蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss

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[[未来予知]]の未来予知たる所以、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]そのものの未来を見通すようなデザインをされた[[カード]]の1つ。
 
[[未来予知]]の未来予知たる所以、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]そのものの未来を見通すようなデザインをされた[[カード]]の1つ。
  
[[装具工]]という[[クリーチャー・タイプ]]の[[ロード (俗称)|ロード]]的存在なのだろうが、[[未来予知]]時点では装具工自体がこれ1体(と[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]])しか存在していなかった。[[ローウィン]]登場後、名前に「装具工」を持つ[[モリオックの装具工/Moriok Rigger]]が装具工になったほか、装具工でもある[[多相]]持ちが増えたので使いやすくなった、のかもしれない。
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[[装具工]]という[[クリーチャー・タイプ]]の[[ロード (俗称)|ロード]]的存在なのだろうが、[[未来予知]]時点では装具工自体がこれ1体(と[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]])しか存在していなかった。[[ローウィン]]登場後、名前に「装具工」を持つ[[モリオックの装具工/Moriok Rigger]]が装具工になったほか、装具工でもある[[多相]]持ちが増えたので、ロードとして若干使いやすくなったと言える。
  
さらに新種の[[アーティファクト・タイプ]]である「[[からくり]]」への言及があるものの、からくりを持つ[[アーティファクト]]も現時点では存在していない。「組み立てる/assemble」というルール用語も登場しているが、まだ意味が定義されていないため、現状では全くの無意味な文章でしかない。つまり現時点では、これ(と[[多相]]持ちクリーチャー)を並べたときに[[パワー]]への[[修整]]と[[速攻]]が加わる事以外、何の[[能力]]も持っていないのと同じ。将来きちんと用語の意味が定義されて、ようやく真っ当な動きができるようになる。[[時のらせんブロック]]には他にも前代未聞なカードが溢れているが、その中でもこれは一際異彩を放つカードである。
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さらに新種の[[アーティファクト・タイプ]]である「[[からくり]]」への言及があるものの、からくりを持つ[[アーティファクト]]も現時点では存在していない。「組み立てる/assemble」というルール用語も登場しているが、まだ意味が定義されていないため、現状では全くの無意味な文章でしかない。つまり現時点では、ロード能力以外何も持っていないのと同じ。将来きちんと用語の意味が定義されて、ようやく真っ当な動きができるようになる。[[時のらせんブロック]]には他にも前代未聞なカードが溢れているが、その中でもこれは一際異彩を放つカードである。
  
 
現時点での能力のみを見るならば、[[サイズ]]の大きめな[[重い]][[ゴブリン]]でしかなく、[[構築]]で使うには厳しい。[[リミテッド]]では、2体目以降を強化する[[丘巨人/Hill Giant]]なので、悪くない。ただし[[レア]]なので、2枚以上揃うことは滅多にないだろうが。
 
現時点での能力のみを見るならば、[[サイズ]]の大きめな[[重い]][[ゴブリン]]でしかなく、[[構築]]で使うには厳しい。[[リミテッド]]では、2体目以降を強化する[[丘巨人/Hill Giant]]なので、悪くない。ただし[[レア]]なので、2枚以上揃うことは滅多にないだろうが。
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*[[フレイバー・テキスト]]を見るに、ゴブリンは未来でも知能はそのままらしい。「''何作ってんだか、俺知らね!''」というセリフはそのまま「からくり」が何なのか分からないというカードデザインと重なって取れる。
 
*[[フレイバー・テキスト]]を見るに、ゴブリンは未来でも知能はそのままらしい。「''何作ってんだか、俺知らね!''」というセリフはそのまま「からくり」が何なのか分からないというカードデザインと重なって取れる。
 
