タルキール/Tarkir
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2015年4月25日 (土) 17:54時点における版
タルキール/Tarkirは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeのひとつ。タルキール覇王譚ブロックの舞台となった。プレインズウォーカーのサルカン・ヴォル/Sarkhan Vol、ウギン/Uginらの故郷でもある。中世アジア広範をモチーフとした次元であり、多様な文化を持つ氏族/Clanが覇権を競っている。
目次 |
ストーリー
タルキール覇王譚
ゼンディカー/Zendikarでエルドラージが覚醒した後、彼を失敗させるための任務に送り込んだニコル・ボーラス/Nicol Bolasに失望したサルカン・ヴォル/Sarkhan Volは、プレインズウォーカーに覚醒するより前から聞こえていた幻の声に導かれるように故郷タルキールを訪れる。
一方、ソリン・マルコフ/Sorin Markovもかつて共にエルドラージを封印した仲間であるウギン/Uginの消息を求めてタルキールを訪問していた。だが彼が発見したのはウギンの物言わぬ骸だけであった。
半ば狂気に陥りながらタルキールを放浪したサルカンは、ジェスカイ道/The Jeskai Wayのカン/Khan、ナーセット/Narsetの導きを受け精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragonへ辿り着く。その時、サルカンがゼンディカーのウギンの目/Eye of Uginから持ち出した面晶体/Hedronが反応し、彼を1280年前、タルキールの運命を決定した時代へと導いた。
運命再編
まだ龍がタルキールの空を飛翔していた時代へとたどり着いたサルカンは、その時代のティムール境/The Temur Frontierのカン、ヤソヴァ/Yasovaからタルキールの運命を歪めたのはかつての主、ニコル・ボーラスだという真実を知らされる。彼はウギンを救うためウギンとボーラスの戦いに介入しようとするが、ボーラスによって唆されたヤソヴァの援護もあって一矢も報いることが出来ずウギンは敗れてしまう。
死に行くウギンを前にサルカンは導きを求めるが、それに答えたのはウギンではなく彼自身の内なる声であった。自らの為すべき事を決めたサルカンは面晶体を開放し、ウギンを癒す。次元の運命を再編した彼は時の力によって過去のタルキールから運び去られていった。
ウギンの死によって消え去るはずだった龍の嵐はむしろ勢いを増した。氏族達は生き残るために、各々の方法で龍へ恭順する事を選んだ。
タルキール龍紀伝
タルキール覇王譚と同じ時代、しかし全く違う新たなタルキール。カンを長とした氏族は滅び、代わりに龍王/Dragonlordが頂点の新たな5つの氏族がタルキールの空位の玉座を巡り争っている。
歴史
タルキール次元にはかつてウギンの魔法、エレメンタルの嵐から生まれる龍達が繁栄していた。5つの古代戦士氏族は龍から生き残るためにそれぞれの方法で戦いを模索していた。だが千年以上昔、ウギンがボーラスに殺された事で嵐は止み、新たな龍は生まれなくなった。5つの氏族は空の獣達を狩りつくし、龍はタルキールから絶滅した。
タルキール覇王譚の時代、5つの氏族は旧い龍の力を崇めながら互いにその領土、あるいは全てを奪い合おうと争い続けている。
氏族/Clan
タルキールの文明は古代から続く5つの氏族が担っている。氏族ごとにそれぞれ龍の性質の異なった相を取り入れ、独自の文化を築いている。
- アブザン家/The Abzan Houses - 古の龍の「忍耐/Endurance」の相を崇拝し、龍鱗を象徴とする
- ジェスカイ道/The Jeskai Way - 古の龍の「狡知/Cunning」の相を崇拝し、龍眼を象徴とする
- スゥルタイ群/The Sultai Brood - 古の龍の「残忍/Ruthlessness」の相を崇拝し、龍牙を象徴とする
- マルドゥ族/The Mardu Horde - 古の龍の「迅速/Speed」の相を崇拝し、龍翼を象徴とする
- ティムール境/The Temur Frontier 古の龍の「獰猛/Savagely」の相を崇拝し、龍爪を象徴とする
氏族にはそれぞれ複数の種族が属している。
キャラクター
- プレインズウォーカー
- サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol - 人間の男性。タルキール出身。頭に響く謎の声の導きによりタルキールの歴史を再編した。
- ソリン・マルコフ/Sorin Markov - 吸血鬼の男性。ウギンの旧知。エルドラージ/Eldraziに対抗する術を求めタルキールを訪れる。
