Fastbond

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[[土地]]は1[[ターン]]に1枚までというルールを露骨に破る[[カード]]。2枚目以降については1点の[[ダメージ]]が[[与える|与え]]られるが、1ターンに何回でも土地を[[プレイ]]できるようになる。
 
[[土地]]は1[[ターン]]に1枚までというルールを露骨に破る[[カード]]。2枚目以降については1点の[[ダメージ]]が[[与える|与え]]られるが、1ターンに何回でも土地を[[プレイ]]できるようになる。
  
その危険性が認識されたのは、[[嵐の大釜/Storm Cauldron]]との[[コンボデッキ]]・[[ストームドレイン]]が登場して以降のこと。この[[無限マナ]][[コンボ]]が[[世界選手権96]]において活躍した。
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黎明期には[[マナ・アドバンテージ]]が過小評価され[[ライフ・アドバンテージ]]が過大評価される傾向にあったため、あまり注目されなかった。その危険性が認識されたのは、[[嵐の大釜/Storm Cauldron]]との[[コンボデッキ]]・[[ストームドレイン]]が登場して以降のこと。この[[無限マナ]][[コンボ]]が[[世界選手権96]]において猛威を振るったことから、[[1996年]]10月1日より[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]、[[タイプ1.5]]で[[禁止カード]]に指定される。
  
また[[噴出/Gush]]との[[シナジー]]も強力で、[[GAT]]などで使用された。[[親和 (デッキ)|親和デッキ]]では[[アーティファクト・土地]]をガンガン並べられるため、1[[ターン]]目で場固めが完了してしまうこともよくある。
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後のカードでは[[噴出/Gush]]や[[バウンスランド]]のような土地を手札に戻すカードとの[[シナジー]]も強力で、[[GAT]]などで使用された。あるいは[[世界のるつぼ/Crucible of Worlds]][[フェッチランド]][[壌土からの生命/Life from the Loam]]+[[サイクリングランド]]+フェッチランド等と組み合わせれば、先攻1ターン目に[[ライブラリー]]の土地を出し尽くすことも夢ではない。このように問題だらけのカードであり、[[2004年]]9月20日より[[タイプ1.5]]から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定され、[[統率者戦]]でもフォーマット開始時から禁止カードに指定されている。
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土地のプレイ回数を増やすカードは後世にも登場しているが、1ターン1枚追加のみに制限された[[踏査/Exploration]]や、重いデメリットが付いた[[マナ結合/Manabond]]など、いずれもFastbondの反省を踏まえた調整が行われている。
  
 
*2番目の[[能力]]の[[誘発条件]]は「[[あなた]]がそのターンの最初の土地以外の土地をプレイするたび(Whenever you play a land other than the first land of the turn)」であったが、「the first land」の「the」が何を示すのか不明解であった(例えば、[[双頭巨人戦]]の際に[[チームメイト]]との問題が生じる)。その問題を解決するため、[[2009年]]4月24日の[[オラクル]]更新で現在の[[ルール文章]]に改められ、自分の土地のプレイのみを数えることが明確化された。
 
*2番目の[[能力]]の[[誘発条件]]は「[[あなた]]がそのターンの最初の土地以外の土地をプレイするたび(Whenever you play a land other than the first land of the turn)」であったが、「the first land」の「the」が何を示すのか不明解であった(例えば、[[双頭巨人戦]]の際に[[チームメイト]]との問題が生じる)。その問題を解決するため、[[2009年]]4月24日の[[オラクル]]更新で現在の[[ルール文章]]に改められ、自分の土地のプレイのみを数えることが明確化された。
 
*どのような方法で土地をプレイしても、ダメージを受けることに注意。誘発条件はFastbond自身の[[効果]]で土地をプレイしたかは関知しない。
 
*どのような方法で土地をプレイしても、ダメージを受けることに注意。誘発条件はFastbond自身の[[効果]]で土地をプレイしたかは関知しない。
 
**プレイする以外の手段で土地が直接戦場に出た場合は、能力は誘発しない。
 
**プレイする以外の手段で土地が直接戦場に出た場合は、能力は誘発しない。
*[[ライフ]]さえあれば、[[バウンスランド]]をプレイし放題。[[殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu]]を難なく巨大にできるだろう。
 
*修正すると[[踏査/Exploration]]になる。
 
 
*[[Vintage Masters]]に{{Gatherer|id=382934|新規イラスト}}で収録された([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/vintage-masters-unique-art-2014-06-18 参考])。
 
*[[Vintage Masters]]に{{Gatherer|id=382934|新規イラスト}}で収録された([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/vintage-masters-unique-art-2014-06-18 参考])。
 
[[1996年]]10月1日より[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]、[[タイプ1.5]]で[[禁止カード]]に指定される。[[2004年]]9月20日より[[タイプ1.5]]から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定された。
 
  
 
==参考==
 
==参考==

2018年2月11日 (日) 18:17時点における版


Fastbond (緑)
エンチャント

あなたはあなたのターンの間に、土地を望む枚数だけプレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。


土地は1ターンに1枚までというルールを露骨に破るカード。2枚目以降については1点のダメージ与えられるが、1ターンに何回でも土地をプレイできるようになる。

黎明期にはマナ・アドバンテージが過小評価されライフ・アドバンテージが過大評価される傾向にあったため、あまり注目されなかった。その危険性が認識されたのは、嵐の大釜/Storm Cauldronとのコンボデッキストームドレインが登場して以降のこと。この無限マナコンボ世界選手権96において猛威を振るったことから、1996年10月1日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードタイプ1.5禁止カードに指定される。

後のカードでは噴出/Gushバウンスランドのような土地を手札に戻すカードとのシナジーも強力で、GATなどで使用された。あるいは世界のるつぼ/Crucible of Worldsフェッチランド壌土からの生命/Life from the Loamサイクリングランド+フェッチランド等と組み合わせれば、先攻1ターン目にライブラリーの土地を出し尽くすことも夢ではない。このように問題だらけのカードであり、2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定され、統率者戦でもフォーマット開始時から禁止カードに指定されている。

土地のプレイ回数を増やすカードは後世にも登場しているが、1ターン1枚追加のみに制限された踏査/Explorationや、重いデメリットが付いたマナ結合/Manabondなど、いずれもFastbondの反省を踏まえた調整が行われている。

  • 2番目の能力誘発条件は「あなたがそのターンの最初の土地以外の土地をプレイするたび(Whenever you play a land other than the first land of the turn)」であったが、「the first land」の「the」が何を示すのか不明解であった(例えば、双頭巨人戦の際にチームメイトとの問題が生じる)。その問題を解決するため、2009年4月24日のオラクル更新で現在のルール文章に改められ、自分の土地のプレイのみを数えることが明確化された。
  • どのような方法で土地をプレイしても、ダメージを受けることに注意。誘発条件はFastbond自身の効果で土地をプレイしたかは関知しない。
    • プレイする以外の手段で土地が直接戦場に出た場合は、能力は誘発しない。
  • Vintage Masters新規イラストで収録された(参考)。

参考

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