執政の権限/Regent's Authority
提供:MTG Wiki
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける。それがクリーチャー・エンチャントや伝説のクリーチャーであるなら、代わりに、それの上に+1/+1カウンター1個を置き、ターン終了時までそれは+1/+1の修整を受ける。
基本は1マナで+2/+2。それだけだと効率的に微妙なところだが、対象がクリーチャー・エンチャントか伝説のクリーチャーであれば、+1/+1分はカウンターとして残る。神河:輝ける世界の白はエンチャントテーマの一角を担っているので、条件を達成するのは然程難しくはない。リミテッドであれば単に軽いコンバット・トリックでも悪くない性能であり、重宝するだろう。
構築だと、同じく+1/+1カウンターで単体強化として機能する軽量呪文には農家の勇気/Homestead Courageが存在。あちらはソーサリー、かつ+2/+2とするには2マナ必要だが、条件無しにカウンターが乗り、更に警戒を与えてくれる。「1ターンに2回以上呪文を唱える」テーマとの相性が良く、構築環境にも採用実績が存在。
こちらの長所は瞬間的な修整値の高さ、そしてそれに伴う効率のよさ。クリーチャー・エンチャントと伝説のクリーチャー以外を採用しないデッキなら採用の余地はあるか。
ストーリー
戦いは終わったが、放浪者/The Wandererのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは乱れていた。じきに神河/Kamigawaから再びプレインズウォークしてしまうのだ。もはや時間がないと悟った彼女は、皇/The emperorの助言者を務めていた軽脚/Light-Pawsを呼んで告げた。自分が戻るその日までの臨時の統治者として、軽脚を摂政に指名すると。軽脚はひざまずいて床に額をつけ、謹んでその命を受けた。
魁渡/Kaitoはうろたえていた。ようやく再会できた友との、あまりにも急すぎる別れに。放浪者は魁渡に呼びかけ――だが次の言葉を発する前に、彼女は神河から姿を消した。軽脚は彼女が立っていた場所に頭を下げ続けていたが、やがて立ち上がると、その後ろには八本目の尾が形を成していた(イラスト)[1]。
自身の灯によって再び引き戻されてしまう前に、皇は自らの不在の間に神河を導く者として思慮深き軽脚を任命した。
脚注
- ↑ Episode 5: Threads of War/メインストーリー第5話:次なる戦いへ(Magic Story 2022年1月27日 Akemi Dawn Bowman著)