Weakstone
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*一時期、2001年8月頃の[[オラクル]]更新で「クリーチャー1体が攻撃するたび、それは戦闘終了時まで-1/-0の修整を受ける」と[[誘発型能力]]に変更されていたが、2008年7月11日のオラクル更新で元の[[常在型能力]]に戻された。 | *一時期、2001年8月頃の[[オラクル]]更新で「クリーチャー1体が攻撃するたび、それは戦闘終了時まで-1/-0の修整を受ける」と[[誘発型能力]]に変更されていたが、2008年7月11日のオラクル更新で元の[[常在型能力]]に戻された。 | ||
+ | *黎明期のアーティファクトである証として、[[アンティキティー]]版の[[タイプ行]]には「Artifact」ではなく[[コンティニュアス・アーティファクト|''Continuous Artifact(コンティニュアス・アーティファクト)'']]と記されている。 | ||
+ | *背景ストーリー上において非常に重要なアーティファクトなのだが[[伝説のアーティファクト]]ではない。もっとも、[[伝説の|伝説の~]]などの[[ルール]]より前の[[カード]]なのだからしょうがない。 | ||
*2004年[[アリーナ・リーグプロモ]]版の[[Circle of Protection: Art]]の[http://magiccards.info/arena/en/61.html イラスト右下]に、この[[カード]]の{{Gatherer|id=1034|イラストに描かれた犬(?)のようなクリーチャー}}が登場している。 | *2004年[[アリーナ・リーグプロモ]]版の[[Circle of Protection: Art]]の[http://magiccards.info/arena/en/61.html イラスト右下]に、この[[カード]]の{{Gatherer|id=1034|イラストに描かれた犬(?)のようなクリーチャー}}が登場している。 | ||
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[[フレイバー・テキスト]]中の[[トカシア/Tocasia|'''トカシア/Tocasia''']]とは、ミシュラと彼の兄である[[ウルザ/Urza]]の師匠にして、2人の兄弟の育ての親である。[[AR]]20年、元々は1つのパワーストーンであったそれは2つに分裂し、こちらをミシュラが、もう片方の[[Mightstone|マイトストーン/Mightstone]]をウルザが手にした。ウィークストーンを手に入れたその日から、ミシュラの様子は変わって行った。兄ウルザのマイトストーンを執拗に奪おうとするミシュラ。弟の変貌ぶりが、ウィークストーンによるものだとウルザは強く感じた。弟を正気に戻すため、ウルザもまたミシュラの手からウィークストーンを取り上げようとした。そうした2人の兄弟の争いに巻き込まれ、争いを止めようとした師匠トカシアは死んでしまう。実の母に慕っていた師匠トカシアの死をキッカケとし、ウルザとミシュラの兄弟は生き別れることになった。しかし、兄ウルザからマイトストーンを奪おうとするミシュラの執念の炎は、ミシュラの心から消えはしなかった。 | [[フレイバー・テキスト]]中の[[トカシア/Tocasia|'''トカシア/Tocasia''']]とは、ミシュラと彼の兄である[[ウルザ/Urza]]の師匠にして、2人の兄弟の育ての親である。[[AR]]20年、元々は1つのパワーストーンであったそれは2つに分裂し、こちらをミシュラが、もう片方の[[Mightstone|マイトストーン/Mightstone]]をウルザが手にした。ウィークストーンを手に入れたその日から、ミシュラの様子は変わって行った。兄ウルザのマイトストーンを執拗に奪おうとするミシュラ。弟の変貌ぶりが、ウィークストーンによるものだとウルザは強く感じた。弟を正気に戻すため、ウルザもまたミシュラの手からウィークストーンを取り上げようとした。そうした2人の兄弟の争いに巻き込まれ、争いを止めようとした師匠トカシアは死んでしまう。実の母に慕っていた師匠トカシアの死をキッカケとし、ウルザとミシュラの兄弟は生き別れることになった。しかし、兄ウルザからマイトストーンを奪おうとするミシュラの執念の炎は、ミシュラの心から消えはしなかった。 | ||