*新しい[[エキスパンション]]が出る度に、「次こそからくりの時代が来るに違いない」と(冗談半分で)よく名前が挙がる。
 
*新しい[[エキスパンション]]が出る度に、「次こそからくりの時代が来るに違いない」と(冗談半分で)よく名前が挙がる。
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*このカードの最大の特徴である「発売時点では意味をなさないルール文章」は、ユーザーだけでなく[[R&D]]でも賛否両論であった。
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**[[Mark Rosewater]]はその特徴からこのカードを強く嫌っており、何度もセットから抹消しようと試みたと語っている。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr277 Timeshift After Timeshift]参照)
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**[[Devin Low]]はR&Dの中でも、このカードを特に気に入っており、「強い感情を引き起こせるカードである」と収録を推し進めた。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr277 Timeshift After Timeshift]参照)
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**[[Matt Place]]は興味を惹かせるデザインの代表的な失敗例としてこのカードを挙げている。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/66  Look Out, R&D! It's a Trap!]参照)
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**[[The Great Designer Search 2]]の決勝戦では、このカードが不採用になったという設定の課題が与えられた。
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==ストーリー==
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'''蒸気打ちの親分'''/''Steamflogger Boss''は、蒸気打ち/Steamfloggerを操縦する[[ゴブリン]]。
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'''蒸気打ち'''/''Steamflogger''とは、操縦者と同伴する装具工達をやる気にさせるために造られた、蒸気で動くアーティファクトのオンボロ乗り物のこと。鞭と爪状の2種類の腕を備えており、これらの腕を使ってやる気を引き出している。
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{{Gatherer|id=136151|イラスト}}とフレイバー・テキストから、装具工には「バツ/X」と「マル/O」の2階級が存在しており、頭上にその階級が刻まれていることが分かる。親分自身にもバツが刻まれているが、どのような経緯があったのかは定かではない。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/1326 Rigger Xs and Rigger Os]参照)
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:未来予知]] / [[カード個別評価:未来予知タイムシフト|タイムシフト]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:未来予知]] / [[カード個別評価:未来予知タイムシフト|タイムシフト]] - [[レア]]

2014年1月23日 (木) 22:28時点における版


Steamflogger Boss / 蒸気打ちの親分 (3)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 装具工(Rigger)

あなたがコントロールしている他の装具工(Rigger)クリーチャーは、+1/+0の修整を受けるとともに速攻を持つ。
あなたがコントロールする装具工がからくり(Contraption)を組み立てる場合、それは代わりに2個のからくりを組み立てる。

3/3

未来予知の未来予知たる所以、マジックそのものの未来を見通すようなデザインをされたカードの1つ。

装具工というクリーチャー・タイプロード的存在なのだろうが、未来予知時点では装具工自体がこれ1体(と霧衣の究極体/Mistform Ultimus)しか存在していなかった。ローウィン登場後、名前に「装具工」を持つモリオックの装具工/Moriok Riggerが装具工になったほか、装具工でもある多相持ちが増えたので、ロードとして若干使いやすくなったと言える。

さらに新種のアーティファクト・タイプである「からくり」への言及があるものの、からくりを持つアーティファクトも現時点では存在していない。「組み立てる/assemble」というルール用語も登場しているが、まだ意味が定義されていないため、現状では全くの無意味な文章でしかない。つまり現時点では、ロード能力以外何も持っていないのと同じ。将来きちんと用語の意味が定義されて、ようやく真っ当な動きができるようになる。時のらせんブロックには他にも前代未聞なカードが溢れているが、その中でもこれは一際異彩を放つカードである。

現時点での能力のみを見るならば、サイズの大きめな重いゴブリンでしかなく、構築で使うには厳しい。リミテッドでは、2体目以降を強化する丘巨人/Hill Giantなので、悪くない。ただしレアなので、2枚以上揃うことは滅多にないだろうが。

  • フレイバー・テキストを見るに、ゴブリンは未来でも知能はそのままらしい。「何作ってんだか、俺知らね!」というセリフはそのまま「からくり」が何なのか分からないというカードデザインと重なって取れる。
  • 新しいエキスパンションが出る度に、「次こそからくりの時代が来るに違いない」と(冗談半分で)よく名前が挙がる。
  • このカードの最大の特徴である「発売時点では意味をなさないルール文章」は、ユーザーだけでなくR&Dでも賛否両論であった。
    • Mark Rosewaterはその特徴からこのカードを強く嫌っており、何度もセットから抹消しようと試みたと語っている。(→Timeshift After Timeshift参照)
    • Devin LowはR&Dの中でも、このカードを特に気に入っており、「強い感情を引き起こせるカードである」と収録を推し進めた。(→Timeshift After Timeshift参照)
    • Matt Placeは興味を惹かせるデザインの代表的な失敗例としてこのカードを挙げている。(→Look Out, R&D! It's a Trap!参照)
    • The Great Designer Search 2の決勝戦では、このカードが不採用になったという設定の課題が与えられた。

ストーリー

蒸気打ちの親分/Steamflogger Bossは、蒸気打ち/Steamfloggerを操縦するゴブリン

蒸気打ち/Steamfloggerとは、操縦者と同伴する装具工達をやる気にさせるために造られた、蒸気で動くアーティファクトのオンボロ乗り物のこと。鞭と爪状の2種類の腕を備えており、これらの腕を使ってやる気を引き出している。

イラストとフレイバー・テキストから、装具工には「バツ/X」と「マル/O」の2階級が存在しており、頭上にその階級が刻まれていることが分かる。親分自身にもバツが刻まれているが、どのような経緯があったのかは定かではない。(→Rigger Xs and Rigger Os参照)

参考

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