圧倒される弟子/Overwhelmed Apprentice
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出鱈目に書庫を引っ掻き回し、最後に知識を見つけ出す魔法使いの弟子。
1マナ1/2と青にしては良質なマナレシオを持ち、ETB能力で切削と占術を同時にこなす、便利な小型クリーチャー。
最序盤に展開できるカードでありながら、掘り進める枚数が多めである。デッキ全体の安定性をあげることができ、定業/Preordainと比べてもドローの代わりにクリーチャーが付いてくると考えればコスト・パフォーマンスは遜色ない。
ライブラリー破壊は控え目な枚数だが、エルドレインの王権には対戦相手の墓地の枚数を参照するカードが存在し、それらとはシナジーを持つ。ささやかなメリットとして、メインの序盤にこのカードを使うことで、多少だが相手のデッキ内容を予測しやすくなる。
登場時点のスタンダードでは、ディミーア・コントロールに採用される。ヴァントレスのガーゴイル/Vantress Gargoyleや物語への没入/Into the Storyとシナジーを持つ。
リミテッドでは、中盤以降に引いても無駄になりにくい1マナのカードというだけで中々ありがたく、青絡みのデッキで採用しやすい。深みへの冒険/Venture Deeperを使ってライブラリーアウトを狙うアーキタイプでは、追加の削り役になる。青黒で組む場合は、構築同様墓地枚数参照カードへの布石としても有用。墓地シナジーを利用する相手への友情コンボにならないように注意。
- おそらくモチーフはデュカスの交響詩『魔法使いの弟子』に登場する「魔法使いの弟子」だろう。留守を任された魔法使いの弟子は、箒に魔法をかけて水汲みの仕事をやらせるが……。
- このカード名は、原典の中で魔法使いの弟子が際限なく増え続ける箒に「圧倒され、参ってしまう(Overwhelmed)」ことを踏まえたものと思われる。より相応しい名前を持つ魔術師の弟子/Apprentice Sorcerer、魔法使いの弟子/Apprentice Wizardがすでに存在していることから、被りを避けつつ原典に準えた名称を付けよう苦慮したことがうかがえる。