巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(9人の利用者による、間の15版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Kaalia of the Vast}}
 
{{#card:Kaalia of the Vast}}
  
[[攻撃]]するたびに、[[手札]]から[[天使]]か[[デーモン]]か[[ドラゴン]]のいずれかの[[クリーチャー]]・[[カード]]を[[攻撃している状態で戦場に出る|攻撃している状態で戦場に出せる]]クリーチャー。
+
[[攻撃]]するたびに、[[手札]]から[[天使]]か[[デーモン]]か[[ドラゴン]]のいずれかの[[クリーチャー]]・[[カード]]を[[攻撃している状態で戦場に出る|攻撃している状態で戦場に出せる]][[伝説のクリーチャー]]。
  
3[[色]]4[[マナ]]で2/2[[飛行]]とクリーチャーとしての性能は低いので、[[誘発型能力]]を目当てに採用することになる。3つの[[クリーチャー・タイプ]]はいずれも[[フィニッシャー]]級のクリーチャーが多いため、[[マナ・コスト]]を踏み倒しながら、なおかつ擬似[[速攻]]のように攻撃している状態でそれらを直接戦場に出せるのは強力。[[黒]]なのである程度の[[除去耐性]]を備えているのもポイント。早い段階で[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]のような[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]力の高い[[大型クリーチャー]]を出すことを狙いたい。
+
3[[色]]4[[マナ]]で2/2[[飛行]]とクリーチャーとしての性能は低いので、[[誘発型能力]]を目当てに採用することになる。3つの[[クリーチャー・タイプ]]はいずれも[[フィニッシャー]]級のクリーチャーが多いため、[[マナ・コスト]]を[[踏み倒し]]ながら、なおかつ擬似[[速攻]]のように攻撃している状態でそれらを直接戦場に出せるのは強力。[[黒]]なので[[恐怖/Terror]]系[[除去]]への[[除去耐性]]を備えているのもポイント。早い段階で[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]のような[[コントロール (俗語)|コントロール]]力の高い[[大型クリーチャー]]を出すことを狙いたい。
  
 +
*[[残虐の達人/Master of Cruelties]]を踏み倒したうえで両方の攻撃が通ると、あちらの能力で[[ライフ]]を1にした上でカーリアの攻撃でとどめを刺す[[コンボ]]が完成する。[[ダブルマスターズ2022]]では[[神話レア]]同士とはいえ[[リミテッド]]でも実現可能になっている。
 +
*[[救う者、レグナ/Regna, the Redeemer]]および[[救われぬ者、クラヴ/Krav, the Unredeemed]]とも相性が良い。どちらもカーリアの能力で踏み倒せる上、一方を戦場に出せばもう片方を手札に加えられる。[[フレイバー]]としても芸術的である。
 
*攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーに関するルールは「[[攻撃している状態で戦場に出る‎]]」を参照。
 
*攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーに関するルールは「[[攻撃している状態で戦場に出る‎]]」を参照。
*[[光の心/Heart of Light]][[戦闘ダメージ]]に耐性を付けると、気軽に攻撃が可能となる。
+
*[[除去耐性]]付与、[[戦闘ダメージ]]の[[軽減]]、[[戦闘から取り除く]]手段など、安全に攻撃が可能にできる状態にするのもよい。特に[[偵察/Reconnaissance]]は、極めて[[軽い|軽く]]、繰り返し利用できることから好相性。
*日本語版[[フレイバー・テキスト]]では「above and below」を「天界と'''下界'''」と訳しているがこれは誤り。この場合の「below」は設定情報から「地獄や冥界」を表していることは明らかで、「下界」とは「この世、人間の世界」の意味である。
+
*[[ダブルマスターズ]]の日本語版カードには、{{Gatherer|id=490873|通常版}}/{{Gatherer|id=491515|枠無し拡張アート版}}共に[[誤植]]があり、「タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。」の、「'''その対戦相手を'''」という部分が欠落している。カーリアとは異なる対戦相手を攻撃した状態で戦場に出せないので注意。
  
