熊の谷/Bearscape

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2[[マナ]]と自分の[[墓地]]のカード2枚を取り除くと、[[灰色熊/Grizzly Bears]]相当の[[トークン]]を出す[[エンチャント]]。
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2[[マナ]]と[[あなた|自分]]の[[墓地]]の[[カード]]2枚の[[追放]]で、[[灰色熊/Grizzly Bears]]相当の[[クリーチャー]]・[[トークン]]を出す[[エンチャント]]。
  
[[インベイジョン]]~[[オデッセイ]]期の[[スタンダード]]において、[[トリーヴァコントロール]]の[[エンドカード]]として採用される。[[パーミッション]]はその性質上墓地に[[カード]]が溜まりやすいため、熊の谷の存在は大きな持久力と攻撃力を与える。
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[[インベイジョン]]~[[オデッセイ]]期の[[スタンダード]]において、[[トリーヴァコントロール]]の[[エンドカード]]として採用された。[[パーミッション]]はその性質上墓地に[[カード]]が溜まりやすいため、熊の谷の存在は大きな持久力と攻撃力を与える。
  
*[[ゾンビの横行/Zombie Infestation]]と対になっているが、こちらは1マナ重く、能力の起動にもマナがかかる。これらを一緒に使ってみても面白いかもしれない。
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*同セットには手札2枚をコストに2/2トークンを生み出す[[ゾンビの横行/Zombie Infestation]]も存在している。そちらは[[ハンド・アドバンテージ]]を[[失う]]こともあって、[[マナ・コスト]]が1マナ軽く、[[起動コスト]]にマナを必要としない。
*[[カード名]]にあるとおり、よく見ると{{日本語画像|Bearscape|イラスト}}には熊がたくさん描かれている。
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*カード名はbear-scapeと区切る。「scape」にあたる部分は日本語版では「谷」と訳されているが、「-scape」は通例「~の風景」と訳す。よく見るとオデッセイ版の{{Gatherer|id=30747}}には騙し絵のように熊がたくさん描かれている。
*開発時に締め切りぎりぎりで出来上がったカードだったので、名づけにひと悶着あったことがオデッセイ当時の公式コラムで語られている。「熊に願いを」「困ったときの熊頼み」なる候補があったそうである。
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*[[Secret Lair Drop Series/2022年#Pride Across the Multiverse|Pride Across the Multiverse]]版では[[Wikipedia:ja:熊系|熊系]]の男性達がくつろぐイラストとなっている。
*ちなみにカード名はbear-scapeと区切る。ここでは谷と訳されているが、「-scape」は通例「~の風景」と訳す。イラストと併せた翻訳だろう。
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==開発秘話==
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このカードは元々「Dawn of the Dead」という[[名前]]の[[黒]]の[[カード]]としてデザインされたものである。2/2トークンも熊ではなく[[ゾンビ]]となっていた。
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セット開発の終わり間際に、[[R&D]]は[[緑]]に変更する必要があると決断し、その結果、緑のカードとして世に出ることになった。変更を決めた段階で「Dawn of the Dead」のイラストを既に依頼していたため、そのイラストは次の[[トーメント]]の[[死者の夜明け/Dawn of the Dead]]に使われることになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/bearscape-dead-2002-01-22 Bearscape of the Dead](Arcana [[2001年]]1月22日)</ref>。
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また、そういった事情から、カード名を決めるのにもひと悶着があった。採用されなかったカード名候補は、[[ジャッジメント]]では[[灰毛の定め/Grizzly Fate]]に、[[オンスロート]]では[[動物の魅了/Animal Magnetism]]に使われた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/bear-supply-2002-09-20 Bear Supply](Arcana [[2002年]]9月20日) - カード名候補のリスト画像はサイト改編により閲覧不能となっている</ref>。
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カード名は一時期、ロックバンド「[[Wikipedia:ja:エア・サプライ|エア・サプライ]](Air Supply)」をもじった「Bear Supply(熊の供給)」となっていた。しかし、元ネタを知っているプレイヤーがそれほど多くないと感じたため、現在のカード名に変更されることになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/token-appreciation-2013-05-27 Token of Appreciation]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004231/ 感謝のトークン]([[Making Magic]] [[2013年]]5月27日 [[Mark Rosewater]]著) - 邦訳は熊の谷の解説が欠落している</ref>。
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==脚注==
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==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:オデッセイ]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:オデッセイ]] - [[レア]]
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*[[Secret Lair Drop Series/2022年#Pride Across the Multiverse|Secret Lair Drop Series: Pride Across the Multiverse]]

2022年9月27日 (火) 13:57時点における最新版


Bearscape / 熊の谷 (1)(緑)(緑)
エンチャント

(1)(緑),あなたの墓地にあるカード2枚を追放する:緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを1体生成する。


2マナ自分墓地カード2枚の追放で、灰色熊/Grizzly Bears相当のクリーチャートークンを出すエンチャント

インベイジョンオデッセイ期のスタンダードにおいて、トリーヴァコントロールエンドカードとして採用された。パーミッションはその性質上墓地にカードが溜まりやすいため、熊の谷の存在は大きな持久力と攻撃力を与える。

[編集] 開発秘話

このカードは元々「Dawn of the Dead」という名前カードとしてデザインされたものである。2/2トークンも熊ではなくゾンビとなっていた。

セット開発の終わり間際に、R&Dに変更する必要があると決断し、その結果、緑のカードとして世に出ることになった。変更を決めた段階で「Dawn of the Dead」のイラストを既に依頼していたため、そのイラストは次のトーメント死者の夜明け/Dawn of the Deadに使われることになった[1]

また、そういった事情から、カード名を決めるのにもひと悶着があった。採用されなかったカード名候補は、ジャッジメントでは灰毛の定め/Grizzly Fateに、オンスロートでは動物の魅了/Animal Magnetismに使われた[2]

カード名は一時期、ロックバンド「エア・サプライ(Air Supply)」をもじった「Bear Supply(熊の供給)」となっていた。しかし、元ネタを知っているプレイヤーがそれほど多くないと感じたため、現在のカード名に変更されることになった[3]

[編集] 脚注

  1. Bearscape of the Dead(Arcana 2001年1月22日)
  2. Bear Supply(Arcana 2002年9月20日) - カード名候補のリスト画像はサイト改編により閲覧不能となっている
  3. Token of Appreciation/感謝のトークンMaking Magic 2013年5月27日 Mark Rosewater著) - 邦訳は熊の谷の解説が欠落している

[編集] 参考

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