爪の群れのウルリッチ/Ulrich of the Krallenhorde
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第1面の能力により、[[戦場]]に出てすぐに自身の[[パワー]]分の打点を戦線に加えることができるため、擬似的な[[速攻]]持ちのような挙動を示す。純粋な速攻と違い[[修整]]であるので再変身時にも意味がある上に、戦場の[[クリーチャー]]が自身だけでも効果がある。もちろん、他の[[回避能力]]持ちクリーチャーに修整を与えることで強烈な一撃をお見舞いしても良いだろう。 | 第1面の能力により、[[戦場]]に出てすぐに自身の[[パワー]]分の打点を戦線に加えることができるため、擬似的な[[速攻]]持ちのような挙動を示す。純粋な速攻と違い[[修整]]であるので再変身時にも意味がある上に、戦場の[[クリーチャー]]が自身だけでも効果がある。もちろん、他の[[回避能力]]持ちクリーチャーに修整を与えることで強烈な一撃をお見舞いしても良いだろう。 | ||
[[第2面]]への変身時には、[[対戦相手]]の狼男でないクリーチャーと[[格闘]]を行うことができる。6/6という[[サイズ]]を一方的に屠れるクリーチャーしかいないという状況はそう多くないため、ほぼ確定[[除去]]として考えて良いだろう。変身時の誘発型能力なので、繰り返し使えるのが強力。2度も変身すれば、第1面の性能と組み合わさって戦場を壊滅させているだろう。狼男の群れの頭目というフレイバーを重視しているためか、狼男とは格闘ができない。 | [[第2面]]への変身時には、[[対戦相手]]の狼男でないクリーチャーと[[格闘]]を行うことができる。6/6という[[サイズ]]を一方的に屠れるクリーチャーしかいないという状況はそう多くないため、ほぼ確定[[除去]]として考えて良いだろう。変身時の誘発型能力なので、繰り返し使えるのが強力。2度も変身すれば、第1面の性能と組み合わさって戦場を壊滅させているだろう。狼男の群れの頭目というフレイバーを重視しているためか、狼男とは格闘ができない。 | ||
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*[[異界月]]唯一の、太陽と三日月のシンボルを持つ[[両面カード]]({{Gatherer|id=414496|カード画像}})。後述の[[#開発秘話|開発秘話]]も参照。 | *[[異界月]]唯一の、太陽と三日月のシンボルを持つ[[両面カード]]({{Gatherer|id=414496|カード画像}})。後述の[[#開発秘話|開発秘話]]も参照。 | ||
==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
− | [[イニストラード・ブロック]]に対するユーザーの不満の中で特に大きかったものの1つが、伝説の狼男が存在しないことであった。[[イニストラード/Innistrad]]以外の[[次元/Plane]]では狼男はほとんど扱われておらず、また印刷コストの観点から[[統率者戦]]用セットなどに両面カードを収録するのは難しいため<ref>[ | + | [[イニストラード・ブロック]]に対するユーザーの不満の中で特に大きかったものの1つが、伝説の狼男が存在しないことであった。[[イニストラード/Innistrad]]以外の[[次元/Plane]]では狼男はほとんど扱われておらず、また印刷コストの観点から[[統率者戦]]用セットなどに両面カードを収録するのは難しいため<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/63242812937/how-big-would-dfcs-have-to-be-to-be-in-a Blogatog]([[Mark Rosewater]]ブログ)</ref>、[[イニストラードを覆う影ブロック]]はユーザーの期待に応える貴重な機会と言えた。 |
− | 当初は[[イニストラードを覆う影]]での収録が予定されていたが、同じ「[[赤緑]]の[[神話レア]]の両面カード」である[[アーリン・コード/Arlinn Kord]]との兼ね合いから、こちらが異界月に移されることとなった。これは異界月の両面カードのテーマである「[[エルドラージ/Eldrazi]]への変身」に反していたが、上記のユーザーの反響を知る[[Mark Rosewater]]らの強い主張により、例外として収録されることが決まった<ref>[ | + | 当初は[[イニストラードを覆う影]]での収録が予定されていたが、同じ「[[赤緑]]の[[神話レア]]の両面カード」である[[アーリン・コード/Arlinn Kord]]との兼ね合いから、こちらが異界月に移されることとなった。これは異界月の両面カードのテーマである「[[エルドラージ/Eldrazi]]への変身」に反していたが、上記のユーザーの反響を知る[[Mark Rosewater]]らの強い主張により、例外として収録されることが決まった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/eldritch-perfect-part-2-2016-07-18 Eldritch Perfect, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0017152/ 異界の完成 その2](Making Magic [[2016年]]7月18日 Mark Rosewater著)</ref>。 |
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | '''ウルリッチ'''/''Ulrich'' | + | '''ウルリッチ'''/''Ulrich''はイニストラード最大の吠え群れ、[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]の頭目を務める[[狼男/Werewolf]]。[[人間/Human#イニストラード|人間/Human]]の姿でいるときにも人の社会には戻らず、爪の群れの仲間たちとともに林野を駆け回っている。 |
