ゼロックス
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ゼロックス(Xerox)とは、Alan Comerによって生み出された理論。ゼロックス理論とも呼ばれる。"xerox"はコピーという意味。
簡単に説明すると、「土地を引く確率を減らす分、引くこと自体の回数を増やすことで土地事故は減らせる」ということに着目し、土地の枚数を削ると共にドローカードを詰め込み、それによってデッキの安定とともに中盤以降の「無駄なドロー」をなくすことができるというもの。ドロースペルにより擬似的にライブラリーの総枚数を減らし、デッキの一様性を高める戦術である。1,2マナのドローもしくはキャントリップを2枚入れれば土地を1枚減らしてもよい、というのが大体の目安。
しかし、いくら土地を減らしてもよいとはいっても、減らしすぎると土地事故でドロースペルを唱えることもできなくなるので本末転倒である。極論になってしまうが、1,2マナのドローを48枚入れたからといって、土地が0枚でよいわけがない。あくまで必要最低限の土地しか引かないことで、擬似的なカード・アドバンテージを得るための構築技術であることに留意しておきたい。
元々理論のスタートは手札の質向上によるアドバンテージであったが、軽量ドローを連打する特性上、呪文を唱える回数や墓地の増加に優れるため、ストームやスレッショルド利用のエンジンとしても活用される。
これを具体化したデッキがターボ・ゼロックスであり、他にもミラクルグロウやオプトブルーなどで採用されている。その他のコントロールデッキでも応用されている事も多い。
- コントロールデッキにゼロックスを組み込む場合、土地の総数が少ないことから展開できる土地の数が少なく、必要な時にマナが無いということが往々にしてある。そのためコントロールであってもあまり重いカードは採用しづらくなる。
- 序盤の猛攻を捌くためにマナを使うと、ドローができず、対抗手段を使うマナまでたどり着けず、という悪循環に陥ることもある。
- 具体的な式は以下の通り。
- 土地の枚数:X
- ドローカードの枚数枚数:N×M (Nが入れた枚数。Mが1枚のカードで引ける枚数。キャントリップの場合は1。Ancestral Recallなら3。)
- デッキの枚数:D
- 減らした後の土地の枚数:Y
- Y=X/(1+N*M/D) (端数切り上げ)
主なゼロックスデッキ
参考
- 浅原・小室の匣の中のマジック(マナ・カーブとゼロックスの解説記事)
- 用語集