強要/Coercion
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カード・タイプを問わずに捨てさせられるため、いつでも最も危険なカードを選択でき、空振りに終わる危険がほとんどない。だが、「何でも捨てさせられる」と言うと聞こえはいいが、実際には「捨てさせられる種類に制限がついたが、そのぶんマナ・コストが軽くなった亜種」に比べると使い勝手は大きく劣る。3マナと重い=3ターン目にならないと撃てないこのカードでは、結局ウィニー・クリーチャーや土地を捨てさせるには遅すぎて効果が薄いし、コントロールデッキのキーカードを狙うには打ち消しなどに対する隙が大きすぎる。逆に考えれば、1マナになったことでそれらの欠点が解消されたことが強迫/Duressが強かった理由であるとも言えるだろう。
このように、「単発」の手札破壊としては控えめなカードパワーで、残念ながらあまり出番はないのが現状で、特にテンペストや第6版再録の際は、マナ・コストが同じで明確にアドバンテージが取れる呆然/Stuporの陰に隠れてしまっていた。しかし幾多の失敗を経て作られたカードだけあり、基本セットやポータルシリーズにたびたび再録されるなど、「こちらが選んで捨てる」タイプの手札破壊呪文の基本カードとして扱われる良カードである。
- このように重く設定された一番の理由は、土地を捨てさせることができる手札破壊だから、であろう。実際、選べる種類を減らして軽くした亜種は、土地を選べないもの(と、逆に土地しか選べない非常に尖ったもの)ばかりである。
- 構築で使えないほど弱いかというとそうでもなく、「(捨てる手札の)量より質」「対戦相手の手札が確認できる」点を買われてプロスブルーム対策や青黒コントロールなどでは呆然を押しのけて採用されたこともある。→ブードゥー
- テンペスト・ブロックのリミテッドでは有用性が高い。 同ブロックのバイバックに直接干渉できるカードは非常に少なかったのである。
参考
- 手札破壊カード
- カード個別評価:テンペスト - コモン
- カード個別評価:ビジョンズ - コモン
- カード個別評価:第9版 - コモン
- カード個別評価:第8版 - コモン
- カード個別評価:第6版 - コモン
- カード個別評価:スターター - アンコモン
- カード個別評価:ポータル三国志 - アンコモン
- カード個別評価:ポータル・セカンドエイジ - アンコモン