ライブラリーアウト
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ライブラリーアウト (Library Out/Decked)とは、敗北条件の1つ。
ライブラリーから求められた枚数のカードを引けない場合、ライブラリーにある全てのカードを引いた上で次に優先権が発生する時にゲームに敗北する。これは状況起因効果である。(CR:102.3c)
これをメインに据えて勝つデッキもあり、主に次の2つのパターンに分かれる。
- 「ライブラリーのカードを上から○枚墓地に置く」という効果(ライブラリー破壊)の呪文や能力、もしくはドロー呪文を相手に撃つ。
- 自分だけドローを飛ばす手段を用意するか、ライブラリーを修復する手段を用意するかし、相手のライブラリーが自然に尽きるのを待つ(ロックを決めて投了させる)。
ライブラリーを使わないデッキは存在しないし、ライブラリーアウトは相手のライフや場の状況に関係なく勝利できる手段である。そのため相手のデッキや動きに影響を受けづらいことが利点。
弱点は、その到達までのハードルがライフを削る勝ち方よりも高いところ。初期ライフは誰でも20点なのに対して、構築ならば、削らなければならないライブラリーはどんなに少なくても40枚以上。相手のドローなどである程度は自動的に削られるとは言っても、相当遠い。バベルのように極端に分厚いデッキの存在も厳しい点。
勝ち手段をこの方法に決めた場合、たとえ通常サイズのデッキ相手であっても持久戦になるので、生き残るための高い防御力を必要とする。たまにMoMaとか玉虫アルターのような、一瞬でライブラリーがすべて消し飛ぶ派手なデッキもあるが、大抵はどれもロックかパーミッションの形を取っているのは「高い防御力」を得るための必然だろう。トーナメントの場合は残り時間に注意。
- 片意地な使い魔/Obstinate Familiarやあざみの使い魔、明日歌/Tomorrow, Azami's Familiarなどによってこの敗北条件を回避することができる。
- 単に"run out"(使い果たす)と言うことも。
- ライブラリーのカードが0枚になった時ではなく、カードを引くように要求されてカードを引けない時なので注意。つまりただひたすら対戦相手のライブラリーを墓地に置いたり、ゲームから取り除いたりするだけのデッキは、通常勝利するには対戦相手のドロー・ステップまで待たなくてはならない。相手にドロースペルを撃つタイプならOK。