- ウギン/Ugin - ドラゴンの男性。タルキールの守護者。
- ニコル・ボーラス/Nicol Bolas - ドラゴンの男性。ウギンを斃すために古代のタルキールを訪れた。
- ナーセット/Narset - 人間の女性。覇王譚ではジェスカイ道のカンだったが、龍紀伝ではオジュタイ氏族を破門された末にプレインズウォーカーの灯に目覚めた。
- アリーシャ/Alesha - 人間。身体的には男性だが、性自認は女性。運命再編の時代のマルドゥ族のカン。
- アナフェンザ/Anafenza - 人間の女性。覇王譚ではアブザン家のカン/Khan。龍紀伝ではドロモカ氏族では失われた族樹を受け継ぎ、自らの方法で氏族を守護している。
- アタルカ/Atarka - 「獰猛」を体現する親龍。
- ダガタール/Daghatar - 人間の男性。運命再編の時代のアブザン家のカン。氏族を守るため、アブザンの名を捨てる決断を下した。
- ドロモカ/Dromoka - 「忍耐」を体現する親龍。
- コラガン/Kolaghan - 「迅速」を体現する親龍。
- オジュタイ/Ojutai - 「狡知」を体現する親龍。
- シュー・ユン/Shu Yun - 非常に長命な人間の男性。運命再編の時代のジェスカイ道のカン。氏族を守るためその身を捧げた。
- シディシ/Sidisi - ナーガの女性。覇王譚ではスゥルタイ群のカン。龍紀伝ではゾンビとなってシルムガルに仕えている。
- シルムガル/Silumgar - 「残忍」を体現する親龍。
- スーラク/Surrak - 人間の男性。覇王譚ではティムール境のカン。龍紀伝ではアタルカに捧げる狩猟の統率者についている。
- テイガム/Taigam - 人間の男性。覇王譚ではジェスカイ道を裏切りシルムガル群へ下ったが、龍紀伝ではオジュダイ氏族の導師の座についている。
- タシグル/Tasigur - 人間の男性。運命再編の時代のスゥルタイ群のカン。龍紀伝でもシルムガルの装飾品として登場。
- ヤソヴァ/Yasova - 人間の女性。運命再編の時代のティムール境のカン。人間の時代を作るためボーラスに手を貸したが、サルカンの介入により失敗した後はカンの伝承を密かに未来へと伝えた。
- ズルゴ/Zurgo - オークの男性。覇王譚ではマルドゥ族のカン。龍紀伝ではコラガン氏族で鐘突きの役割に甘んじている。
その他
- タルキール覇王譚ブロックの特殊なドラフト構造や時間旅行といったテーマから混迷した世界が求められ、クリエイティブ・チームは最初はモンセン/Mongsengをサルカンの故郷としこれを舞台とするつもりだった。だが最終的に構想だけを引き継いだ新たな次元としてタルキールが誕生した(カンの強い姿勢 その1)。
読み物
- Tarkir/タルキール
- Tarkir's Past/過去のタルキール
- Uncharted Realms
- Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1/プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1(2014年9月3日 The Magic Creative Team著)
- Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 2/プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その2(2014年9月10日 The Magic Creative Team著)
- The Madness of Sarkhan/サルカンの狂気(Uncharted Realms 2014年8月27日 Jennifer Clarke-Wilkes著)
- Sorin's Revelation/ソリンの黙示( 2014年9月24日 Adam Lee著)
- Awakening the Bear/熊の目覚め(2014年9月17日 Jennifer Clarke-Wilkes著)
- TAIGAM'S SCHEMING/テイガムの策謀(2014年10月1日 Matt Knicl著)
- WAY OF THE MANTIS/カマキリの道(2014年10月8日 Matt Knicl著)
- THE CHENSAL TWINS/チェンサルの双子(2014年10月15日 Kimberly J. Kreines著)
- ENLIGHTENED/悟りし者(2014年10月22日 Matt Knicl著)
- THE SALT ROAD/塩路(2014年11月12日 Jeremiah Isgur著)
- MERCY/慈悲(2014年11月19日 Sam Stoddard著)
- Victory/勝利(2014年11月26日 Tom LaPille著)
