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終端/The Edge

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終端(しゅうたん)/The Edgeは、次元/Planeではないが、多元宇宙/Multiverseの外側に存在する世界。久遠の終端の舞台となった。

概要

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サイエンス・ファンタジーをモチーフとした世界。無限に広がる大宇宙、星々の間を航行する宇宙船、銀河を繋ぐワープ装置、雄大な恒星や危険なブラックホールとこれまでのマジック:ザ・ギャザリングとは一線を画す世界観となっている。領界路/Omenpathによって他の次元の存在が既知となった多元宇宙と異なり、終端からは多元宇宙の存在を観測できていないが、その存在は推測されている。また多元宇宙の内部との繋がりを思わせる遺物や伝説も存在する。

終端は多元宇宙と終端を隔てている「混沌壁/The Chaos Wall」から環状に広がっており、現実の宇宙と同じように膨張し続けていると考えられている。魔法は発達していないが霊気/Aetherやマナの存在は科学的に証明されており、物体は光速は突破できないが光速を超えるワープ装置は存在するなど、多元宇宙とサイエンス・ファンタジーの世界的な法則が組み合わさっている。

  • edge(端、縁)を「終端」と訳すのは間違いではないが、ここでは適切な訳とは言いがたい。これは多元宇宙の住民ではなく終端の住民自身が使う呼び名であり、自分たちの住むところを「終わりの端」と称していることになってしまう。

世界観

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ピナクル/Pinnacleのソサイエント/Socientは全員がその宇宙についての基本的前提である真実を共有している。それらはピナクルの教育、通俗科学、そして星間船舶工学と航行の中核に関わってくるため、現実に対する共通の理解は非常に重要である。ピナクルは宇宙とその真実に関するこの通念の理解を「共通合意/The Common Agreement」と呼んでいる。

共通合意は、「現実の基本的な物質は粒子と基質(霊気/Aether、マナ/Mana、光子、クォークなど)の集合体である」という点に全ソサイエントが同意していると仮定している。ほぼすべての知的な宇宙航行種族は様々な組成からなる岩石天体に居住しているが、一部の注目すべき例外(イルヴォイ/The Illvoiなど)は、岩石以外の宇宙的環境上またはその内で進化した。これらの天体(岩石型、ガス型など)は、マナや霊気や水素やヘリウムやその他の微量ガスが濃縮された恒星を周回していることが多い。恒星の重力と熱は惑星系を形成し、その特徴を作り上げている。そういった構造の中には、十分に生命を維持できるほど完璧なものも存在する。

宇宙は広大である。ふたつの惑星系間の隔たりは、計量単位ではなく時間で測るのが最適である(ただしキロメートルや恒星単位なども特定の程度・規模では有用となる)。亜光速の星間航行は可能ではあるものの実用的ではない。そのためほとんどの星間航行は、ピナクルの「久遠の柱」システムによって駆動される各層で行われる。星系内での亜光速旅行、通商、探査、そして紛争はピナクル種族とその周縁部種族の間ではどれも非常にありふれたものである。事実、星系内での紛争と通商はピナクルの設立理念の根幹をなす課題である――すなわち、前者の停止と後者の促進だ。

ピナクルを構成する種族は、既知の空間についていくつかの一般的な呼び名を持つ。口語的に「空間/Space」としばしば言われるが、それ以上に近年最も用いられているのは「終端/The Edge」「久遠の終端(くおんのしゅうたん)/The Edge of Eternity」という呼び名だ。この言い回しは、ピナクルの歴史においては比較的最近の発見と、最先端のピナクル科学に対する一般的理解の結果として生まれたものである。それは宇宙の形状に関する新事実の発見だ。

既知の宇宙全体の地図はまだ作られていないものの、観測によってその形状を推測することは可能である。ピナクルは加盟集団の能力を総動員し、宇宙全体の形状は――直接観測可能な範囲外のあらゆる創造物は――輪の形をしていると、すなわち環状であるとかなりの確信を持って特定した。観測可能な空間のひとつの弧に沿ってわずかな青方偏移が見られる。あらゆる物質、空間、そして時間の出発点に向かって観測を進めたならやがて、吠えたけるような再結合粒子が荒れ狂う混沌とした「障壁」に辿り着き、その向こう側は観測不可能となる。これは俗に「混沌壁/The Chaos Wall」と呼ばれている。

