ドラニスの判事/Drannith Magistrate
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白に頻出するいわゆるヘイトベアーの一つ。対戦相手が手札以外から呪文を唱えることを禁じる。
登場時のスタンダードだけを見ても、再活、出来事を唱えたあとの当事者カード、脱出といった固有メカニズムに始まり、各種衝動的ドロー、正気泥棒/Thief of Sanityや義賊/Robber of the Richなどの「盗んで唱える」系カード、ボーラスの城塞/Bolas's Citadelや怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocateなどの「ライブラリーから唱える」系カードなどなど、手札以外から呪文を唱えるカードは多数存在する。わずか2マナでそれら一切を封殺できるとくれば、いかに強烈なアンチカードであるかが分かる。ショック/Shockや見栄え損ない/Disfigureに耐えるタフネス3という数値もいやらしさに拍車をかけている。また、自分には制限がかからないため、それらのカードと気兼ねなく併用できる点も嬉しい。
お約束として、効く効かないが対戦相手のデッキに大きく左右されてしまうため、基本的にはサイドボード用。とは言え、前述の通り自分には影響がないため、メタゲーム次第ではメインデッキから投入してしまうのも有効だろう。ただし、パワーが1と低く「妨害している間にビートダウンする」という戦略にはやや不向きであるという点には留意しておきたい。
マナ・コストの踏み倒し手段が豊富に存在するパイオニア以下のフォーマットではより一層強い影響力を発揮する。封じ込める僧侶/Containment Priestなどの類似カードも存在するので、目的に合致したものを選びたい。
リミテッドでは、例によってこの手の能力が機能する機会が少ないので、残念ながらハズレの部類。
統率者戦やその変種のフォーマットでは、統率者に対する強力なアンチカードとして機能する。早く出しすぎるとヘイトを集めること請け合いなので、投入するタイミングは慎重に見計らいたい。
- 登場当時は相棒も封じることができた。相棒はイコリア:巨獣の棲処の有力メカニズムであり、先んじて対処できる意義は大きかったのだが、相棒のルール変更により対策として機能しなくなってしまった。
禁止指定
テーブルトップとMagic Onlineでは2020年5月18日付、Magic: The Gathering Arenaでは5月21日付で、ブロールの禁止カードに指定された[1]。魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglassと同じく1枚で完全に幅広い種類の統率者をシャットダウンさせてしまうことが問題視された。