不和の精/Discordant Spirit
提供:MTG Wiki
Discordant Spirit / 不和の精 (2)(黒)(赤)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
終了ステップの開始時に、それが対戦相手のターンである場合、このターンあなたに与えられたダメージ1点につき、不和の精の上に+1/+1カウンターを1個置く。
あなたのターンの終了時に、不和の精からすべての+1/+1カウンターを取り除く。
やられた分はやり返す、そんな感じのクリーチャー。基本性能は2/2とコストの割に小粒だが、あなたが対戦相手のターン中に受けたダメージと同じだけ+1/+1カウンターが置かれて強化される。これの攻撃が通れば「こちらが受けたダメージ+2」を返せるので、対戦相手が攻撃的であればあるほど反撃も大きくなる、という寸法。
ただし、どんなに強化されていてもあなたの終了ステップに2/2に戻ってしまう。そしてこの戻るタイミングの微妙な速さ(「ターン終了時まで」ではない)が大きな弱点となっている。クリーチャーが負ったダメージは「ターン終了時まで」のタイミングまで残るため、これはどんなに強化されていても2/2クリーチャーと相打ちになってしまうのだ。結果、これ単体ではお得とはいいづらい。
ブロックされなければダメージレースでかなり有利になれる能力ではあるので、回避能力をうまく与えたいところ。
- どのようにして置かれたカウンターなのかに関係なく、あなたの終了ステップには全ての+1/+1カウンターが取り除かれる。なので、+1/+1カウンターを使う他の強化手段とは相性は悪いといえる。
- 逆に、共食いスパイク/Spike Cannibalなどで+1/+1カウンターを移しても何ら問題はない。
- これが複数並んでいれば、ダメージを受けるたびに全てのこれにカウンターが置かれる。なので、倍返し・3倍返しといったことも狙える。
- あなたにダメージが入るならば、それが誰から与えられたものかは関係なく、これにカウンターは置かれる。例えばあなたがペインランドで色マナを出しても、+1/+1ということ。
- 後に類似の能力を持った血の猟犬/Blood Houndが作られている。
- 第6版ルールへの移行のとばっちりを受けて弱体化したクリーチャーでもある。上記した「カウンターが取り除かれるタイミング上、強化の価値が小さい」点は、これが作られた第5版以前では問題なかった。第5版ルールでは「ターン終了時に/at end of turn」の処理タイミングが「クリーチャーのダメージ消失」よりも後、クリンナップ・フェイズ(当時)の最後になっていた。