雨雲の迷路/Nimbus Maze

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(4人の利用者による、間の4版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Nimbus Maze}}
 
{{#card:Nimbus Maze}}
  
[[未来予知]]の[[2色地形]][[サイクル]]の[[白青]]。
+
[[未来予知]]の[[2色土地]][[サイクル]]の[[白青]]。
  
ペアになっている[[色]]の[[マナ]]を生み出す[[基本土地タイプ]]を持つ[[土地]]が出ていると、もう片方の[[色マナ]]を出せる仕様。[[多色カード]]を多く使う時には[[色事故]]を防ぐ助けになってくれるだろう。反面、同じ色のマナを大量に使う[[カード]]とは少々噛み合わないか。とは言え中盤も過ぎれば安定して両方の色マナを出せる事も多く、[[パーミッション]]の色であるこの2色にとって好都合な条件。パーミッションにとっては[[ダメージ]]を受けてしまう[[ペインランド]]よりこちらのほうが使い勝手が良いだろう。
+
ペアになっている[[色]]の[[マナ]]を生み出す[[基本土地タイプ]]を持つ[[土地]]が出ていると、もう片方の[[色マナ]]を出せる仕様。複数の基本土地タイプを持つ[[デュアルランド]][[ショックランド]]との相性が良い。反面、基本土地タイプを持たない[[基本でない土地]]との相性は良いとは言えない。
  
複数の基本土地タイプを持つ[[デュアルランド]][[ショックランド]]との相性が良い。反面、基本土地タイプを持たない[[基本でない土地]]との相性は良いとは言えない。
+
[[多色カード]]を多く使う時には[[色事故]]を防ぐ助けになってくれるだろう。中盤も過ぎれば安定して両方の色マナを出せる事も多く、[[パーミッション]]の色であるこの2色にとって好都合な条件。パーミッションにとっては[[ダメージ]]を受けてしまう[[ペインランド]]よりこちらのほうが使い勝手が良いだろう。
  
*{{Gatherer|id=145459}}は文字通り「雨雲の迷路」。
+
反面、そもそも2色土地とは「多少のデメリットがあっても、常に色マナを安定して確保できるようにする」ために採用するものである。色マナを生み出すことに条件が必要という性質には根本的な部分に矛盾があり、使いづらい場面も多い。たとえば「色拘束の強い[[カード]]と噛み合わない」「特に序盤にはダブルシンボル以上の呪文を唱えにくい」「3色以上のデッキのマナ基盤としては色マナを出す条件が厳しい」などで、特に土地がそろっていない状況での不安定さは気になる(これらの弱点は[[ショックランド]]などで軽減できる)。
*似たようなコンセプトのカードには[[汚れた土地]]がある。
+
 
 +
以上のことから「比較的遅めの純正2色デッキにおける、中盤以降のマナ基盤」としては優秀だが、それ以外のデッキや状況では難があるという評価になる。このカードが[[スタンダード]]リーガルだった頃はショックランドのおかげで弱点を軽減でき、他の2色土地と比べても相対的な利点が大きかったのだが、[[ローテーション]]でショックランドが落ちると先述した弱点が無視できなくなり、[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]で優秀な土地が増えていくと次第に採用枚数も減っていった。
 +
 
 +
現在でもサイクルの「逆再録」が望まれている。[[ショックランド]]や[[トライオーム]]などを使えば色マナを出すための条件をたやすく満たせる。しかし土地の性能が上がった現在となっては、似たような条件をチェックする[[チェックランド]]や、自由度の高いマナ生産が可能な[[ハイブリッドランド]]などの方が使いやすい場面が多く、どうしても評価で後れを取ってしまう。
 +
*逆再録がなされないまま17年が経過し、[[ダスクモーン:戦慄の館]]では無条件で白マナが出せて、青マナを出す条件も緩くなっている[[フラッドファームの境界/Floodfarm Verge]]が登場。[[無色マナ]]が出せるため[[下位互換]]とはなっていないが、立場が更に危うくなってしまった。
 +
 
 +
*{{Gatherer|id=145459}}は文字通り「雨雲の迷路」。現在ではその壮大さのある美麗なイラストからコレクター人気が上がってきており、イラストの壮麗な土地としてたびたび名前が挙がる。
 +
*似たようなコンセプトのカードには[[汚れた土地]]や[[チェックランド]]がある。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==

2024年10月7日 (月) 23:18時点における最新版


Nimbus Maze / 雨雲の迷路
土地

(T):(◇)を加える。
(T):(白)を加える。あなたが島(Island)をコントロールしているときにのみ起動できる。
(T):(青)を加える。あなたが平地(Plains)をコントロールしているときにのみ起動できる。


未来予知2色土地サイクル白青

ペアになっているマナを生み出す基本土地タイプを持つ土地が出ていると、もう片方の色マナを出せる仕様。複数の基本土地タイプを持つデュアルランドショックランドとの相性が良い。反面、基本土地タイプを持たない基本でない土地との相性は良いとは言えない。

多色カードを多く使う時には色事故を防ぐ助けになってくれるだろう。中盤も過ぎれば安定して両方の色マナを出せる事も多く、パーミッションの色であるこの2色にとって好都合な条件。パーミッションにとってはダメージを受けてしまうペインランドよりこちらのほうが使い勝手が良いだろう。

反面、そもそも2色土地とは「多少のデメリットがあっても、常に色マナを安定して確保できるようにする」ために採用するものである。色マナを生み出すことに条件が必要という性質には根本的な部分に矛盾があり、使いづらい場面も多い。たとえば「色拘束の強いカードと噛み合わない」「特に序盤にはダブルシンボル以上の呪文を唱えにくい」「3色以上のデッキのマナ基盤としては色マナを出す条件が厳しい」などで、特に土地がそろっていない状況での不安定さは気になる(これらの弱点はショックランドなどで軽減できる)。

以上のことから「比較的遅めの純正2色デッキにおける、中盤以降のマナ基盤」としては優秀だが、それ以外のデッキや状況では難があるという評価になる。このカードがスタンダードリーガルだった頃はショックランドのおかげで弱点を軽減でき、他の2色土地と比べても相対的な利点が大きかったのだが、ローテーションでショックランドが落ちると先述した弱点が無視できなくなり、ローウィン=シャドウムーア・ブロックで優秀な土地が増えていくと次第に採用枚数も減っていった。

現在でもサイクルの「逆再録」が望まれている。ショックランドトライオームなどを使えば色マナを出すための条件をたやすく満たせる。しかし土地の性能が上がった現在となっては、似たような条件をチェックするチェックランドや、自由度の高いマナ生産が可能なハイブリッドランドなどの方が使いやすい場面が多く、どうしても評価で後れを取ってしまう。

  • イラストは文字通り「雨雲の迷路」。現在ではその壮大さのある美麗なイラストからコレクター人気が上がってきており、イラストの壮麗な土地としてたびたび名前が挙がる。
  • 似たようなコンセプトのカードには汚れた土地チェックランドがある。

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

未来予知タイムシフト友好色土地サイクル。サイクルであるが、能力がいずれも異なる。

[編集] 参考

QR Code.gif