- BOND AND BLOOD/絆と血(2014年12月3日 Ari Levitch著)
- JOURNEY TO THE NEXUS/「きずな」への旅(2014年12月10日 Jennifer Clarke-Wilkes著)
- A NEW TARKIR OF OLD/古の、新たなタルキール(2014年12月17日 Kimberly J. Kreines著)
- PLANESWALKER'S GUIDE TO FATE REFORGED/プレインズウォーカーのための『運命再編』案内(2015年1月7日 Magic Creative Team著)
- UNWRITTEN/書かれざるもの(2015年1月14日 Kelly Digges著)
- THE REFORGED CHAIN/再編の連環(2015年1月21日 Doug Beyer著)
- THE TRUTH OF NAMES/名の真実(2015年1月28日 James Wyatt著)
- THE DOOM OF THE GOLDEN FANG/黄金牙の破滅(2015年2月4日 James Wyatt著)
- NO END AND NO BEGINNING/終わりなくして始まりなし(2015年2月11日 Nik Davidson著)
- KHANFALL/カンの落日(2015年2月18日 Kelly Digges著)
- A TARKIR OF DRAGONS/龍たちのタルキール(2015年2月25日 Kimberly J. Kreines著)
- THE GREAT TEACHER'S STUDENT/大師の学徒(2015年3月4日 Kimberly J. Kreines著)
- PLANESWALKER'S GUIDE TO DRAGONS OF TARKIR, PART 1/プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その1(2015年3月11日 Magic Creative Team著)
- PLANESWALKER'S GUIDE TO DRAGONS OF TARKIR, PART 2/プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その2(2015年3月18日 Magic Creative Team著)
- SORIN'S RESTORATION/ソリンの修復(2015年3月27日 Doug Beyer著)
- THE GUARDIAN/守護者(2015年4月2日 Ari Levitch著)
- THE POISONED HEART/毒入りの心臓(2015年4月8日 [Sam Stoddard]著)
- THE CALL/狩猟の呼び声(2015年4月15日 Nik Davidson著)
- UNBROKEN AND UNBOWED/揺るぎなき、そして気高き者(2015年4月22日 Kelly Digges著)
- Magic Arcana
- THE KHANS OF TARKIR TRI-LANDS(2014年9月5日 Blake Rasmussen著)
- タルキール覇王譚の3色土地のアート。
- TARKIR, BASICALLY(2014年9月8日 Blake Rasmussen著)
- タルキール覇王譚の基本土地のアート。
- RAISE YOUR BANNER(2014年9月9日 Blake Rasmussen著)
- 戦旗のアート。
- MONSTER MENAGERIE: GOBLINS(2014年9月24日 Bonnie Bruenderman著)
- マジックにおけるゴブリン、そしてタルキールのゴブリンについて。
- FORT ABZAN(2014年9月30日 Blake Rasmussen著)
- アブザン家の城砦のアート。
- RACES OF ABZAN(2014年10月1日 Blake Rasmussen著)
- アブザン家に属する種族について
- OF MONKS AND MANTISES(2014年10月8日 Blake Rasmussen著)
- タルキール覇王譚のモンクやカマキリ達のアート。
- THE ABCS OF KHANS OF TARKIR(2014年10月9日 Mike McArtor著)
- タルキールいろは歌。
- THE ART OF MAKING FRIENDS IN MULTIPLAYER(2014年10月15日 Mike McArtor著)
- CAN YOU DIG WHAT I'M SAYIN'?(2014年10月20日 Mike McArtor著)
- DO YOU KNOW YOUR MORPHS?(2014年10月22日 Blake Rasmussen著)
