巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、あなたはあなたの手札にある天使(Angel)クリーチャー・カード1枚かデーモン(Demon)・クリーチャー・カード1枚かドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
攻撃するたびに、手札から天使かデーモンかドラゴンのいずれかのクリーチャー・カードを攻撃している状態で戦場に出せるクリーチャー。
3色4マナで2/2飛行とクリーチャーとしての性能は低いので、誘発型能力を目当てに採用することになる。3つのクリーチャー・タイプはいずれもフィニッシャー級のクリーチャーが多いため、マナ・コストを踏み倒しながら、なおかつ擬似速攻のように攻撃している状態でそれらを直接戦場に出せるのは強力。黒なのである程度の除去耐性を備えているのもポイント。早い段階でエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeriaのようなコントロール力の高い大型クリーチャーを出すことを狙いたい。
- 攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーに関するルールは「攻撃している状態で戦場に出る」を参照。
- 光の心/Heart of Lightで戦闘ダメージに耐性を付けると、気軽に攻撃が可能となる。
- 日本語版フレイバー・テキストでは「above and below」を「天界と下界」と訳しているがこれは誤り。この場合の「below」は設定情報から「地獄や冥界」を表していることは明らかで、「下界」とは「この世、人間の世界」の意味である。
ストーリー
カーリアの本名はリア/Liaである。ナヤ/Nayaのナカティル/Nacatlの言葉で「力」を意味するカー/kaaをつけた名前を与えらることによってカーリアとなった。
衝合/Conflux後のアラーラ/Alaraにて、バント/Bantだった地域のある村の少女リアは幼い頃から石を壊す事のできる力を持っていた。彼女は鉤爪のように曲がった指を持っていたために他の子供達から仲間はずれにされており、その指は癒し手である母ですら治す事も出来なかった。ある日、リアは猫の頭を持つ不思議な人物を目撃した。その頃、村からは狩人が二人も行方不明にあっており、リアの父や兄も捜索隊に加わっていた。その狩人の一人の妻セレ/Celeと母が話している時、リアが猫頭の人物の話をするとセレは顔色を変えた。次の日、リアが一人遊びをしてる所に再び猫の頭を持つ人物を見かけるが、彼らは少女に袋を被せてそのまま攫っていってしまった。
彼女を攫った猫人の一人はナカティルの陽光弾手/Sunstrikerのナイラ/Niraと名乗った。彼女達の群れは偉大なる指導者アジャニ/Ajaniに忠実に従い、彼の領土を守っていた。そして悪魔による恐ろしい儀式の計画を阻止しようとしており、そのためにはリアの石殺し/Stonekillerの力が必要だと語った。更に、彼女の村は儀式に必要な骨を集めるために悪魔に襲われ、村人たちは連れて行かれてしまったと。ナイラはナカティルの慣例として、初めての戦いに向かう戦士となるリアへと新しい名前「カーリア」を与える。
ナヤのマトカ/Matcaの闘技場にたどり着いたカーリアと一行は、闘技場を屋根のように覆う巨大なヘルカイト/Hellkiteの骸骨の下で儀式を行うボロボロの毛皮を纏った男とその下僕たちを目撃する。その男はかつてはエスパー/Esperでエーテリウム/Etheriumから身体を削りだしていた彫刻家だったが、今では悪魔に仕えていた。ヘルカイトの脊椎と翼を接合するキーストーンを破壊すれば儀式は頓挫する……カーリアはなんとか破壊に成功するも、ナイラは儀式を行なっていた男から彼女を守って犠牲となってしまった。
後には残骸のみが残され、悪魔は既に逃れ去っていた。カーリアの胸には虚しさのみが残った。彼女は悪魔への復讐を誓い、広大な荒野を去った。今では彼女は山の礼拝堂に腰掛け、正義の怒りと邪悪な報復への飢えに衝き動かされながら力を蓄え、目の前の敵に破滅をもたらそうとしている。
参考
- Fifteen Commanders, Fifteen Tales/15の統率者、15の物語 (WotC、文:Doug Beyer)
- The Stonekiller/石殺し その1(Uncharted Realms 2012年8月8日 Jennna Helland著)
- The Stonekiller, Part 2/石殺し その2(Uncharted Realms 2012年8月15日 Jennna Helland著)
- カード個別評価:統率者 - 神話レア