− | + | [[テリシア/Terisiare]]大陸東部の砂漠地帯を1人放浪するミシュラは、ウィークストーンを肌身離さなかったが、砂漠の民[[ファラジ/Fallaji]]に捕まった際、奴隷にされ、ウィークストーンを没収されてしまう。しばらくして、ミシュラに学と博識があることを見抜いたファラジの「長王」は、ミシュラを奴隷から幼き王子(つまり「長王」の息子)の教育係に任命する。その折、ミシュラはウィークストーンをその手に取り戻す。その後、自身の企みの為にファラジの「長王」たちを殺害したミシュラは、自分を師と仰ぐ幼き王子の純粋な信頼を利用し、王子の教育係から実質的に[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E7%99%BD 関白]・[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%91%82%E6%94%BF 摂政]に当たる立場となり、ファラジをその手中に治める。 | |
− | + | AR27から28年頃に[[兄弟戦争/Brothers' War]]が開戦。この戦争は当初、2人の兄弟が属するウルザ側の[[ヨーティア/Yotia]]国とミシュラ側のファラジ、2つの国家間同士の戦争であった。しかし戦争が進み、兄弟がそれぞれの国の実権を握ることで、2人の兄弟同士の争いがより浮き彫りになっていった。「兄ウルザの(弟ミシュラの)持つマイトストーンを(ウィークストーンを)を奪う!」、兄弟が互いに強く意識するマイトストーンとウィークストーンの奪取。これこそが、兄弟戦争の根底となった。兄弟戦争において、ミシュラが[[ドラゴン・エンジン/Dragon Engine]]などの強力な[[アーティファクト・クリーチャー]]たちを使役出来たのは、このウィークストーンの力によるものである。[[AR]]64年、数十年間におよぶ戦争の末に、ウィークストーンはミシュラの手から離れ、マイトストーンと共に[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]となったウルザの両目に収まった。 | |
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+ | ウルザは、戦争による大き過ぎた爪痕と犠牲、実の弟を救ってやれなかった後悔の念と罪の意識から、激しい罪悪感を抱いた。また、常人から遥かにかけ離れた長寿の肉体を得たウルザは、親しき人達との死別の繰り返しを余儀なくされ、痛ましい孤独感にも襲われた。精神的にひどく衰弱したウルザに対し、彼の両目のパワーストーンは悪意にも聞こえる囁きを繰り返した。その声の主こそ、パワーストーンに封じられし[[グレイシャン/Glacian]]の魂だった。ウルザはその励ましの末に、狂気をも含んだ復讐心を持った。そして、[[ファイレクシア/Phyrexia]]に対する復讐を誓った。(※人好きのする性格だったミシュラの人間性を狂わせたのも、ウィークストーンに宿るグレイシャンのこうした影響による可能性が捨てきれない。) | ||
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+ | AR4,205年の[[ドミナリア/Dominaria]]=ファイレクシア大戦末期、[[ヨーグモス/Yawgmoth]]の眼下で行われた[[ジェラード/Gerrard]]との戦いに敗れ、ウルザは首を切断される。しかし、彼の両目に収まるウィークストーンとマイトストーン、2つのパワーストーンの力によって、首だけの姿になってもウルザは生きていた。その後、[[飛翔艦ウェザーライト/Skyship Weatherlight|ウェザーライト号]]に赴いたウルザは、[[レガシーの兵器/Legacy Weapon]]({{Gatherer|id=148187|イラスト}})を起動。ウルザの目に収まるウィークストーンはマイトストーンと共に[[レガシー/Legacy]]の一部として、ドミナリアを侵略者たちの魔手から救う大役を果たす。 | ||
==参考== | ==参考== |
2014年9月24日 (水) 17:59時点における版
Mightstoneと対になっており、ストーリー上重要なアーティファクト。あらゆる攻撃クリーチャーを弱体化させる。
自分から攻撃しない防御的なデッキで使えば、自分のクリーチャーにも効いてしまうデメリットは気にならない。そのようなデッキでは実質オアリムの祈り/Orim's Prayerと同じ機能になる。
- 一時期、2001年8月頃のオラクル更新で「クリーチャー1体が攻撃するたび、それは戦闘終了時まで-1/-0の修整を受ける」と誘発型能力に変更されていたが、2008年7月11日のオラクル更新で元の常在型能力に戻された。
- 黎明期のアーティファクトである証として、アンティキティー版のタイプ行には「Artifact」ではなくContinuous Artifact(コンティニュアス・アーティファクト)と記されている。
- 背景ストーリー上において非常に重要なアーティファクトなのだが伝説のアーティファクトではない。もっとも、伝説の~などのルールより前のカードなのだからしょうがない。
- 2004年アリーナ・リーグプロモ版のCircle of Protection: Artのイラスト右下に、このカードのイラストに描かれた犬(?)のようなクリーチャーが登場している。