==ストーリー==
+
==関連カード==
カーリアの本名はリア/Liaである。[[ナヤ/Naya]]の[[ナカティル/Nacatl]]の言葉で「力」を意味するカー/kaaをつけた名前を与えらることによってカーリアとなった。
+
{{キャラクターを表すカード/カーリア}}
  
[[衝合/Conflux]]後の[[アラーラ/Alara]]にて、[[バント/Bant]]だった地域のある村の少女リアは幼い頃から石を壊す事のできる力を持っていた。彼女は鉤爪のように曲がった指を持っていたために他の子供達から仲間はずれにされており、その指は癒し手である母ですら治す事も出来なかった。ある日、リアは猫の頭を持つ不思議な人物を目撃した。その頃、村からは狩人が二人も行方不明にあっており、リアの父や兄も捜索隊に加わっていた。その狩人の一人の妻セレ/Celeと母が話している時、リアが猫頭の人物の話をするとセレは顔色を変えた。次の日、リアが一人遊びをしてる所に再び猫の頭を持つ人物を見かけるが、彼らは少女に袋を被せてそのまま攫っていってしまった。
+
==ストーリー==
 +
'''カーリア'''/''Kaalia''は[[アラーラ/Alara]]に住む[[人間/Human]][[クレリック]]。幼い頃、[[デーモン/Demon|悪魔]][[グリクシスの首領、ネファロックス/Nefarox, Overlord of Grixis|ネファロックス/Nefarox]]とその配下に家族を皆殺しにされ、正義と復讐のために天界と冥界両方の軍を集めている。
  
彼女を攫った猫人の一人はナカティルの[[アジャニの陽光弾手/Ajani's Sunstriker|陽光弾手/Sunstriker]]のナイラ/Niraと名乗った。彼女達の群れは偉大なる指導者[[アジャニ/Ajani]]に忠実に従い、彼の領土を守っていた。そして悪魔による恐ろしい儀式の計画を阻止しようとしており、そのためにはリアの石殺し/Stonekillerの力が必要だと語った。更に、彼女の村は儀式に必要な骨を集めるために悪魔に襲われ、村人たちは連れて行かれてしまったと。ナイラはナカティルの慣例として、初めての戦いに向かう戦士となるリアへと新しい名前「カーリア」を与える。
+
詳細は[[カーリア/Kaalia]]を参照。
  
ナヤのマトカ/Matcaの闘技場にたどり着いたカーリアと一行は、闘技場を屋根のように覆う巨大なヘルカイト/Hellkiteの骸骨の下で儀式を行うボロボロの毛皮を纏った男とその下僕たちを目撃する。その男はかつては[[エスパー/Esper]]で[[エーテリウム/Etherium]]から身体を削りだしていた彫刻家だったが、今では悪魔に仕えていた。ヘルカイトの脊椎と翼を接合するキーストーンを破壊すれば儀式は頓挫する……カーリアはなんとか破壊に成功するも、ナイラは儀式を行なっていた男から彼女を守って犠牲となってしまった。
+
*日本語版[[フレイバー・テキスト]]では「above and below」を「天界と'''下界'''」と訳しているがこれは誤り。この場合の「below」は設定情報から「地獄や冥界」を表していることは明らかで、「下界」とは「この世、人間の世界」の意味である。また、if節は「Aをするくらいなら、Bをしよう(=天使も悪魔も竜も呼ぶくらいなら、自分で復讐を成し遂げよう)」と訳しているが、ここは譲歩(たとえ…でも)の方がカードメカニズムとも合致する(=天使でも悪魔でも竜でも呼び出して、復讐してやろう)。素直に訳せば'''「天界と冥界のあらゆる軍を求めねばならぬとしても、私は復讐を果たそう。」'''くらいか。
  
