剥奪/Deprive
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使い魔の策略/Familiar's Ruseを髣髴とさせる打ち消し呪文。追加コストとして手札に戻すのが土地であるため、追加コストが支払えずに腐るという状況がほとんど無く、使い勝手は向上している。
とはいえ、土地を積極的に伸ばしたい低速デッキにとってはテンポの損失になるため痛手である。スタンダードでは序盤はマナ漏出/Mana Leak、終盤は取り消し/Cancelの方がよいが、カウンター合戦など複数の呪文を撃つ場面では取り消しに勝ることも。ゼンディカー・ブロックのETB能力を持つ土地や、上陸能力とのシナジーも考えられる。
登場時のスタンダードでは、青黒及び青白コントロールのカウンター候補の一つだが、複数枚引くと辛いため、採用される場合も1、2枚に抑えられることが多い。
近年高速コンボデッキの隆盛による環境の高速化が著しいモダンにおいても、コントロールデッキで徐々に採用率が上がっている。取り回しが重い謎めいた命令/Cryptic Commandや不確定カウンターであるマナ漏出では高速かつ通してしまったら負けのヴァラクートやむかつきに対処できないからである。追加コストも先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbingerや僻地の灯台/Desolate Lighthouseのルーター能力の種にする事ができるため、ゲーム後半ではむしろメリットとなる場合もある。
パウパーのフェアリーやデルバーでは5枚目以降の対抗呪文/Counterspellとして採用されることがある。エルドレインの王権で相性の良い神秘の聖域/Mystic Sanctuaryが登場して以降は、神秘の聖域が禁止されるまでセットで使われていた。