スーパートランプル
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スーパートランプル(Supertrample)は、「~は、それがブロックされなかったかのようにその戦闘ダメージを割り振られる」という能力の呼称。日本ではスーパートランプルを持つクリーチャーの代表格である茨の精霊/Thorn Elementalにちなんで、茨能力、ソーントランプル、スルートランプルなどと呼ばれることもある。
Thorn Elemental / 茨の精霊 (5)(緑)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
あなたは茨の精霊の戦闘ダメージを、これがブロックされなかったかのように割り振ってもよい。
7/7解説
ポータル系列に収録するために、トランプルを分かりやすく改良した能力である。トランプルは、いったんブロック・クリーチャーに致死ダメージを割り振る必要があるが、スーパートランプルは致死ダメージを割り振ることなく、すべての戦闘ダメージをそのまま防御プレイヤーか攻撃先のプレインズウォーカーに与えることができる。ただし、ダメージをブロック・クリーチャーと防御側プレイヤーに同時に割り振ることができないため、トランプルと上位互換の関係にはならない。
スーパートランプルを持つクリーチャーや与える呪文のほとんど緑であるが、赤にも一時的にスーパートランプルを与える呪文に策略/Outmaneuverがある。
第6版から第8版までの間、基本セットでトランプルが扱われなくなったため、緑の回避能力の新しい形として第7版・第8版でスーパートランプルを持つクリーチャーが再録された。
- 「Supertrample」は公式サイト(Morningtide Update Bulletin)で用いられた呼称で、それ以前は「new trample(新トランプル)」、「slimmed-down version of trample(簡易版トランプル)」、「Thorn Elemental ability(茨の精霊能力)」などと毎回呼び方はまちまちである。
ルール
- 「ブロックされなかったかのように割り振る」かを選ぶのは、戦闘ダメージを割り振るときである。
- 捕食の焦点/Predatory Focusやガージゴスト/Gurzigostといった、スーパートランプルを与える呪文や起動型能力の場合は、その解決時に「ブロックされなかったかのように割り振る」かを選ぶ。
- 「ブロックされなかったかのように割り振る」ことを選んだ場合、スーパートランプル持ちがブロックされ、戦闘ダメージを割り振る時点でそのブロック・クリーチャーがいなくても、防御プレイヤーなりプレインズウォーカーなりに戦闘ダメージを割り振ることができる。なぜならば、戦闘ダメージの割り振りについては「ブロックされていない」とみなされるため、ブロックされているクリーチャーに適用される「ブロック・クリーチャーが存在しない場合、戦闘ダメージを割り振らない。」ルールは適用されないためである。
- 二段攻撃を持つ場合、それぞれのタイミングでどちらにダメージを割り振るか選ぶことができる。
- スーパートランプルを与える呪文や起動型能力の場合は、解決時にすでに決定されているので、選ぶことはできない。
- この能力は戦闘ダメージの割り振りのルールを変更するので、バンドや守備隊形/Defensive Formationで、防御プレイヤーが割り振り変更の選択権を得ることができる。
- スーパートランプルを与える呪文や起動型能力の場合は、防御プレイヤーに選択権はない。
- 以前は「ブロックされなかったかのように防御プレイヤーに割り振ってもよい」と防御プレイヤーに限定されていたので、プレインズウォーカーに攻撃する場合はスーパートランプルを使用できなかった。2008年1月のオラクル更新で、現在のテキストに変更され、プレインズウォーカーの場合にも使用できるようになった。
カード一覧
以下登場順。
クリーチャー
- 一匹狼/Lone Wolf
- 死のとぐろのワーム/Deathcoil Wurm
- 狼の群れ/Wolf Pack
- ライオンの群れ/Pride of Lions
- 茨の精霊/Thorn Elemental
- ロウクス/Rhox
- ガージゴスト/Gurzigost(スーパートランプルを得る起動型能力を持つ)
- 大竜巻の精霊/Tornado Elemental
- 脊柱噛み/Spinebiter
- 包囲ビヒモス/Siege Behemoth
その他呪文
参考
- 「ブロックされなかったかのようにその戦闘ダメージを割り振られる」でテキスト検索
- モーニングタイドでの更新告知(公式で初めてスーパートランプルの呼称が紹介された記事)
- カードの俗称