粗末な食肉処理場+不愉快な厨房/Crude Abattoir+Unsavory Kitchen

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火力による除去を絡めたビート・コントロールを推奨する部屋。

粗末な食肉処理場/Crude Abattoirは開放した瞬間にクリーチャー専用の火力を飛ばす。炎の斬りつけ/Flame Slashと比較すると相当に貧弱だが、部屋故の汎用性を考慮すると仕方あるまい。もう一方のドアの誘発型能力の条件を満たせるので、中盤以降に引いた場合はそちらを開放してからこちらを使うと無駄が無くなる。

不愉快な厨房/Unsavory Kitchenは自分のコントロールしている発生源がクリーチャーに戦闘ダメージ以外のダメージを与えると手札のクリーチャー・カードを永久に強化する。強化の内容はパワーのみの底上げと速攻の付与。単なる強化としてはより効率のよいものも多いが、永久に付与する効果ならではの長所として修整が積み重なる。大量に強化を重ねてから満を持して戦場に出たかと思えば、回避能力でブロッカーをすり抜けてワンショットキルを狙うことも出来るし、逆に多くのクリーチャー・カードを強化して単体除去では止められないアタッカーの集団を生み出してもよし。条件の都合でブロッカーを除去しつつアタッカーを補強できるので噛み合いが良好。地味にオーナーやコントローラーの指定も無いので、全体火力に敢えて自分のクリーチャーを巻き込むことで強化の幅を更に引き上げるなんて芸当も可能。

カードの形で存在するクリーチャーと火力を両立しなければ的確なリターンに繋がらないので、前述の通りビート・コントロール寄りのデッキに向いた部屋。対戦相手がノンクリーチャーやそれに近い構成だと思うように強化に繋ぐのが難しくなるので相手との相性も出やすい。自分のクリーチャーを巻き込めば無駄に終わらずには済むが、必要に応じてサイドアウト出来るようにしておくのも考慮しておきたい。

• MTGアリーナの日本語カードには不愉快な厨房のテキストが「戦闘ダメージを与えるたび」になってしまっている誤訳がある。
• モチーフはスウィーニー・トッドを始めとする殺人の犠牲者を精肉して売り物にするホラー作品だろう。

参考

• カード個別評価：アルケミー：ダスクモーン - レア