混沌壁のこちら側では、観測可能な弧内にあるすべての天体はわずかに赤方偏移しているように見える。つまり観測者から遠ざかっているということであり、これは膨張を示唆している。ピナクルは空間のこの「端」を完全に探査するための観測技術を持たないため、実質的には無限に等しいほど広大であると受け入れている。混沌壁が示す断固とした境界とは対照的に、この空間の端は観測の先を行くことで知識を拒絶している。観測が崩壊する境界は、俗に「沈黙壁/The Quiet Wall」と呼ばれている。おそらく、非専門家にもその構造を感覚的に伝えるためだろう。“終端”は、荒々しく破壊的な創造の力と、エントロピーの緩慢で静かな死という両極端の間に存在しているのだ。

学識ある種族の間では、混沌壁の境界内には副次的な「ポケット」宇宙が存在するのではないかという議論が巻き起こっている。これはピナクルの空間における既知の超光速(faster-than-light/FTL)移動の性質と、混沌壁のそこかしこにおける近年の不穏な現象が背景となっている。FTL移動には混沌壁を貫通する必要がある。そしてその事実自体が、この突破困難な現実の障壁の先に何らかの形態の「空間」、あるいは創造の薄層が存在することを示唆している。

混沌壁の境界内外に何らかの物質が存在する証拠はいくつかあり、無秩序な噴出物が最もよく知られている。ピナクルはそういった超巨大なエネルギーバーストの記録をいくつか捉えており、霊気的廃棄物やその他の奇妙な(急速に崩壊する)粒子について、意義深く明確な測定値を得ている。混沌壁とその先の潜在的空間についてのピナクルの理解は、純粋科学だけでなくドリックス/Drixの神話からの情報も根拠となっている――混沌壁の先にある薄層は、何千年も前に“終端”で猛威を振るった古代の獣や悪魔の住処であり、地獄のような場所であると一般的に考えられている。

星間航行

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亜光速星間航行

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“終端”を渡るには、完全な真空や荒々しい霊気、放射線、そして荒れ狂うマナからの防護手段を必要とする――それらの曝露に耐えられる肉体を持って生まれたのでない限りは。通常この防護手段は動力を備えた乗り物、いわゆる「宇宙船」の形をとる。これらは長距離かつ長期(数日、数週間、数ヶ月、数年、稀に数十年)の航行に耐えられるよう造られており、通常は乗員種族にとって適切な気圧まで加圧され、密閉され、外部の化学的・生物学的、そして放射性の脅威に対して強固な防護が施されている。

ほとんどの宇宙船は、物理的な危険を防ぐためにある程度の運動エネルギーシールドを備えている。とはいえ星系間の宇宙空間における天体同士の衝突確率は天文学的に低い。こういった船は、真空空間を進むための十分な推力を生み出す何らかのエンジン(通常はモーキサイト/Moxite原子炉だが、他の推進手段も存在する)によって進む。大気圏内を飛行できるよう建造された宇宙船もあるが、ほとんどの宇宙船は真空中での航行のみを想定して設計され、そのための装備が施されている。宇宙船の規模は、乗員一人のみの小型機体から数千人という乗組員を擁する巨大なものまで多岐にわたる。

“終端”で最も重宝される、かつ貴重な宇宙船は久遠船/Eternity shipだ。これは久遠推進装置/Eternity drive(おおむね通常の駆動エンジンに追加して搭載される)を擁する宇宙船を包括する広義の分類である。この久遠推進装置によって宇宙船は環状宇宙を支配する物理と時間の法則から脱出し、虚空間/The Weftに出入りすることで光速を超えた移動が可能となる。“終端”のほとんどの宇宙船は久遠推進装置を搭載していない。そのため超光速航行のためには久遠の柱まで移動し、虚空間を経由して定期的に二地点を運行するピナクル旗の大型連絡船に乗り換える必要がある。

超光速航行

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光よりも速く移動するには、三つの要素が必要となる。

  1. 久遠推進装置/Eternity driveを搭載した宇宙船。
  2. 久遠の柱/Eternity columnに近接すること。柱は宇宙船に十分な力を伝達し(そしてその結果起こる激しいフィードバックを拡散し)、船を虚空間へと推進させる。
  3. ピナクルのコードブック/Pinnacle codebook。出発点と到着点を正しく合わせるためのもの。