ストーリー
ウィークストーン/Weakstone(イラスト)は、ミシュラ/Mishraがコイロスの洞窟/Caves of Koilosで入手したパワーストーン/Powerstoneの片割れである。不思議な力を宿すこれらの石を手に入れたことで、ミシュラの運命は大きく変わって行った。
兄弟の少年時代、トカシアはコイロスの聖窟の探検に彼らを連れて行った。そこ、タグシンの広間で、ミシュラは神秘的なウィークストーンを発見したのだ。
フレイバー・テキスト中のトカシア/Tocasiaとは、ミシュラと彼の兄であるウルザ/Urzaの師匠にして、2人の兄弟の育ての親である。AR20年、元々は1つのパワーストーンであったそれは2つに分裂し、こちらをミシュラが、もう片方のマイトストーン/Mightstoneをウルザが手にした。ウィークストーンを手に入れたその日から、ミシュラの様子は変わって行った。兄ウルザのマイトストーンを執拗に奪おうとするミシュラ。弟の変貌ぶりが、ウィークストーンによるものだとウルザは強く感じた。弟を正気に戻すため、ウルザもまたミシュラの手からウィークストーンを取り上げようとした。そうした2人の兄弟の争いに巻き込まれ、争いを止めようとした師匠トカシアは死んでしまう。実の母に慕っていた師匠トカシアの死をキッカケとし、ウルザとミシュラの兄弟は生き別れることになった。しかし、兄ウルザからマイトストーンを奪おうとするミシュラの執念の炎は、ミシュラの心から消えはしなかった。
テリシア/Terisiare大陸東部の砂漠地帯を1人放浪するミシュラは、ウィークストーンを肌身離さなかったが、砂漠の民ファラジ/Fallajiに捕まった際、奴隷にされ、ウィークストーンを没収されてしまう。しばらくして、ミシュラに学と博識があることを見抜いたファラジの「長王」は、ミシュラを奴隷から幼き王子(つまり「長王」の息子)の教育係に任命する。その折、ミシュラはウィークストーンをその手に取り戻す。その後、自身の企みの為にファラジの「長王」たちを殺害したミシュラは、自分を師と仰ぐ幼き王子の純粋な信頼を利用し、王子の教育係から実質的に関白・摂政に当たる立場となり、ファラジをその手中に治める。
AR27から28年頃に兄弟戦争/Brothers' Warが開戦。この戦争は当初、2人の兄弟が属するウルザ側のヨーティア/Yotia国とミシュラ側のファラジ、2つの国家間同士の戦争であった。しかし戦争が進み、兄弟がそれぞれの国の実権を握ることで、2人の兄弟同士の争いがより浮き彫りになっていった。「兄ウルザの(弟ミシュラの)持つマイトストーンを(ウィークストーンを)を奪う!」、兄弟が互いに強く意識するマイトストーンとウィークストーンの奪取。これこそが、兄弟戦争の根底となった。兄弟戦争において、ミシュラがドラゴン・エンジン/Dragon Engineなどの強力なアーティファクト・クリーチャーたちを使役出来たのは、このウィークストーンの力によるものである。AR64年、数十年間におよぶ戦争の末に、ウィークストーンはミシュラの手から離れ、マイトストーンと共にプレインズウォーカー/Planeswalkerとなったウルザの両目に収まった。
ウルザは、戦争による大き過ぎた爪痕と犠牲、実の弟を救ってやれなかった後悔の念と罪の意識から、激しい罪悪感を抱いた。また、常人から遥かにかけ離れた長寿の肉体を得たウルザは、親しき人達との死別の繰り返しを余儀なくされ、痛ましい孤独感にも襲われた。精神的にひどく衰弱したウルザに対し、彼の両目のパワーストーンは悪意にも聞こえる囁きを繰り返した。その声の主こそ、パワーストーンに封じられしグレイシャン/Glacianの魂だった。ウルザはその励ましの末に、狂気をも含んだ復讐心を持った。そして、ファイレクシア/Phyrexiaに対する復讐を誓った。(※人好きのする性格だったミシュラの人間性を狂わせたのも、ウィークストーンに宿るグレイシャンのこうした影響による可能性が捨てきれない。)
AR4,205年のドミナリア/Dominaria=ファイレクシア大戦末期、ヨーグモス/Yawgmothの眼下で行われたジェラード/Gerrardとの戦いに敗れ、ウルザは首を切断される。しかし、彼の両目に収まるウィークストーンとマイトストーン、2つのパワーストーンの力によって、首だけの姿になってもウルザは生きていた。その後、ウェザーライト号に赴いたウルザは、レガシーの兵器/Legacy Weapon(イラスト)を起動。ウルザの目に収まるウィークストーンはマイトストーンと共にレガシー/Legacyの一部として、ドミナリアを侵略者たちの魔手から救う大役を果たす。
参考
- レガシー/Legacy(背景世界/ストーリー用語)
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- カード個別評価:アンティキティー - アンコモン3
- カード個別評価:Masters Edition 4 - アンコモン