豚の呪い/Curse of the Swine
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[[対戦相手]]の[[大型クリーチャー]]や厄介な[[システムクリーチャー]]を2/2[[バニラ]]にしたり、[[あなた|自分]]の2/2未満のクリーチャーを[[対象]]に使うことで擬似的に[[強化]]したり、[[トリトンの財宝狩り/Triton Fortune Hunter]]などのそのクリーチャーが[[戦場を離れる|戦場を離れて]]しまっても問題ない[[英雄的]][[能力]]を[[誘発]]させたり、と使い方の幅は広い。一度に複数のクリーチャーを対象に取れるため、これらの役割を同時にこなすことも可能。 | [[対戦相手]]の[[大型クリーチャー]]や厄介な[[システムクリーチャー]]を2/2[[バニラ]]にしたり、[[あなた|自分]]の2/2未満のクリーチャーを[[対象]]に使うことで擬似的に[[強化]]したり、[[トリトンの財宝狩り/Triton Fortune Hunter]]などのそのクリーチャーが[[戦場を離れる|戦場を離れて]]しまっても問題ない[[英雄的]][[能力]]を[[誘発]]させたり、と使い方の幅は広い。一度に複数のクリーチャーを対象に取れるため、これらの役割を同時にこなすことも可能。 | ||
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一方で、[[除去]]としては代わりに2/2の戦力を与えてしまう、強化手段としては有効に働くクリーチャーが限定的であるなど、いささか中途半端な面もある。3[[マナ]]で1体、4マナで2体、5マナで3体という[[重い|重さ]]も難点。特に[[スタンダード]]では1マナの[[インスタント]]である[[急速混成/Rapid Hybridization]]が存在するため、使うなら1/1トークンを大量に並べるなどして差別化したい。 | 一方で、[[除去]]としては代わりに2/2の戦力を与えてしまう、強化手段としては有効に働くクリーチャーが限定的であるなど、いささか中途半端な面もある。3[[マナ]]で1体、4マナで2体、5マナで3体という[[重い|重さ]]も難点。特に[[スタンダード]]では1マナの[[インスタント]]である[[急速混成/Rapid Hybridization]]が存在するため、使うなら1/1トークンを大量に並べるなどして差別化したい。 | ||
− | *[[カード名]]や[[トークン・カード]] | + | *[[カード名]]や[[トークン・カード]]のイラスト<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0004908/ 『テーロス』トークンカード](Feature 2013年9月10日)</ref>は[[豚]]であるが、豚の[[クリーチャー・タイプ]]は廃止されている([[アン・ゲーム]]にしか存在しない)ため、トークンのクリーチャー・タイプは猪になっている。 |
*[[戦場]]のクリーチャーを[[追放]]する[[効果]]は[[白]]や[[黒]]の[[色の役割|役割]]であり、[[青]]の[[カード]]としては珍しい。[[猿術/Pongify]]や急速混成では[[再生]]禁止の[[破壊]]を用いていた部分を、[[破壊不能]]の[[キーワード能力]]化などの近年の流れに合わせ、追放に置き換えたものと思われる。 | *[[戦場]]のクリーチャーを[[追放]]する[[効果]]は[[白]]や[[黒]]の[[色の役割|役割]]であり、[[青]]の[[カード]]としては珍しい。[[猿術/Pongify]]や急速混成では[[再生]]禁止の[[破壊]]を用いていた部分を、[[破壊不能]]の[[キーワード能力]]化などの近年の流れに合わせ、追放に置き換えたものと思われる。 | ||
**似たような例としては[[変身/Polymorph]](再生禁止の破壊)と[[集団変身/Mass Polymorph]](追放)がある。 | **似たような例としては[[変身/Polymorph]](再生禁止の破壊)と[[集団変身/Mass Polymorph]](追放)がある。 | ||
− | *ギリシャ神話の叙事詩オデュッセイアにおける、魔女[[Wikipedia:ja:キルケー|キルケー]] | + | *ギリシャ神話の叙事詩オデュッセイアにおける、魔女[[Wikipedia:ja:キルケー|キルケー]]が英雄オデュッセウスの船員たちを魔法で豚に変えてしまうエピソードがモチーフとなっている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/theros-mythology-quiz-2013-09-13 Theros Mythology Quiz]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004069/ 『テーロス』神話クイズ](Feature 2013年9月13日)</ref>。 |
− | *元は[[信心]] | + | *元は[[信心]]を用いて豚に変えるクリーチャーの数を決定するデザインであった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/theroses-are-red-and-white-blue-black-and-green-part-1-2013-09-23 Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 ]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004245/ テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1]([[Making Magic]] 2013年9月23日)</ref>。 |
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==参考== | ==参考== | ||
*[[マナ・コストにXを含むカード一覧]] | *[[マナ・コストにXを含むカード一覧]] | ||
*[[カード個別評価:テーロス]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:テーロス]] - [[レア]] |
2022年12月23日 (金) 21:31時点における最新版
Curse of the Swine / 豚の呪い (X)(青)(青)
ソーサリー
ソーサリー
クリーチャーX体を対象とし、それを追放する。これにより追放されたクリーチャー1体につき、そのコントローラーは緑の2/2の猪(Boar)クリーチャー・トークンを1体生成する。
青にときどき存在する、クリーチャーを変身させてしまうカード。これはクリーチャーを豚(猪・トークン)に変えてしまう。
対戦相手の大型クリーチャーや厄介なシステムクリーチャーを2/2バニラにしたり、自分の2/2未満のクリーチャーを対象に使うことで擬似的に強化したり、トリトンの財宝狩り/Triton Fortune Hunterなどのそのクリーチャーが戦場を離れてしまっても問題ない英雄的能力を誘発させたり、と使い方の幅は広い。一度に複数のクリーチャーを対象に取れるため、これらの役割を同時にこなすことも可能。
一方で、除去としては代わりに2/2の戦力を与えてしまう、強化手段としては有効に働くクリーチャーが限定的であるなど、いささか中途半端な面もある。3マナで1体、4マナで2体、5マナで3体という重さも難点。特にスタンダードでは1マナのインスタントである急速混成/Rapid Hybridizationが存在するため、使うなら1/1トークンを大量に並べるなどして差別化したい。
- カード名やトークン・カードのイラスト[1]は豚であるが、豚のクリーチャー・タイプは廃止されている(アン・ゲームにしか存在しない)ため、トークンのクリーチャー・タイプは猪になっている。
- 戦場のクリーチャーを追放する効果は白や黒の役割であり、青のカードとしては珍しい。猿術/Pongifyや急速混成では再生禁止の破壊を用いていた部分を、破壊不能のキーワード能力化などの近年の流れに合わせ、追放に置き換えたものと思われる。
- 似たような例としては変身/Polymorph(再生禁止の破壊)と集団変身/Mass Polymorph(追放)がある。
- ギリシャ神話の叙事詩オデュッセイアにおける、魔女キルケーが英雄オデュッセウスの船員たちを魔法で豚に変えてしまうエピソードがモチーフとなっている[2]。
- 元は信心を用いて豚に変えるクリーチャーの数を決定するデザインであった[3]。
[編集] 脚注
- ↑ 『テーロス』トークンカード(Feature 2013年9月10日)
- ↑ Theros Mythology Quiz/『テーロス』神話クイズ(Feature 2013年9月13日)
- ↑ Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 1 /テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか) その1(Making Magic 2013年9月23日)