猟犬

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'''猟犬'''/''Hound''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。イヌなど現実にも存在する動物の他、犬型の怪物([[うろ穴生まれのバーゲスト/Hollowborn Barghest|バーゲスト]][[灰口の猟犬/Ashmouth Hound|ヘルハウンド]]、[[ケルベロス/Cerberus|ケルベロス]]など)や犬の特徴を有する獣人などがこのクリーチャー・タイプを与えられている。同じイヌ科でも[[狼]]や[[狐]]、[[ジャッカル]]は区別されている。
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'''猟犬'''/''Hound''は、かつて存在した[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。現在は[[廃止されたクリーチャー・タイプ|廃止]]され[[]]に置き換えられた。
  
{{#card:Wild Mongrel}}
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初出は[[ホームランド]]の[[Ghost Hounds]]。かつてイヌなど現実にも存在する動物の他、犬型の怪物([[うろ穴生まれのバーゲスト/Hollowborn Barghest|バーゲスト]]や[[灰口の猟犬/Ashmouth Hound|ヘルハウンド]]、[[ケルベロス/Cerberus|ケルベロス]]など)や犬の特徴を有する獣人([[アイノク/Ainok]])などは、すべて猟犬のクリーチャー・タイプが与えられていた。現実でも馴染み深い狩猟動物のためかコンスタントに登場し、数を増やしていたが、[[基本セット2021]]発売に伴い猟犬を犬に置き換えることが決まり、既存のすべての猟犬は[[2020年]]6月の[[オラクル]]更新により犬に変更され<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/core-set-2021-update-bulletin-2020-06-23 Core Set 2021 Update Bulletin](News 2020年6月23日 [[Eli Shiffrin]]著)</ref>、このクリーチャー・タイプは廃止された。
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初出は[[ホームランド]][[Ghost Hounds]]。現実でも馴染み深い狩猟動物のためかコンスタントに登場し、数を増やしている。[[オデッセイ]]では2[[マナ]]2/2の[[サイクル]]が作られた。[[タルキール覇王譚ブロック]]ではイヌ科の特徴を持つ人型種族[[#アイノク/Ainok|アイノク/Ainok]]が登場した。
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[[テンペスト]]で3種類の犬の[[カード]]が作られた当時、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]には[[Snow Hound|「犬」]][[Ghost Hounds|「猟犬」]]が1枚ずつ存在し、クリーチャー・タイプをそのどちらかに合わせる必要があった。「ファンタジー作品に相応しい」という理由で猟犬が選ばれ、以降の犬系クリーチャーはほぼすべて猟犬のクリーチャー・タイプを持つことになった。しかし、猟犬でない犬を猟犬として表記するのは奇妙であるという問題点があり、時と共に[[開発部]]内でも猟犬でなく犬を選ぶべきだったという意見が多くなっていた。これを受け、犬の小テーマが存在する基本セット2021を期にこの変更が行われることとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/wait-theres-core-2020-06-15 But Wait, There's Core]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034077/ 『基本』はここまで、ではなくて]([[Making Magic]] [[2020年]]6月15日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
*[[]]というクリーチャー・タイプも存在したが、後に猟犬に統合された。[[ハイエナ]]と[[ジャッカル]]も一時期は猟犬に統合されていたが、独立して復活した際に元に戻された。また、「ジャッカル/Jackal」の[[カード名]]を持ちならが猟犬のクリーチャー・タイプで印刷されたクリーチャーは[[オラクル]]更新で猟犬からジャッカルに変更されている。
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*クリーチャー・タイプの変遷の歴史の中でも、吸収や分離などではなく「完全な置き換え」によって消滅した例は非常に珍しい。
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**猟犬以外では、かつて[[裂片]]が[[スプライト]]に置き換えられたことがある(現在では裂片に戻っている)。
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*[[ハイエナ]]と[[ジャッカル]]も一時期は猟犬に統合されていたが、独立して復活した際にそれぞれ元に戻された。また、「ジャッカル/Jackal」の[[カード名]]を持ちならが猟犬のクリーチャー・タイプで印刷されたクリーチャーは[[オラクル]]更新で猟犬からジャッカルに変更されている。
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*基本セット2021での変更に先駆け、[[Mystery Booster]]の[[Mystery Booster#R&D Playtest cards|R&D Playtest cards]]にはすべての猟犬を犬に[[エラッタ]]してしまう[[Ruff, Underdog Champ]]が登場していた。
  
