再録禁止カード
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再録禁止カードは、それらの価値を著しく落とすのでないかぎり、それに指定された[[カード]]の[[リメイク]]や[[上位互換]]の収録に対する拘束力を持たない。たとえば[[双つ術/Twincast]]は再録禁止カードである[[Fork]]とほぼ同じ機能を持っているし、[[ヴェクの教区/Vec Townships]]は、同じく再録禁止カードである[[Veldt]]に対してほぼ上位互換といえる。また、[[次元の混乱]]の[[タイムシフト]]では、再録禁止カードに指定されたカードの一部が[[マナ・コスト]]と[[カード名]]を変えて収録された。 | 再録禁止カードは、それらの価値を著しく落とすのでないかぎり、それに指定された[[カード]]の[[リメイク]]や[[上位互換]]の収録に対する拘束力を持たない。たとえば[[双つ術/Twincast]]は再録禁止カードである[[Fork]]とほぼ同じ機能を持っているし、[[ヴェクの教区/Vec Townships]]は、同じく再録禁止カードである[[Veldt]]に対してほぼ上位互換といえる。また、[[次元の混乱]]の[[タイムシフト]]では、再録禁止カードに指定されたカードの一部が[[マナ・コスト]]と[[カード名]]を変えて収録された。 | ||
− | 再録禁止カードは「[[プレミアム・カード]]でない、公式の[[トーナメント]]使用可能な[[カード]] | + | 再録禁止カードは「[[プレミアム・カード]]でない、公式の[[トーナメント]]使用可能な[[カード]]」にのみ適用される。[[Super Secret Tech]]のようにプレミアム・カードしか存在しないカードとして[[再録]]することは、実現性は低いものの、理論上可能である。実際に[[レガシー]]では禁止、[[ヴィンテージ]]では制限に指定している[[Demonic Tutor]]が再録禁止カードに登録していないので、[[ディヴァインvsデモニック]]に再録されている。また、また、2007年には再録禁止カードである[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]が[[ジャッジ褒賞]]の[[プロモーション・カード]]となっている。 |
[[時のらせん]]には、[[マナ]]を[[支払う]]ことで再録禁止カードに指定されている[[クリーチャー]]に[[クリーチャー化|変化]]する[[アーティファクト]]の[[サイクル]]が収録された(⇒[[雷のトーテム像/Thunder Totem]])。これは[[能力]]の幅を狭めることなく、セカンダリー・マーケットにも配慮しつつ古参の[[プレイヤー]]にもアピールできる名案といえるだろう。 | [[時のらせん]]には、[[マナ]]を[[支払う]]ことで再録禁止カードに指定されている[[クリーチャー]]に[[クリーチャー化|変化]]する[[アーティファクト]]の[[サイクル]]が収録された(⇒[[雷のトーテム像/Thunder Totem]])。これは[[能力]]の幅を狭めることなく、セカンダリー・マーケットにも配慮しつつ古参の[[プレイヤー]]にもアピールできる名案といえるだろう。 |
2009年4月23日 (木) 22:02時点における版
再録禁止カード(Reserved Cards)は、WotCが公式に再録を禁止しているカードの総称、またそのカードのこと。
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概要
再録禁止カードは、それに指定されたカードの再録と、それらとカード・タイプ、能力、マナ・コスト、P/Tのすべてが一致するカードの収録を禁止している。
現在再録禁止カードに指定されているカードはすべてウルザ・ブロック以前のものであり、今後もメルカディアン・マスクス以降のカードが追加される予定は無いと発表されている。
目的
勘違いされやすい点であるが、再録禁止カードは、シングルカードの販売などを行うセカンダリー・マーケットに対して、再録によって指定されたカードの価値が暴落する可能性の無いことをアピールする目的で設けられたものであり、強力なカードの再録を禁止することでゲームバランスの崩壊を防ごうとするものではない。そのため、このリストにはいわゆるカスレアなども含まれる。
問題点
上述の理由から設けられた再録禁止カードであるが、カードパワーに問題が無い、再録されるにふさわしいカードまでもが対象とされているため、現在ではこのリストの存在がR&Dにとって目の上のこぶとなってしまっている。
- 第9版における税収/Titheや、スカージにおける鉤爪のジィーリィーラン/Zirilan of the Clawなどは開発中にその名前があがったが、再録禁止であるために収録が見送られている。
過去のすべてのエキスパンションから、その時点で再録された経験の無いカードを再録しようと試みた第8版では、それらの選定に苦労したという。その中でもフォールン・エンパイアのカードの選定には特に骨を折ったとのこと(最終的にオークのスパイ/Orcish Spyが選ばれた)。
R&Dはもちろんのこと、過去の優秀なカードの再録を望むプレイヤーにとっても邪魔でしかないが、逆にこれらのカードを扱うショップや投資家にとっては生命線である。そのため、もしこれを撤廃した場合、ウィザーズ社が社会的な信用を落とすことは間違いなく、訴訟社会であるアメリカにおいては命取りになりかねない。
その他
再録禁止カードは、それらの価値を著しく落とすのでないかぎり、それに指定されたカードのリメイクや上位互換の収録に対する拘束力を持たない。たとえば双つ術/Twincastは再録禁止カードであるForkとほぼ同じ機能を持っているし、ヴェクの教区/Vec Townshipsは、同じく再録禁止カードであるVeldtに対してほぼ上位互換といえる。また、次元の混乱のタイムシフトでは、再録禁止カードに指定されたカードの一部がマナ・コストとカード名を変えて収録された。
再録禁止カードは「プレミアム・カードでない、公式のトーナメント使用可能なカード」にのみ適用される。Super Secret Techのようにプレミアム・カードしか存在しないカードとして再録することは、実現性は低いものの、理論上可能である。実際にレガシーでは禁止、ヴィンテージでは制限に指定しているDemonic Tutorが再録禁止カードに登録していないので、ディヴァインvsデモニックに再録されている。また、また、2007年には再録禁止カードであるヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willがジャッジ褒賞のプロモーション・カードとなっている。
時のらせんには、マナを支払うことで再録禁止カードに指定されているクリーチャーに変化するアーティファクトのサイクルが収録された(⇒雷のトーテム像/Thunder Totem)。これは能力の幅を狭めることなく、セカンダリー・マーケットにも配慮しつつ古参のプレイヤーにもアピールできる名案といえるだろう。
参考
- 改訂版・カード重版ポリシー(WotC 2002年8月8日)
- Official Reprint Policy(WotC)
- The New Reprint Policy(WotC)
- 再録
- 再録禁止カード一覧
- 用語集