雨雲の迷路/Nimbus Maze
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土地
(T):(◇)を加える。
(T):(白)を加える。あなたが島(Island)をコントロールしているときにのみ起動できる。
(T):(青)を加える。あなたが平地(Plains)をコントロールしているときにのみ起動できる。
ペアになっている色のマナを生み出す基本土地タイプを持つ土地が出ていると、もう片方の色マナを出せる仕様。複数の基本土地タイプを持つデュアルランドやショックランドとの相性が良い。反面、基本土地タイプを持たない基本でない土地との相性は良いとは言えない。
多色カードを多く使う時には色事故を防ぐ助けになってくれるだろう。中盤も過ぎれば安定して両方の色マナを出せる事も多く、パーミッションの色であるこの2色にとって好都合な条件。パーミッションにとってはダメージを受けてしまうペインランドよりこちらのほうが使い勝手が良いだろう。
反面、そもそも2色土地とは「多少のデメリットがあっても、常に色マナを安定して確保できるようにする」ために採用するものである。色マナを生み出すことに条件が必要という性質には根本的な部分に矛盾があり、使いづらい場面も多い。たとえば「色拘束の強いカードと噛み合わない」「特に序盤にはダブルシンボル以上の呪文を唱えにくい」「3色以上のデッキのマナ基盤としては色マナを出す条件が厳しい」などで、特に土地がそろっていない状況での不安定さは気になる(これらの弱点はショックランドなどで軽減できる)。
以上のことから「比較的遅めの純正2色デッキにおける、中盤以降のマナ基盤」としては優秀だが、それ以外のデッキや状況では難があるという評価になる。このカードがスタンダードリーガルだった頃はショックランドのおかげで弱点を軽減でき、他の2色土地と比べても相対的な利点が大きかったのだが、ローテーションでショックランドが落ちると先述した弱点が無視できなくなり、ローウィン=シャドウムーア・ブロックで優秀な土地が増えていくと次第に採用枚数も減っていった。
現在でもサイクルの「逆再録」が望まれている。ショックランドやトライオームなどを使えば色マナを出すための条件をたやすく満たせる。しかし土地の性能が上がった現在となっては、似たような条件をチェックするチェックランドや、自由度の高いマナ生産が可能なハイブリッドランドなどの方が使いやすい場面が多く、どうしても評価で後れを取ってしまう。
- 逆再録がなされないまま17年が経過し、ダスクモーン:戦慄の館では無条件で白マナが出せて、青マナを出す条件も緩くなっているフラッドファームの境界/Floodfarm Vergeが登場。無色マナが出せるため下位互換とはなっていないが、立場が更に危うくなってしまった。
- イラストは文字通り「雨雲の迷路」。現在ではその壮大さのある美麗なイラストからコレクター人気が上がってきており、イラストの壮麗な土地としてたびたび名前が挙がる。
- 似たようなコンセプトのカードには汚れた土地やチェックランドがある。
関連カード
サイクル
未来予知のタイムシフトの友好色土地サイクル。サイクルであるが、能力がいずれも異なる。
- 雨雲の迷路/Nimbus Maze
- 涙の川/River of Tears
- 偶像の石塚/Graven Cairns
- 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
- 地平線の梢/Horizon Canopy
参考
- 壁紙
- カード個別評価:未来予知 / タイムシフト - レア
- カード個別評価:アイコニックマスターズ - レア