[[]][[無色]][[アーティファクト・クリーチャー]]に存在する。[[小型クリーチャー]][[戦闘]]向きの能力を持つものが多い。
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==関連カード==
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かつてクリーチャー・タイプが猟犬だったカード。
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*[[Snow Hound]]
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*[[Ghost Hounds]]
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*[[溶岩の猟犬/Lava Hounds]]
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*[[エルフの軍用犬/Elven Warhounds]]
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*[[雑種犬の群/Mongrel Pack]]
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*[[番犬/Watchdog]]
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*[[吸血犬/Vampire Hounds]]
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*[[巨怪なる猟犬/Monstrous Hound]]
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*[[虚ろの犬/Hollow Dogs]]
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*[[野生の犬/Wild Dogs]]
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*[[黄道の犬/Zodiac Dog]]
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*[[疫病犬/Plague Dogs]]
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*[[稲妻の猟犬/Lightning Hounds]]
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*[[血の猟犬/Blood Hound]]
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*[[苔犬/Mossdog]]
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*[[護衛犬/Guard Dogs]]
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*[[巡視犬/Patrol Hound]]
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*[[幻影の仔/Phantom Whelp]]
 +
*[[汚い野犬/Filthy Cur]]
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*[[狂犬/Mad Dog]]
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*[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]
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*[[今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda]]
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*[[B-I-N-G-O]]
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*[[門番の猟犬/Gate Hound]]
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*[[大いなる苔犬/Greater Mossdog]]
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*[[紐人形/Leashling]]
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*[[うろ穴生まれのバーゲスト/Hollowborn Barghest]]
 +
*[[焦熱のヘルハウンド/Fiery Hellhound]]
 +
*[[地獄火の雑種犬/Hellfire Mongrel]]
 +
*[[アーファの番犬/Affa Guard Hound]]
 +
*[[死体の野犬/Corpse Cur]]
 +
*[[流血の臣下/Gore Vassal]]
 +
*[[腐食の猟犬/Caustic Hound]]
 +
*[[ドロスの切り裂き魔/Dross Ripper]]
 +
*[[死の犬/Mortis Dogs]]
 +
*[[焼身の魂喰い/Immolating Souleater]]
 +
*[[スレイベンの純血種/Thraben Purebloods]]
 +
*[[灰口の猟犬/Ashmouth Hound]]
 +
*[[グリセルブランドの猟犬/Hound of Griselbrand]]
 +
*[[戦噛みの猛犬/Warclamp Mastiff]]
 +
*[[ラクドスの激怒犬/Rakdos Ragemutt]]
 +
*[[ボロスの猛犬/Boros Mastiff]]
 +
*[[のたうつ苔犬/Thrashing Mossdog]]
 +
*[[双頭のケルベロス/Two-Headed Cerberus]]
 +
*[[死の国のケルベロス/Underworld Cerberus]]
 +
*[[アクロスの猛犬/Akroan Mastiff]]
 +
*[[燎原の火のケルベロス/Wildfire Cerberus]]
 +
*[[モーギスの軍用犬/Mogis's Warhound]]
 +
*[[歯車式足跡追い/Cogwork Tracker]]
 +
*[[屑鉄場の雑種犬/Scrapyard Mongrel]]
 +
*[[アイノクの盟族/Ainok Bond-Kin]]
 +
*[[アイノクの足跡追い/Ainok Tracker]]
 +
*[[遠射兵団/Longshot Squad]]
 +
*[[アブザンの獣使い/Abzan Beastmaster]]
 +
*[[アイノクの先達/Ainok Guide]]
 +
*[[アラシンの勇者/Champion of Arashin]]
 +
*[[アイノクの生き残り/Ainok Survivalist]]
 +
*[[砂草原のゴミあさり/Sandsteppe Scavenger]]
 +
*[[塩路の伏兵/Salt Road Ambushers]]
 +
*[[高楼の弓使い/Aerie Bowmasters]]
 +
*[[アイノクの弩弓手/Ainok Artillerist]]
 +
*[[猛火のヘルハウンド/Blazing Hellhound]]
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*[[聖戦士の相棒/Cathar's Companion]]
 +
*[[遠沼の猟犬/Hound of the Farbogs]]
 +
*[[火の猟犬/Pyre Hound]]
 +
*[[スレイベンの異血種/Thraben Foulbloods]]
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*[[宿営地の守り手/Encampment Keeper]]
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*[[ハイプードラ/Hydradoodle]]
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*[[犬ロボット/Labro Bot]]
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*[[カープルーザンの猟犬/Karplusan Hound]]
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*[[チャクラムの受け手/Chakram Retriever]]
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*[[Moon-Eating Dog]]
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*[[毅然たる番犬/Resolute Watchdog]]
 +
*[[破滅犬/Banehound]]
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*[[忠実な相棒、モーウー/Mowu, Loyal Companion]]
 +
*[[群れる猛犬/Pack Mastiff]]
 +
*[[死の国の憤怒犬/Underworld Rage-Hound]]
 +
*[[エイスリオスの番犬、クノロス/Kunoros, Hound of Athreos]]
 +
*[[秘儀を運ぶもの、パコ/Pako, Arcane Retriever]]
  
