川守り/The River Heralds

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川守り(かわもり)/The River Heraldsは、イクサラン/Ixalanに存在するマーフォークの集団。イクサランの四大勢力の一つ。

目次

[編集] 概要

イクサラン/Ixalan大陸奥地の島々や密林、川、空に暮らすマーフォークの集団。自然との調和と平穏の中に生きる彼らは、自然の繊細なバランスを保ちながら、自然の力を振るって過酷な野生生物から身を守り、侵入者を撃退する。

川守りは黄金都市オラーズカ/Orazcaの守護者であり、その内に眠る不滅の太陽/The Immortal Sunの強大すぎる力を誰にも使わせないことを使命としている。川守り自身もオラーズカの正確な位置は知らず、探し求めようともしないが、これは自分たちであってもその力を正しく使える保証がないと考えているからである。

彼らは放浪する小さな集団の集合体であり、定住地を持たない。これはマーフォークが都市を建造し、技術を発展させる知識や技量を持たないからではない。むしろ彼らは、自然界の一部として生きることをあえて選択しているのだ。遠い昔の太陽帝国/The Sun Empireと同じ轍を踏まないため、というのが理由の一つである。

[編集] 歴史

マーフォークは、人間がイクサラン大陸にやってくる前からすでにこの大陸に住んでいた。たいへん長い年月にわたり、両者は比較的平和な関係を保ってきた。人間の都市国家が生まれ、オラーズカが他の都市を統一して帝国を築き始めた時代にも、人間の支配地域は川守りの領土までは広がっておらず、マーフォークも自分たちでは作れない物品を求めて、オラーズカと交易を行っていた。

この時代に川守りは、後にも先にも行っていないあることを行った。いくつかの村や、都市と呼べるようなものさえも建造したのだ。伝統に従い、これらの集落は自然環境そのものから作られ、自然環境と調和したものになっていたが、それでいて永続的なものだった。

それから世代を経て、大きな転機が訪れた。不滅の太陽を手に入れた太陽帝国の皇帝アパゼク・イントリ/Apatzec Intliが、川守りの領土を征服して密林を薙ぎ払うべく、その力を振るったのだ。彼の通った道には破壊と滅亡だけが残り、不滅の太陽は「最後の守護者/The Last Guardian」によって川守りに託された。不滅の太陽はオラーズカの内に隠され、その場所は川守り自身を含む誰に対しても秘密となった。

太陽帝国は衰退し、一方で川守りの勢力は増大した。彼らは大陸の広い範囲へ移住し、密林そのものも広がって帝国の耕作地を飲み込んだ。マーフォークのシャーマンに育まれ、さらに彼らの魔法に呼び起こされた新たな支流が流れ込むようになったことで、大いなる川/The Great Riverは幅と深さを増した。

今や川守りの数は大きく減少している。最近即位した皇帝、アパゼク・イントリ三世/Apatzec Intli IIIは帝国の領土拡大を推し進めている。さらに鉄面連合/The Brazen Coalition海賊に加え、数年前から薄暮の軍団/The Legion of Dusk吸血鬼/Vampireまでもがオラーズカの捜索を始め、黄金都市が暴かれるのはもはや時間の問題となった。このような危機的状況の中、クメーナ/Kumena率いる一部のマーフォークは、自分たちが先に不滅の太陽を手に入れ、その力を正しく使うべきだと考えている。

[編集] 地理

  • 大いなる川/The Great River - 川守りを導くとされる大河。
  • 九の支流/The Nine Tributaries - 大いなる川の9本の支流。それぞれの支流に選ばれた9人のマーフォークが、部族を率いる形成師/Shaperとなり、その川と同じ名前を襲名する。
  • 原初の水源/The Primal Wellspring - 大いなる川の聖なる水源。
  • 深根の木/The Deeproot Tree - マーフォークの古の都市の名残。祖先の住んでいた地として今でも敬われている。
  • イトリモク/Itlimoc - 聖なる森。マーフォークと人間の司祭が共に豊穣を祈願していた時代の遺産である。
  • オラーズカ/Orazca - 不滅の太陽が眠る黄金都市。この地に誰も近づけさせないことが川守りの使命である。

[編集] 文化

[編集] 形成師/Shaper

川守りのシャーマンが振るう魔法は風、水、密林の環境を操ることに特化している。風や水の流れを変え、嵐や洪水を呼び、枝や蔓を意のままに曲げる――このように周囲の自然を作り変える様子から、彼らは形成師/Shaperと呼ばれている。とはいえ彼らは自然を征服したり、自然に逆らおうとしたりしているのではなく、むしろ自然との平和的共存を維持しようと努めている。形成師が密林の中を移動する際には、その環境を必要に合うよう適応させ、そして通過した痕跡を全く残すことなく元通りにする。まるで水に落とした小石が、波紋が収まってしまえば水面に何も残さないように。

形成師の力は非常に強力であるため、少人数の川守りであっても太陽帝国や薄暮の軍団の大規模な軍隊に立ち向かうことができる。彼らは川の流れを変えて侵入者を阻み、濃霧を呼び、凄まじい大波を召喚して敵を押し流し、巨大な蔓を作り上げて船や要塞を破壊し、風向きを変えて敵を上空に放り上げる、もしくは空飛ぶ敵を墜落させる。彼らはエレメンタル、すなわち水や密林の植物で形作られた生物を召喚することもできる。

