血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon

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ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaに似た能力を内蔵したデーモン。

ファイレクシアの闘技場より2マナ重いのでドローエンジンとしては遅いが、クリーチャーとしての性能は5マナ5/4飛行と悪くない。対戦相手を対象に取ることもできるので、能力を残り数点のライフを削る手段にもできる。

登場時のスタンダードでは、色は異なるが同じようなドロー付きフィニッシャーとして聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinxが存在する。同環境において多用されている四肢切断/Dismemberへの除去耐性や、ドローのタイミングといった信頼性においてはスフィンクスが勝る。そのため、青黒系コントロールデッキなどのどちらも採用可能な遅めのデッキでアドバンテージをとれるフィニッシャーを採用する場合、聖別されたスフィンクスが優先されがちである。一方、血の贈与の悪魔はマナ・コストの軽さやパワーが大きいことから、より中速ビートダウン向けの性能であると言える。もちろん、青を採用しないデッキにおいては十分強力なドロー源になりうる。

ミラディンの傷跡ブロック退場後は、ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuunやグリセルブランド/Griselbrandなどがドロー能力持ちクリーチャーとして対抗馬となる。いずれも重いが、その分サイズが高いためフィニッシャーとしての信頼度が高いことが血の贈与の悪魔と比較した場合の強みとなる。またギルド門侵犯では、近いマナ域にダスクマントルの予見者/Duskmantle Seerも候補として追加されている。

• 単純に上位下位とは言えないが、モリンフェン/Morinfenと比べると隔世の感を禁じ得ない。
• 真実を捻じ曲げるもの、逝斬/Seizan, Perverter of Truthの小型版といえるかもしれない。

参考

• カード個別評価：イニストラード - レア