後には残骸のみが残され、悪魔は既に逃れ去っていた。カーリアの胸には虚しさのみが残った。彼女は悪魔への復讐を誓い、広大な荒野を去った。今では彼女は山の礼拝堂に腰掛け、正義の怒りと邪悪な報復への飢えに衝き動かされながら力を蓄え、目の前の敵に破滅をもたらそうとしている。
+
{{フレイバーテキスト|"I'll have my revenge if I have to call on every force from above and below."}}
 +
{{フレイバーテキスト|「天界と下界のあらゆる軍を求めねばならぬぐらいなら、私は自らの復讐を果たそう。」}}
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/148 Fifteen Commanders, Fifteen Tales]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/001736/ 15の統率者、15の物語] ([[WotC]]、文:[[Doug Beyer]])
+
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/fifteen-commanders-fifteen-tales-2011-06-22 Fifteen Commanders, Fifteen Tales]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003969/ 15の統率者、15の物語](Savor the Flavor [[2011年]]6月22日 [[Doug Beyer]]著)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/207 The Stonekiller]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/003621/ 石殺し その1](Uncharted Realms 2012年8月8日 Jennna Helland著)
+
*[[カード個別評価:モダンホライゾン3]] - [[神話レア]]
*[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/ur/208 The Stonekiller, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/003711/ 石殺し その2](Uncharted Realms 2012年8月15日 Jennna Helland著)
+
 
*[[カード個別評価:統率者]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:統率者]] - [[神話レア]]
 +
*[[カード個別評価:ダブルマスターズ2022]] - [[神話レア]]
 +
*[[カード個別評価:ダブルマスターズ]] - [[神話レア]]
 +
*[[Commander's Arsenal]]

2024年5月31日 (金) 19:27時点における最新版


Kaalia of the Vast / 巨大なるカーリア (1)(赤)(白)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、あなたはあなたの手札にある天使(Angel)クリーチャー・カード1枚かデーモン(Demon)・クリーチャー・カード1枚かドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。

2/2

攻撃するたびに、手札から天使デーモンドラゴンのいずれかのクリーチャーカード攻撃している状態で戦場に出せる伝説のクリーチャー

34マナで2/2飛行とクリーチャーとしての性能は低いので、誘発型能力を目当てに採用することになる。3つのクリーチャー・タイプはいずれもフィニッシャー級のクリーチャーが多いため、マナ・コスト踏み倒しながら、なおかつ擬似速攻のように攻撃している状態でそれらを直接戦場に出せるのは強力。なので恐怖/Terror除去への除去耐性を備えているのもポイント。早い段階でエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeriaのようなコントロール力の高い大型クリーチャーを出すことを狙いたい。

[編集] 関連カード

[編集] ストーリー

カーリア/Kaaliaアラーラ/Alaraに住む人間/Humanクレリック。幼い頃、悪魔ネファロックス/Nefaroxとその配下に家族を皆殺しにされ、正義と復讐のために天界と冥界両方の軍を集めている。

詳細はカーリア/Kaaliaを参照。

  • 日本語版フレイバー・テキストでは「above and below」を「天界と下界」と訳しているがこれは誤り。この場合の「below」は設定情報から「地獄や冥界」を表していることは明らかで、「下界」とは「この世、人間の世界」の意味である。また、if節は「Aをするくらいなら、Bをしよう(=天使も悪魔も竜も呼ぶくらいなら、自分で復讐を成し遂げよう)」と訳しているが、ここは譲歩(たとえ…でも)の方がカードメカニズムとも合致する(=天使でも悪魔でも竜でも呼び出して、復讐してやろう)。素直に訳せば「天界と冥界のあらゆる軍を求めねばならぬとしても、私は復讐を果たそう。」くらいか。
"I'll have my revenge if I have to call on every force from above and below."
「天界と下界のあらゆる軍を求めねばならぬぐらいなら、私は自らの復讐を果たそう。」

[編集] 参考

QR Code.gif