- 変異クリーチャーのクイズ。
- MORPHS ON TARKIR(2014年11月6日 Blake Rasmussen著)
- Raymond Swanlandによる、タルキール覇王譚における変異呪文のコンセプトアニメーション。
- THE EDICTS OF ILAGRA(2014年11月17日 Blake Rasmussen著)
- マルドゥ族の主義。
- GOBLIN UP SOME ART DESCRIPTIONS(2014年11月19日 Blake Rasmussen著)
- タルキール覇王譚に登場するゴブリン達のアート。
- THE ART OF WORLDS(2014年12月4日 Mike McArtor著)
- TARKIR ARTIST FOCUS: RYAN ALEXANDER LEE(2014年12月9日 Mike McArtor著)
- タルキール覇王譚におけるRYAN ALEXANDER LEEのアート。
- KHAN YOU SEE WHO I SEE?(2014年12月11日 Mike McArtor著)
- 他のカードのアートに登場する覇王譚のカン達。
- FATE REFORGED, BASICALLY/『運命再編』、その基本(2015年1月5日 Blake Rasmussen著)
- 運命再編の基本土地のアート。
- THE SCENES, THEY ARE A-CHANGIN'/風景は変わる(2015年1月8日 Blake Rasmussen著)
- タルキール覇王譚から運命再編の隠れ家ランドの変化について。
- WITNESS THE CHANGE/変化の証人(2015年1月12日 Blake Rasmussen著)
- CLAN FLAVOR IN FATE REFORGED/『運命再編』における氏族のフレーバー(2015年1月13日 Blake Rasmussen著)
- フレイバー・テキストで氏族を当てるクイズ。
- UGIN'S FATE BOOSTER CONTENTS/「ウギンの運命」ブースターの中身(2015年1月19日 Blake Rasmussen著)
- ウギンの運命イベントで配られたブースター・パックの中身について。
- THE ART OF UGIN'S FATE/「ウギンの運命」ブースターのアート(2015年1月20日 Blake Rasmussen著)
- ウギンの運命ブースターのカードのアートについて。
- CROSSROADS OF FATE/命運の交差点(2015年1月28日 Blake Rasmussen著)
- ARCANA SIEGE(2015年2月5日 Mike McArtor著)
- 包囲サイクルのアートについて。
- IN IT TO TWIN IT(2015年2月10日 Mike McArtor著)
- INSIDE R&D(2015年2月18日 Blake Rasmussen著)
- プロツアー「運命再編」での運命再編スタッフインタビュー。
- DRAGON CLAN SYMBOLS VS. KHANS CLAN SYMBOLS/龍の氏族の象徴とカンの氏族の象徴(2015年3月5日 Blake Rasmussen著)
- 覇王譚と龍紀伝のそれぞれの氏族のシンボルについて。
- SILUMGAR'S FANCY JEWELRY(2015年3月11日 Blake Rasmussen著)
- シルムガルのネックレスについて。
- DRAGONS OF TARKIR, BASICALLY/『タルキール龍紀伝』、その基本(2015年3月12日 Blake Rasmussen著)
- タルキール龍紀伝の基本土地のアート。
- ART DESCRIPTIONS OF THE NOT-KHANS(2015年4月2日 Blake Rasmussen著)
- タルキール龍紀伝のかつてカンだったのものアートについて。
- DRAGONS AND ART DESCRIPTIONS(2015年4月15日 Trick Jarrett著)
- タルキール龍紀伝のドラゴン・カードのアートについて。
- INSIDE R&D: DRAGONS OF TARKIR(2015年4月16日 Trick Jarrett著)
- プロツアー「タルキール龍紀伝」での開発部へのインタビュー動画
- QARSI EXPLOITS(2015年4月20日 Trick Jarrett著)
- カルシのサディスト/Qarsi Sadistのアートについて。
- EXPLOITING ART DESCRIPTIONS(2015年4月22日 Trick Jarrett著)
- 濫用カードのアートについて。
- THE KHANS OF TARKIR TRI-LANDS(2014年9月5日 Blake Rasmussen著)