型再版が登場し均衡がとれた。以降もユニバースビヨンドセットでは世界観に合った同型再版が新たに登場することがあり、マーベル スーパー・ヒーローズでは友好色・対抗色10枚が登場した。スター・トレックでは惑星の土地タイプを持つ10枚が新たに登場した。
利用
[編集]基本的にリミテッド向けマナ基盤という意味合いが強く、構築では他の選択肢が優先されることが多い。この辺りはカードプールとの兼ね合いであり、ローテーション直後で他の選択肢が乏しい場合や、3種類以上の2色土地を採用したい時など、必要に応じて採用されることがある。
スタンダードではチェックランドや神殿といった競合相手の存在により多用はされないものの、お守りがてら1~2枚挿されるケースも多かった。また青黒コントロールなどに代表されるライフ回復手段に乏しい低速デッキや、回復により誘発する能力を搭載したデッキの場合は4枚積みされることもある。
コモンの2色土地は少なく、門シナジーを利用するデッキ以外ではギルド門の上位互換であるため、登場直後はパウパーや職工の多色デッキで重宝されていた。その後、コモンの多色土地の選択肢が増えていったこともあり、現在では各デッキの特徴に合わせて需要は分散気味である。
再録
[編集]タルキール覇王譚にてリミテッド向けのコモンの2色土地を検討するにあたり、ゼンディカーのゲインランドが候補となった。しかしゼンディカー版ではゼンディカー/Zendikarの地名をカード名に含んでおり再録に障害となったため、将来の再録の可能性も踏まえ、どの次元/Planeでも使える名前を付けたうえで新規に(対抗色版を含め)登場させることとなった[1][2]。タルキール覇王譚版のゲインランドは運命再編、エターナルマスターズ、基本セット2020、イコリア:巨獣の棲処、基本セット2021、神河:輝ける世界、機械兵団の進軍等で次元を問わずに複数回再録されており、目論見通りといったところ。
いくつかのカード・セットでは、ブースターパックの基本土地枠に一定の確率でタルキール覇王譚版のゲインランドサイクルが封入されていることがある。詳細は変則的な稀少度#アラーラの断片以降の基本土地枠の項を参照。
- タルキール覇王譚版と運命再編版は、一見すると同じイラストに見えるが細部が異なっており、それぞれ時代の異なるタルキール/Tarkirの風景が描かれている(平穏な入り江/Tranquil Coveのタルキール覇王譚版イラスト/運命再編版イラスト)。
その他
[編集]- Refugeは「避難所」という意味合いが強い。
- ペガサスの隠れ家/Pegasus Refugeはカード名に「隠れ家/Refuge」とつくが、このサイクルとの関係は無い。
- さらに、隠れ家/Safe Havenは日本語名が「隠れ家」だが、こちらもこのサイクルとは関係無い。
- 同じく土地サイクルの棲み家の英語名「Lair」も「隠れ家」という意味。
該当カード
[編集]ゼンディカー
[編集]- セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge
- ジュワー島の隠れ家/Jwar Isle Refuge
- アクームの隠れ家/Akoum Refuge
- カザンドゥの隠れ家/Kazandu Refuge
- 灰色革の隠れ家/Graypelt Refuge
タルキール覇王譚
[編集]- 友好色
- 平穏な入り江/Tranquil Cove
- 陰鬱な僻地/Dismal Backwater
- 血溜まりの洞窟/Bloodfell Caves
- 岩だらけの高地/Rugged Highlands
- 花咲く砂地/Blossoming Sands
- 対抗色
- 磨かれたやせ地/Scoured Barrens
- 急流の崖/Swiftwater Cliffs
- ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow
- 風に削られた岩山/Wind-Scarred Crag
- 茨森の滝/Thornwood Falls
- フット団本部/Foot Headquarters
- TCRIビル/TCRI Building
- 闇商店/Illegitimate Business
- ディメンションX/Dimension X
- ミュータント・タウン/Mutant Town
- 友好色
- アベンジャーズの格納庫/Avengers Hangar
- A.I.M.の研究所/A.I.M. Labs
- ヘルズキッチン/Hell's Kitchen
- ロス・ディアブロス・ミサイル基地/Los Diablos Missile Base
- ビルニン・ザナ・プラザ/Birnin Zana Plaza
- 対抗色
- フィスク・タワー/Fisk Tower
- スターク・インダストリーズ/Stark Industries
- サブテラニアの洞窟/Subterranean Cavern
- アスガルドの城塞/Asgardian Citadel
- ピム・テック/Pym Technologies
- 友好色
- 対抗色
- カーデシア・プライム/Cardassia Prime
- アンドリア/Andoria
- フェレンギナー/Ferenginar
- ベイジョー/Bajor
- セクター001、地球/Earth, Sector 001
亜種
[編集]タップインデュアルランド以外にも、ETB能力でライフゲインできる土地はいくつか存在する。
- カビーラの交差路/Kabira Crossroads - 回復量は2点。タップインで白マナを生む。(ゼンディカー)
- 微光地/Glimmerpost - 回復量は戦場の神座の数。アンタップインで無色マナを生む。(ミラディンの傷跡)
- 熾天使の聖域/Seraph Sanctuary - ETB能力の回復量は1点で、天使を戦場に出すたびさらに1点回復できる。アンタップインで無色マナを生む。(アヴァシンの帰還)
- 光輝の泉/Radiant Fountain - 回復量は2点。アンタップインで無色マナを生む。(基本セット2015)
- 冒険者の宿/Adventurer's Inn - 街になった光輝の泉。(FINAL FANTASY)
- 永遠衆の墓所/Crypt of the Eternals - 回復量は1点。アンタップインで無色マナを生み、青・黒・赤マナ限定のマナフィルター能力も持つ。(破滅の刻)
- 調和の公有地/Plaza of Harmony - 回復量は3点だが、門を2つ以上コントロールしている場合のみ。アンタップインで無色マナと門が生み出すことのできる色マナを生む。(ラヴニカの献身)
- 斡旋屋一家の潜伏先/Brokers Hideoutのサイクル - 回復量は1点。ETBで生け贄に捧げられ、該当タイプの基本土地をサーチしてタップイン。(ニューカペナの街角)
- 連邦駐屯地/Federation Outpost - 回復量は2点で、諜報1のモードと選択できる。ただし他に土地が2枚ないとタップインしETBも不発。白マナを生む。(スター・トレック)
脚注
[編集]- ↑ Developing Khans(Internet Archive)/カンのデベロップ(Feature 2014年9月8日 Erik Lauer著)
- ↑ Prose and Khans, Part 2/カン否両論 その2(Making Magic 2014年9月22日 Mark Rosewater著)
参考
[編集]- Little Things Matter(Internet Archive)(Building on a Budget 2009年9月16日 Jacob Van Lunen著)
- Fire it Up(Card Preview 2019年6月21日 Andrew Brown著)
- 2色土地
- 土地
- カードの俗称