梅澤俊郎/Toshiro Umezawa (ストーリー)
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梅澤俊郎/Toshiro Umezawaは神河ブロックの登場人物であり、主人公である。沼居/Numaiにすむ盗賊であり、漢字の魔術のエキスパートである。浦門の配下であったが、現在は氷山の仇討ち人に所属している。
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解説
容姿と性格
中肉中背だが引き締まったたくましくしなやかな体つきで、碧い目をしておりハンサムな顔立ちである。腕には氷山の仇討ち人の証である焼印がある。 初登場時は赤と黒の鱗帷子の上から墨のような灰色の外套を羽織っており、骨齧り/Marrow-Gnawerから隠れるためか、泥のフェイスペイントをしていた。
性格は飄々としていて抜け目なく、敵味方問わず皮肉や冗談を口にすることがよくある。そして、たまにキザな台詞を言うことがある。「目覚めよ、俺のかわいい子たち。お遊びの時間だぜ。」 自分の命と利益を守ることを最優先し、そのために時に仲間をも利用する行動するさまはまさに無頼の徒と呼ばれるだけのことはあるといえる。アンチヒーロー的なキャラクターである。
能力
彼を語る上ではずせないのは漢字の魔術である。
地面や空中に漢字を書いて、その文字を読むこと(声に出す必要はない)により、漢字の意味に沿った魔術を使用している。たとえば「煙幕」と書けば煙幕が発生し、「溶暗」と書けば敵の手からすり抜けることができるようになる。 また、あらかじめ漢字を仕掛けておけば漢字を読むまで魔術は発生しない。これを利用して、自宅で空民の忍者達に襲撃されたときには、月明かりと垂木の影でできた「止」の文字を使って窮地を脱している。
梅澤の十手/Umezawa's Jitteは彼の漢字の魔術に対する強力な触媒であり、十手によって傷つけた相手の血液を用いて漢字を書いたとき、彼の魔術は最大限の効果を発揮する。
さらにストーリー中盤で夜陰明神/Myojin of Night's Reachの加護を受けるようになったことで魔術がさらに強力なものとなったほか、「影の門」と呼ばれるアーティファクトを手に入れたことで神河/Kamigawa中を自由に横行できるようになった。
また、漢字の魔術の応用で、竹の影や草木の形などの自然界に偶然書かれた漢字を予兆として読み取ることがある。
魔術以外にも相手の能力を読み取る能力と先手を取る能力に長けている。正面切った直接対決よりは罠と搦め手をふんだんに使った戦闘を行い、逃げられると見たら無理せず逃げる。
活躍
ある日、いつものように骨齧り/Marrow-Gnawer率いる鼠人の盗賊集団から仕事を横取りしようとしたところから、彼の人生は大きく左右されることとなる。
仕事中の鼠人たちを強襲したため、彼らのバックに控えていた空民達の怒りを買い、命を狙われることとなってしまう。自宅で空民の忍者達に襲われた彼は、漢字の魔術を駆使してこれから逃げ出すが、逃げる途中で「これで終わりではない」という意味の漢字を読み取った。彼は助けを求めるため、氷山の仇討ち人の仲間である碑出告の元へ向かうこととなる。
碑出告の元にたどり着いた彼は話の中で、碑出告も予兆を受け取り空民だけでなく神も彼らを狙っていることを知った。 現状の打開のため、森に居る僧兵たちの協力を仰ぐため、碑出告の弟子であり、元僧兵である鈷坊/kobouを氷山の仇討ち人の仲間とし、俊郎は二人で森に向かう。 途中、悪忌と山崎兄弟/Brothers Yamazakiの儀式に出くわし、神と遭遇するも予兆の詳しい内容はわからないままであった。
森の中で彼らは永岩城/Eiganjo Castleから抜け出していた今田魅知子達と出会う。大蛇人を探していた彼女達を諭している最中、大蛇人の集団に囲まれてしまった俊郎は毒に倒れ、捕らえられてしまう。魔術で脱出した俊郎が見たものは大蛇人に磔にされた鈷坊の死体だった。氷山の仇討ち人の誓いに従い鈷坊の復讐を誓う俊郎は、とらわれていた魅知子を利用する目的で助け出し、洞窟へ隠れる。そこで俊郎は三日月の神/Kami of the Crescent Moon|望と名乗る神と出会う。望は敏郎と魅知子に神河の乱の真実を教え、彼らの命がなぜ狙われているのかを説明した。俊郎と魅知子は協定を結び、俊郎は望の協力を経て夜陰明神の加護を受ける。加護を受けた俊郎はその力を持って大蛇人の群れと生網明神を打ち倒し、魅知子を救い出す。そして鈷坊を殺した真犯人が大蛇人達ではなく、自分達に恐怖を抱いた長流/Choryuであることを突き止め、彼を碑出告の元へ送った後、彼を取り囲む魅知子と狐人たちから逃げ出した。
- 神河小説三部作のラストで夜陰明神/Myojin of Night's Reachによって神河/Kamigawaからドミナリア/Dominariaのジャムーラ/Jamuraaヘ連れてこられた。光を失いながらも、新しい土地に名と子孫を残し、それなりに幸せな後半生を生きた模様。