猟犬・[[トークン]]を[[生成]]する[[カード]]に[[雑種犬の群/Mongrel Pack]][[Jiang Yanggu]]が存在する。
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かつて猟犬・トークンを[[生成]]していたカード。
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*[[雑種犬の群/Mongrel Pack]]
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*[[Jiang Yanggu]]
  
[[伝説の]]猟犬・カードは[[統率者2020]]現在4枚存在する([http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?supertype%5B%5D=legendary&subtype%5B%5D=Hound 「伝説の(Legendary)・猟犬(Hound)」でWHISPER検索])が、Jiang Yangguの[[忠誠度能力]]で生成される'''Mowu'''を含めると5種類存在することになる。
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==脚注==
 
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<references/>
*有名な猟犬としては[[野生の犬/Wild Dogs]]や[[溶岩の猟犬/Lava Hounds]]、[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]が挙げられる。
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*猟犬のカード名に使われる単語として、最も多いのがそのまま「Hound/猟犬」であるが、ほかにも「Mastiff/猛犬」、「Cur/野犬」、「Mongrel/雑種犬」、「Dogs/犬」などと種類がある。また「[[苔犬/Mossdog]]」も一定数いる。
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**「Cerberus/ケルベロス」はファンタジーではおなじみの怪物だが、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]][[2013年|20周年]]の[[テーロス・ブロック]]にてついに初登場を遂げた。
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*[[Mystery Booster]]の[[Mystery Booster#R&D Playtest cards|R&D Playtest cards]]ですべての猟犬を犬に[[エラッタ]]してしまう[[Ruff, Underdog Champ]]が登場した。
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==ストーリー==
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===アイノク/Ainok===
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[[タルキール/Tarkir]]に棲息する犬の特徴を持つ亜人種。詳細は[[アイノク/Ainok]]を参照。
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===ケルベロス/Cerberus===
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[[テーロス/Theros]]に棲息する多頭の犬の怪物。詳細は[[ケルベロス/Cerberus]]を参照。
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==参考==
 
==参考==
*{{WHISPER検索/サブタイプ|Hound|猟犬(Hound)}}
+
*[[廃止されたクリーチャー・タイプ]]
*{{WHISPER検索/カードテキスト|{Hound}|猟犬(Hound)}}
+
*[[クリーチャー・タイプ解説]]
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[[Category:クリーチャー・タイプ|りようけん]]
+
[[Category:絶滅したクリーチャー・タイプ|りようけん]]
__NOTOC__
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2020年6月24日 (水) 07:02時点における版

猟犬/Houndは、かつて存在したクリーチャー・タイプの1つ。現在は廃止されに置き換えられた。

初出はホームランドGhost Hounds。かつてイヌなど現実にも存在する動物の他、犬型の怪物(バーゲストヘルハウンドケルベロスなど)や犬の特徴を有する獣人(アイノク/Ainok)などは、すべて猟犬のクリーチャー・タイプが与えられていた。現実でも馴染み深い狩猟動物のためかコンスタントに登場し、数を増やしていたが、基本セット2021発売に伴い猟犬を犬に置き換えることが決まり、既存のすべての猟犬は2020年6月のオラクル更新により犬に変更され[1]、このクリーチャー・タイプは廃止された。

テンペストで3種類の犬のカードが作られた当時、マジックには「犬」「猟犬」が1枚ずつ存在し、クリーチャー・タイプをそのどちらかに合わせる必要があった。「ファンタジー作品に相応しい」という理由で猟犬が選ばれ、以降の犬系クリーチャーはほぼすべて猟犬のクリーチャー・タイプを持つことになった。しかし、猟犬でない犬を猟犬として表記するのは奇妙であるという問題点があり、時と共に開発部内でも猟犬でなく犬を選ぶべきだったという意見が多くなっていた。これを受け、犬の小テーマが存在する基本セット2021を期にこの変更が行われることとなった[2]

  • クリーチャー・タイプの変遷の歴史の中でも、吸収や分離などではなく「完全な置き換え」によって消滅した例は非常に珍しい。
    • 猟犬以外では、かつて裂片スプライトに置き換えられたことがある(現在では裂片に戻っている)。
  • ハイエナジャッカルも一時期は猟犬に統合されていたが、独立して復活した際にそれぞれ元に戻された。また、「ジャッカル/Jackal」のカード名を持ちならが猟犬のクリーチャー・タイプで印刷されたクリーチャーはオラクル更新で猟犬からジャッカルに変更されている。
  • 基本セット2021での変更に先駆け、Mystery BoosterR&D Playtest cardsにはすべての猟犬を犬にエラッタしてしまうRuff, Underdog Champが登場していた。

関連カード

かつてクリーチャー・タイプが猟犬だったカード。

かつて猟犬・トークンを生成していたカード。

脚注

  1. Core Set 2021 Update Bulletin(News 2020年6月23日 Eli Shiffrin著)
  2. But Wait, There's Core/『基本』はここまで、ではなくてMaking Magic 2020年6月15日 Mark Rosewater著)

参考

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