ウィザードの呪文書/Wizard's Spellbook
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アーティファクト
(T):墓地にありインスタントやソーサリーであるカード1枚を対象とする。それを追放する。1個のd20を振る。起動はソーサリーとしてのみ行う。
1-9|そのカードをコピーする。あなたはそのコピーを唱えてもよい。
10-19|そのカードをコピーする。あなたはそのコピーを、マナ・コストを支払うのではなく(1)を支払って唱えてもよい。
20|ウィザードの呪文書によって追放されている各カードをそれぞれコピーする。あなたはそのコピーを、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
WHISPERに表示されている日本語訳には誤りがあります。出目20の「あなたはそのコピーを」は、「あなたは望む数のコピーを」と読み替えてください。
墓地のインスタントかソーサリーのコピーを唱えることができるアーティファクト。20面サイコロの出目が1-9なら通常通り、10-19なら1マナで唱えることができ、20ならそれまで追放したすべての呪文をマナ・コストを支払うことなく唱えることができる。特筆すべきは相手の墓地も対象に取れるという点で、進行次第では膨大なレパートリーの中から好きな呪文を選んで唱える事が可能。マナ・コストの重さに見合う強力な効果であり、サイコロの出目次第では破格のコストで唱えられる。
弱点はやはりコストの重さ。普通にやっていると7マナまで到達しないゲームも多く、出したターンに1~9の目を引いてしまうと身動きが取れなくなる事もある。起動がソーサリー・タイミングに限定されているため、打ち消し呪文を使いまわせなかったり、相手の動きに対応した呪文選択をしづらいのも悩みどころ。事前に宝物トークンを確保しておき、出したターンに能力を使えるよう備えておくのも一つの手。不気味な報奨/Grim Bountyはこれを唱えるまでの時間稼ぎにも使え、これを唱えた後は再利用できるので相性がよい。
- 相手に使われた場合はうかつにインスタント・ソーサリーを墓地に置かないように気を付けたい。たとえ打ち消しのようなソーサリー・タイミングでは使いづらいものでも、20の出目を出すための試行回数を増やしてしまうことには変わりがないためである。
- 日本語版カードには誤訳があり、20の出目が出た際の「You may cast any number of the copies ...」の部分が訳出されていない。「望む数のコピーを~唱えてもよい。」とするのが正しい。公式サイトから訂正が出されていないので注意。
- ルールに関しては解決中に呪文を唱える、マナ・コストを支払うことなく唱えるを参照。
以下のカードは、本カードと相性がよい。
- バーバリアン・クラス/Barbarian_Class、ピクシーの案内人/Pixie_Guide:サイコロ判定が通りやすくなる。前者は赤マナが必要となるがコストは1で済む。後者は青マナだけで出せるが、クリーチャーなので除去されやすい。
- 精霊の傑作/Elemental_Masterpiece、創造の発露/Creative_Outburst、マグマ・オパス/Magma_Opus:これらのカードはマナコストが非常に重いが、序盤は2マナで捨ててしまっても、後から唱えることが可能。
- マナコストが大きいインスタント・ソーサリー:何らかの方法で墓地に捨てれば、サイコロ判定に通ればマナ・コスト1で唱えることが可能。