エルズペスの強打/Elspeth's Smite
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インスタント
攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーのうち1体を対象とする。エルズペスの強打はそれに3点のダメージを与える。このターンにそのクリーチャーが死亡するなら、代わりにそれを追放する。
白定番のレンジストライク・インスタント。死亡するなら追放するおまけ付き。
条件付きではあるが、1マナ3点火力は赤並の効率の良さ。死亡誘発やリアニメイトも無効化できる点もありがたい。とはいえ単体除去でしかなく、システムクリーチャーにも手出し出来ないので、基本的にはビートダウンに対するサイドボード向けのカード。
登場時のイニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期のスタンダードでは赤単アグロ相手を想定するなら痛烈な一撃/Knockout Blowと競合するのがネックであり、環境的にもこのカードは向いておらずあまり採用されなかった。しかし2023年5月29日の禁止指定以降はサイドボードに採用する事例が増え始めた。グリクシス・ミッドレンジが衰退し、死体鑑定士/Corpse Appraiserが消えたことでしつこい負け犬/Tenacious Underdogが復権したので、その対策としてである。
ローテーション後のイニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期のスタンダードでは、エルドレインの森で負け犬に加え類似性能を持つ苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknightもメタゲームに多く姿を現したので、サイドボード需要がますます高まった。
3年目の団結のドミナリア〜ファイナルファンタジー期のスタンダードにおいても、グルール果敢の心火の英雄/Heartfire Heroの死亡誘発を無視できる除去として採用される。さらにファウンデーションズに再録され、この後のスタンダードの常駐カードになった。
リミテッドではダメージの低さが気にかかるものの、バトルを巡る攻防戦においては役立つ。
- 白でダメージに追放のおまけが付く初のカード。
- 正義の一撃/Righteous Blowおよび絶妙なタイミング/Impeccable Timingの上位互換。
ルール
- エルズペスの強打によるダメージが致死ダメージにならなかった場合であっても、これが解決したターン中に対象となったクリーチャーが死亡するならば、理由を問わず、代わりに追放される。
- マグマのしぶき/Magma Sprayなどと同様、「これによりダメージを与えたクリーチャー」という記載はないため、軽減や移し変え効果によって対象となったクリーチャーにダメージを与えられなくても、置換効果が働く(参考:マグマのしぶきのGathererルール欄)。
- Gathererのルール欄およびリリースノート(邦訳版含む)では、ダメージを与えなければ追放効果が働かないように書かれている。
参考
- エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:機械兵団の進軍 - アンコモン
- カード個別評価:ファウンデーションズ - アンコモン (ビギナー・ボックス)