下水王、駆け抜け侯/Lord Skitter, Sewer King
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伝説のクリーチャー — ネズミ(Rat) 貴族(Noble)
これでないネズミ(Rat)1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、対戦相手の墓地にあるカード最大1枚を対象とする。それを追放する。
あなたのターンの戦闘の開始時に、「このクリーチャーではブロックできない。」を持つ黒の1/1のネズミ・クリーチャー・トークン1体を生成する。
ネズミを出すたびに対戦相手の墓地からカードを追放できる伝説のネズミ・貴族。
あなたのターンの戦闘フェイズ開始時に、ブロック制限付きのネズミ・クリーチャー・トークンを生成できるので、毎ターン1枚は追放が可能。墓地利用を多用するデッキ相手に有利に立ち回れる。トークンは戦力としては最低限ではあるが、条件も問わず他のリソースも使わない完全自動生成という点が優秀。協約のタネにするなどで生け贄に捧げるもよし、全体強化に巻き込んで無視できない打点として活用するもよし。
本人も3マナ3/3と標準的なマナレシオを備えているので、ネズミの部族デッキに採用しておくと、メタカードとして機能してくれるだろう。一方で戦場に対しては貧弱なトークンを作り出す以外の干渉力が無いので、前述の通りトークンを有効活用する手段は併用しておきたい。単独でも墓地対策カードとしての機能は発揮できることから、サクリファイス系の戦術など、トークンの存在を前提に部族関係無くサイドボードに採用しておくなんてことも可能。
登場時のスタンダードではマナ・コストとP/Tが同じ墓地対策要員として墓地の侵入者/Graveyard Trespasserと競合する。あちらは護法、こちらは横展開によって単体除去に耐性があるが、全体除去には無力な点も共通。どちらを使うかはデッキや環境次第だろうが、単体での安定性は非伝説かつタイムラグのない墓地の侵入者に分がある。こちらはトークン・ネズミ・伝説といった要素が活きるデッキで採用することになるだろう。墓地の侵入者と異なり、攻撃せずとも墓地を追放できるうえにクロックが累積していくので、膠着状態に強いのは利点の一つ。
ストーリー
駆け抜け侯/Lord Skitterはエルドレイン/Eldraineに住む悪魔的なネズミ。雄(イラスト)。
この怪物はエッジウォール/Edgewall地下深くの遺跡に下僕のネズミと共に潜んでいる。彼は地上から二足歩行生物どもを一掃し、げっ歯類の帝国へと作り変えるという恐るべき野望を抱いていた。そんな最中、地下に笛吹き男のトーテンタンズ/Totentanzが落ちてきた。駆け抜け候は彼にネズミを操る力を与え、地上侵略の尖兵とした。
駆け抜け候配下のネズミは単なる獣ではない。動物的な直観と邪悪な知性を併せ持つ存在だ。さらに一部は駆け抜け候の魔力により巨大化したり、追加の頭が生えたりしている。
最終的にエッジウォールの市民がトーテンタンズの笛ごとネズミの制御権を奪い取ったことで、トーテンタンズは餌食となり、街のネズミ達も元の生活に戻った。だが、駆け抜け候が本当にいなくなったかは誰にも分からなかった。
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
- エルドレインの森
- 大食の害獣/Voracious Vermin、エッジウォールの群れ/Edgewall Pack
- おとぎ話
- 抑圧/Oppression(化け物ネズミとして)
イラストに登場
- エルドレインの森
- 駆け抜け侯の祝福/Lord Skitter's Blessing
- おとぎ話
- 抑圧/Oppression
登場記事・登場作品
- Ten Stories Tall/全高10話(Making Magic 2023年9月25日 Mark Rosewater著)
- MTGアリーナの豆知識(エルドレインの森期)
- 『エルドレインの森』ワールドガイド展示資料(30th Anniversary CELEBRATION TOKYO、英語)