表現の反復/Expressive Iteration
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ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上からカード3枚を見る。それらのうち1枚をあなたの手札に加え、それらのうち1枚をあなたのライブラリーの一番下に置き、それらのうち1枚を追放する。このターン、あなたはその追放されたカードをプレイしてもよい。
カード濾過と衝動的ドローが組み合わさったソーサリー。青が加わったことで、衝動的にライブラリーの一番上を追放するのではなく、追放するカードや手札に加えるカードを3枚の中から選べることが大きな利点。
追放したカードをそのターン中にプレイすれば2マナで2枚のカードを得ることができるうえ、3枚見て選べるためカードの質も高い。土地をプレイできるのも重要で、3枚も見れば1枚くらいは土地なので、土地を置く前に唱えればこのターンにプレイできるカードがないということも起きにくい。序盤は土地を置く前に唱えて土地を追放、中盤以降はそのターンに使える呪文を追放できる。2ターン目には唱えられないものの、土地を伸ばすことについては探検/Exploreにも劣らない。
フォーマットを問わず使われるパワーカードである点、ストリクスヘイヴン:魔法学院に強力なレアカードがそれほど収録されなかった点から、アンコモンでありながら(ミスティカルアーカイブを除き)トップレアを凌ぐ価格で取引されることも多い。
- 時間の把握/Telling Timeの亜種と言える。赤が加わったことで、ライブラリーの一番上に置く変わりに追放することで即効性が増した反面、インスタントでなくなった。
活躍
わずか2マナで2枚のカードを使用可能になるというカード・アドバンテージ性能の高さにより、様々なフォーマットで青赤系デッキのメタゲーム上のポジションを押し上げた。その結果、これが使用可能な非ローテーションのテーブルトップ公式フォーマットはモダン、ヴィンテージ、統率者戦だけとなってしまった。
スタンダードではイゼット・ドラゴンやジェスカイ変容などをメタゲーム上位に押し上げる原動力となった。ローテーション後もイゼット・ドラゴンやイゼット天啓、ジェスカイ日向といった青赤系コントロールの定番カードとなっている。
パイオニアやヒストリックではイゼット・フェニックスに採用されている(いた)。最速3ターン目弧光のフェニックス/Arclight Phoenixには貢献しないが、手札を稼ぐ手段に乏しいデッキにおいて貴重なアドバンテージ獲得手段であり、4枚投入されることも多い。
モダンでは青赤系のクロック・パーミッションデッキ全般に広く採用される。
レガシーでも青赤デルバーやトリコロールなど、多くの青赤を含むデッキで使用されていた。
禁止指定
2022年6月7日より、パイオニアで禁止カードに指定される[1]。
非常に効率よくカードにアクセスしアドバンテージを得られるため、消耗戦において青赤とそうでないデッキに大きな格差が生まれていたため。また、パイオニアで禁止カードになったことに伴いMTGアリーナのエクスプローラーでも同日に禁止指定された。
- イゼット・フェニックス/Izzet Phoenix (パイオニア・チャレンジャーデッキ2022)に封入されているが、この場合はデッキを一切変更しなければ例外として使用できる。
2023年3月6日より、レガシーで禁止カードに指定される[2]。
禁止指定直前、青赤デルバーは白単イニシアチブと並んでメタゲームの大部分を占めていた。これらのデッキはメタゲームに存在する他のデッキを抑圧すると同時に互いを牽制しあってもいたため、双方に弱体化が必要となった。このカードの禁止は、単純に強力なカードを取り除くというだけでなく、「効果的な1:1交換が行えるが、カード・アドバンテージを稼ぐ手段が少ない」という青赤デルバーの特性を強調し、メタゲーム上においてより脆弱なデッキにする狙いがある。
フレイバー・テキスト
英語版のフレイバー・テキストはtension, passion, perfectionで韻を踏んでおり、なかなかに軽快。残念ながら、日本語訳では意識されなかった。
Prismari students dance in the tension between passion and perfection.
プリズマリの学生たちは情熱と完璧の葛藤の中で踊る。
脚注
- ↑ June 7, 2022 Banned and Restricted Announcement/2022年6月7日 禁止制限告知(News 2022年6月7日 Michael Majors and Ian Duke著)
- ↑ March 6, 2023 Banned and Restricted Announcement /2023年3月6日 禁止制限告知(Announcement 2023年3月6日 Ian Duke著)