油浸の機械巨人/Oildeep Gearhulk

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Oildeep Gearhulk / 油浸の機械巨人 (青)(青)(黒)(黒)
アーティファクトクリーチャー — 構築物(Construct)

絆魂、護法(１)
このクリーチャーが戦場に出たとき、プレイヤー１人を対象とする。そのプレイヤーの手札を見る。あなたはその中からカード１枚を選んでもよい。そうしたなら、そのプレイヤーはそのカードを捨て、カード１枚を引く。

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霊気走破の機械巨人サイクルの青黒。絆魂と護法を持ち、ETBでヴェンディリオン三人衆/Vendilion Cliqueのような補填付き手札破壊が行える。

補填があるのでカード・アドバンテージ面では得をできないが、狙い撃ちにできるタイプの手札破壊は4マナ4/4という十分なマナレシオを持つクリーチャーが持つ能力として強力である。この手の能力としては珍しく土地も選べるので、相手が重いカードを使うデッキならマナスクリューを起こさせる選択肢もある。また、能力を自分に使うことでルーティングとして運用することも可能。「公開」ではなく「見る」なので、自分に使った場合も情報アドバンテージを与えたりしないので安心である。

上記の通り十分なサイズを持つのに加え、絆魂を持つので延命性能も高く、手札破壊を免れた除去にも護法によりテンポを奪っていく。2色のダブルシンボルという色拘束さえクリアできるならば、対ビートダウンデッキにおいて強力なカードと言える。

登場直後のスタンダードでは喉首狙い/Go for the Throat・苦痛ある選定/Anoint with Affliction・逃げ場なし/Nowhere to Runといった環境における黒い除去の多くに耐性があるため、「手札に除去が多すぎて、1枚抜いても焼け石に水」といった事態が起こりにくい。このためディミーア・コントロールのフィニッシャーとして用いられるほか、再利用隔室/Repurposing Bayを用いるディミーア・アーティファクトでも採用される。ディミーア加虐者でも採用例があり、終末の加虐者/Doomsday Excruciatorを出す前の前方確認と、出した後のライブラリーアウトの両方で活躍する。またディミーア・ミッドレンジでも試されていた^[1]が定着することはなかった。

リミテッドの青黒でも強力な1枚。緑のファッティや複数の小型クリーチャーを突破できないサイズ・相手の手札を減らせずガスタルのスリル探し/Gastal Thrillseekerより明確に強いと評せないETB能力は一見神話レアに見合わないが、青黒デッキは契約人形の恐怖/Pactdoll Terrorやネットワーク呪詛/Haunt the Networkなどじわじわライフ差を広げていくカードを擁しており、相手を長期戦に引きずり込む性能が高いこのカードも基本戦術を強く支援してくれる。ルーティングの選択肢はゲーム終盤に有効牌を探しに行く際に有効に機能し、マナカーブもつながる運送の魔道士/Transit Mageのシルバーバレットに対応し、ガイドライトの最適化技師/Guidelight Optimizerの青マナから3ターン目に着地すれば攻撃に回ることも容易、など小さな強みも多数有する。色拘束が強く他の色の組み合わせでは採用が難しいが、青黒をやるならノータイムでピックできるカード。

あなたが手札からカード1枚を選んだときのみプレイヤーはドローする。対戦相手の手札が脅威でないならルーティングさせない事を選ぶことができるし、自分の手札が0枚のときに自分に能力を使ってもドローできない。
マジックで「油」といえばファイレクシアの油/Phyrexian oilが連想されるが、フレイバー・テキストによると無関係のようだ。