これら三つの条件が満たされたなら、宇宙船は超光速で移動する技術的能力を得る。ピナクルのソサイエントたちは、超光速での移動を俗にワープまたは「虚空間」移動と呼んでいる。この方法で移動する宇宙船は、混沌壁の背後に平行して存在する「久遠」または「虚空間」(後者はドリックス文化からの借用語)へと突入し、目的地で再び姿を現す。

久遠推進装置/Eternity drive

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久遠推進装置は宇宙船の副次的推進システムである。起動するとこれはドリックスの縫い目破り/Seam-ripperの機能を模倣し、久遠推進装置が投影するフィールド内の宇宙船およびすべての存在を現実空間から虚空間と移動させる。

久遠推進装置について非常に重要な点:単一目的型にせよ兼用目的型にせよ、久遠推進装置そのものが宇宙船を虚空間へと進ませるのではない。言うなれば単に扉を開閉するだけなのだ。久遠を経由してどこかへ向かうには、久遠の柱を介した上で射出されて宇宙の地点間を移動する必要がある。

久遠の柱/Eternity column

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久遠の柱はピナクルが構築した施設である。自由に浮遊しており、規模は全長数キロメートルにも及ぶ。量子的重ね合わせの性質を持つため、観測者がどの現実の層にいようとも久遠の柱は定常位置にあり、どの柱の位置座標も一定である。これら固定された柱により、久遠推進装置を搭載した宇宙船はまるで鋼索に繋がれたケーブルカーのように、超光速で柱から柱へと移動することができる。

久遠の柱はすべてピナクルによって建設・管理されているが、その周囲に林立する宇宙港は現地の統治組織が運営していることもある。そのため宇宙港周辺の居住環境は多様性に富み、質も様々だ。とはいえピナクルは直接の管理下にはない宇宙港に対しても最低限の生活水準、外交保護、不正行為防止措置を課している。いずれにせよ、あらゆる久遠の柱に関する最終的な権限はピナクルにある。

星系

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終端には大小様々な天体があり、星の集まり(星系)ももちろん存在している。

詳細はソセラ星系/The Sothera systemを参照。

集団

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終端には様々な種族が棲息し、様々な国家・組織・集団が存在している。

詳細は各ページを参照。

用語

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  • アンストラス/Anstruth - 冒涜。アンストラスであること、アンストラスを行うこと、アンストラスについて話すこと、アンストラスについて考えることはサミズムの大宇宙秩序に反する行為である。アンストラスは反認識論的であり、反教義的であり、不敬である。アンストラスは仮定できないものを仮定し、想定できないものを想定する。
  • アレイビル/Alabile - モノイストが重力無効化スーツの製造に使用する金属。特異点からの影響に耐性を持つ。
  • ブラディエーター/Bladiator - サンスター・フリーカンパニーが用いる固化光線ブレード。恒星エネルギーを爆発的に放つことができる。
  • シェラゾッド/Cherazad - 戦術的な事象の地平面。歪みの泡を発生させ、強烈な衝撃で生じた運動量の伝達を遅らせる。これを用いてモノイストの宇宙船は敵船に衝突して戦闘を開始する。泡はその後崩壊し、失われた運動量は即座に回復する。
  • インカグラス/Incaglas - サンスター・フリーカンパニーが使用する動力源と導管の両方。彼らのあらゆる機械に組み込まれている。
  • 不可避終焉/INEVITA - モノイスト思想が明言する、宇宙の約束された避けられない終わり。
  • イネヴィター/Inevitor - モノイストが用いる、隠密性の高い片道輸送ポッド。行きつく先が必然でない限り飛ばないとされる。
  • モーキサイト/Moxite - 恒星間飛行の動力となる希少な燃料源。
  • セカー/Sekhar - 特異点誘導を引き起こす珠。モノイストがスーパーヴォイドを作り出すため、あるいは「次なる久遠」への旅を加速させるために用いられる。
  • ソサイエント/Socient - ピナクル加盟集団に所属する者。
  • スーパーヴォイド/Supervoid - 異常な特性を持つ特異点。光を放出する光子の環を持っており、そのため真のブラックホールとは異なる。
  • ワイルドキャット/Wildcat - 大規模な組織に属さない独立船とその乗組員。多くは個人事業主や密輸業者、小規模な鉱夫として活動している。

登場

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登場作品・登場記事

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久遠の終端

脚注

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参考

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