[編集] 隊/Band

余所者の目には、川守りは侵入者を雨林内部から遠ざけ、オラーズカの発見を阻止するための単一の戦線に映る。しかしながら、川守りを構成する多数の/Bandは共通の目的を有しながらも、他に対する優越と、豊かな地域の支配を巡って常に競い合っているのが実情である。

一つの隊は十数人のマーフォークで構成され、形成師/Shaperと呼ばれるシャーマンが彼らを統べている。形成師は尊敬される年長者や指導者であり、その隊の決定を下し、隊を率いて定期的な移住や侵入者との戦闘へ向かう。一人の形成師には常に一人の弟子がいる。形成師が死ぬと、その弟子が後を継いで新たな長となる。ある隊がその地域では支え切れないほどに大きくなった場合は、弟子が一部を率いて分派を作り、新たな領土を主張する。

九の支流の水源は最も重要な領土とされており、その地を支配する隊の形成師は部族/Tribeの長として高く尊敬される。彼らはそれぞれの川の名前を代々襲名する――すなわちティシャーナ/Tishanaクメーナ/Kumenaパショーナ/Pashonaヴハーナ/Vuhanaミティカ/Miticaノタナ/Notanaファラーニ/Falaniトゥヴァーサ/Tuvasaコパラ/Kopalaの名を。

[編集] 翡翠

川守りにとって、翡翠は重要な鉱物である。彼らは翡翠で作られた武器や防具を身に纏う。

また川守りの各隊は翡翠の柱で領土を示しているが、これは同時に領土を守る手段でもある。遠目には、これらのトーテム像は装飾的な彫刻の中に人型種族の顔が描かれた、ずんぐりとした塊のように見える。だがそれらが守護する地域に余所者が侵入すると、像の内部から青や緑の光が輝き、翡翠が分かれ始めるとともに生じた裂け目からその光が溢れ出す。やがて像が完全に展開すると、それは内に込められていたエレメンタルの力を解き放つ。そして像を核として、渦巻く風や流れる水、あるいは植物の蔓が集まり、エレメンタルの守護者を形作る。これは強力な防衛手段だが、その製作は翡翠の加工と、エレメンタルの魂を像の内に束縛する魔法の両方を必要とする大変な作業になる。そのため、現在川守りの領土に入り込みつつある侵入者軍に対する効果的な障壁として役立てるには、とても数が足りていないのが現状である。

[編集] キャラクター

  • ティシャーナ/Tishana - 最年長かつ最も強大な力を持つ形成師。何代にもわたり、多くの形成師の師匠となってきた。
  • クメーナ/Kumena - ティシャーナの次に強大な形成師。自分たちが敵より先に不滅の太陽を手に入れ、その力を行使するべきだと考えている。
  • コパラ/Kopala - 最年少の形成師。自分を信頼してくれる者たちのためにも、まだまだ学ばなければならないことは多いと感じている。

[編集] ゲームでの特徴


Mist-Cloaked Herald / 霧まといの川守り (青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) 戦士(Warrior)

霧まといの川守りはブロックされない。

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Vineshaper Mystic / 蔦形成師の神秘家 (2)(緑)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) シャーマン(Shaman)

蔦形成師の神秘家が戦場に出たとき、あなたがコントロールしているマーフォーク(Merfolk)最大2体を対象とし、それらの上に+1/+1カウンターをそれぞれ1個置く。

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Crashing Tide / 粉砕する潮流 (2)(青)
ソーサリー

あなたがマーフォーク(Merfolk)をコントロールしているかぎり、粉砕する潮流は瞬速を持つ。
クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
カードを1枚引く。


に存在し、いずれもマーフォーククリーチャー・タイプを持つ。職業のクリーチャー・タイプとしては、青はウィザード、緑はシャーマンを持つものが多い。

名前の付いた固有のメカニズムはないが、+1/+1カウンターによる強化(緑)と、回避能力タップバウンスによるブロックの阻害(主に青)をテーマとしている[1]

[編集] 登場

[編集] その他

  • モチーフは現在のユカタン半島に当たる地域にかつて存在した文明、マヤ文明[2]。紀元前から様々な都市国家が栄枯盛衰を繰り返していたが、16世紀にスペインのコンキスタドール(薄暮の軍団のモチーフ)の征服を受け、17世紀に完全に滅ぼされた。アステカ帝国(太陽帝国のモチーフ)と並び、メソアメリカ文明を代表する存在である。
    • 川守りとの大きな共通点としては、翡翠を珍重していたことが挙げられる。

[編集] 脚注

  1. Just for Ix(alan), Part 3/ただ『イクサラン』のために その3(Making Magic 2017年9月18日 Mark Rosewater著)
  2. Magic Story Podcast: Ixalan(Feature 2017年8月30日 Blake Rasmussen and Alison Luhrs、文字起こししたものはこちら

[編集] 参考

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