詳細は[[ウルリッチ/Ulrich]]を参照。 | 詳細は[[ウルリッチ/Ulrich]]を参照。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[[吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | + | *[https://web.archive.org/web/20220818050126/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/m-files-eldritch-moon-part-2-2016-07-29 The M-Files: Eldritch Moon, Part 2(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0017322/ Mファイル『異界月』編・パート2](Latest Developments 2016年7月29日 [[Sam Stoddard]]著) |
+ | *[[狼男/Werewolf#吠え群れ/Howlpack|爪の群れ/The Krallenhorde]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
*[[カード個別評価:異界月]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:異界月]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター]] - [[レア]] | ||
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2023年3月19日 (日) 23:12時点における最新版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
このクリーチャーが戦場に出るか爪の群れのウルリッチに変身するたび、クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+4/+4の修整を受ける。
各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、爪の群れのウルリッチを変身させる。
Ulrich, Uncontested Alpha / 揺るぎない頭目、ウルリッチ
〔赤/緑〕 伝説のクリーチャー — 狼男(Werewolf)
このクリーチャーが揺るぎない頭目、ウルリッチに変身するたび、あなたがコントロールしておらず狼男(Werewolf)でないクリーチャー1体を対象とする。あなたは「このクリーチャーはそれと格闘を行う。」を選んでもよい。
各アップキープの開始時に、直前のターンにプレイヤー1人が2つ以上の呪文を唱えていた場合、揺るぎない頭目、ウルリッチを変身させる。
伝説の狼男。かつての高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells同様、どちらの面にも変身時に誘発する誘発型能力を持つ(第1面の能力はETB能力でもある)。
第1面の能力により、戦場に出てすぐに自身のパワー分の打点を戦線に加えることができるため、擬似的な速攻持ちのような挙動を示す。純粋な速攻と違い修整であるので再変身時にも意味がある上に、戦場のクリーチャーが自身だけでも効果がある。もちろん、他の回避能力持ちクリーチャーに修整を与えることで強烈な一撃をお見舞いしても良いだろう。
第2面への変身時には、対戦相手の狼男でないクリーチャーと格闘を行うことができる。6/6というサイズを一方的に屠れるクリーチャーしかいないという状況はそう多くないため、ほぼ確定除去として考えて良いだろう。変身時の誘発型能力なので、繰り返し使えるのが強力。2度も変身すれば、第1面の性能と組み合わさって戦場を壊滅させているだろう。狼男の群れの頭目というフレイバーを重視しているためか、狼男とは格闘ができない。
[編集] 開発秘話
イニストラード・ブロックに対するユーザーの不満の中で特に大きかったものの1つが、伝説の狼男が存在しないことであった。イニストラード/Innistrad以外の次元/Planeでは狼男はほとんど扱われておらず、また印刷コストの観点から統率者戦用セットなどに両面カードを収録するのは難しいため[1]、イニストラードを覆う影ブロックはユーザーの期待に応える貴重な機会と言えた。
当初はイニストラードを覆う影での収録が予定されていたが、同じ「赤緑の神話レアの両面カード」であるアーリン・コード/Arlinn Kordとの兼ね合いから、こちらが異界月に移されることとなった。これは異界月の両面カードのテーマである「エルドラージ/Eldraziへの変身」に反していたが、上記のユーザーの反響を知るMark Rosewaterらの強い主張により、例外として収録されることが決まった[2]。
[編集] ストーリー
ウルリッチ/Ulrichはイニストラード最大の吠え群れ、爪の群れ/The Krallenhordeの頭目を務める狼男/Werewolf。人間/Humanの姿でいるときにも人の社会には戻らず、爪の群れの仲間たちとともに林野を駆け回っている。
詳細はウルリッチ/Ulrichを参照。
[編集] 脚注
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterブログ)
- ↑ Eldritch Perfect, Part 2/異界の完成 その2(Making Magic 2016年7月18日 Mark Rosewater著)
[編集] 参考
- The M-Files: Eldritch Moon, Part 2(Internet Archive)/Mファイル『異界月』編・パート2(Latest Developments 2016年7月29日 Sam Stoddard著)
- 爪の群れ/The Krallenhorde(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:異界月 - 神話レア
- カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター - レア