不吉の月/Bad Moon
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マジック黎明期から存在する、黒のクリーチャー全体強化。黒版十字軍/Crusadeとも言われた、昔の黒ウィニーデッキ必須の旗。
(1)(黒)という、十字軍よりも(色拘束的に)軽いコストは魅力だが、白よりも軽量かつ優秀なウィニークリーチャーが少ないのと、アーティファクトやエンチャントを除去できないという黒の欠点による黒ウィニーの弱小さから、十字軍ほど注目を浴びることはなかった。さらにはテンペストからのスーサイドブラックにおける、憎悪/Hatredなどの更なる強力な修整カードの台頭により、さらに出番を失ってゆく。そして、第6版導入の際に全体プラス修整の能力を白のものとされたことにより、絶版を余儀なくされる。
十字軍/Crusadeのように後継(栄光の頌歌/Glorious Anthem)が生まれることもなく去っていった、悲しいエンチャントである。なお、黒のプラス修整は何らかの代償を伴ってしかるべきという考えからか、ネメシスで死の奈落の捧げ物/Death Pit Offering((2)(黒)(黒)で+2/+2)が登場、第8版収録も達成したが、その用途は本家の趣を全く留めていない。
- しかし「Bad Moon」を「不吉の月」とはよく言ったものである。「不吉」という訳自体は辞書にも載っているが、なかなか良い雰囲気を出しており適訳であったと言えるだろう。
- 時のらせんでタイムシフトカードとして再録。