吸血鬼

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'''吸血鬼'''/''Vampire''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つで、人や動物の血を吸い不死を保つ怪物。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の最初期から存在しており、[[基本セット2010]]以降は[[黒]]の代表的な[[クリーチャー・タイプ]]として扱われている。基本的には黒[[単色]]か黒を含む[[多色]]であるが、[[赤]]単色のものも存在する。
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'''吸血鬼'''/''Vampire''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つで、人や動物の血を吸い不死を保つ怪物。
 
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==沿革==
 
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多くの吸血鬼が持つ[[飛行]]を含め、[[能力]]の多くが吸血鬼のイメージに即して設定されている。その代表的なものが[[吸血能力]]と呼ばれる、クリーチャーを倒した際の自己[[強化]]能力である。
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初出は[[アルファ]]の[[センギアの吸血鬼/Sengir Vampire]]。[[基本セット2010]]以前は、古典的なイメージを踏襲した上品で貴族的な雰囲気を持つ、[[中堅クリーチャー|中型]]から[[大型クリーチャー|大型]]の[[飛行]][[クリーチャー]]がほとんどであった。黒の代表的な大型クリーチャーには[[デーモン]]も存在することや、上記のようなイメージと能力の兼ね合いの難しさから、その数は極めて少なかった([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr215 参考])。
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しかし、基本セット2010において[[黒]]の代表的な種族として取り上げられ、それ以降は、人々の中に紛れ込む現代的なイメージの[[小型クリーチャー]]が数多く登場するようになった。その後の基本セットや[[ゼンディカー・ブロック]]、[[イニストラード・ブロック]]でも多数のカードが収録された。
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==カードデザイン==
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主に[[黒]]かそれを含む[[多色]]に存在する。イニストラード・ブロックでは[[赤]][[単色]]の吸血鬼が初めて登場した。
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===能力===
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その[[能力]]の多くが吸血鬼のイメージに即して設定されている。吸血鬼のイメージの要である吸血行為は
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*[[吸血能力]](センギアの吸血鬼、[[Baron Sengir]])
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*[[生け贄]]や[[ディスカード]]で[[強化]]([[呪われたクロウヴァクス/Crovax the Cursed]]、[[血の幼子/Blood Bairn]])
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*[[絆魂]]([[夜の子/Child of Night]])
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*[[ドレイン]]([[マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch]]、[[血の芸術家/Blood Artist]])
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*[[スリス]]能力([[流城の貴族/Stromkirk Noble]]、[[死滅都市の執政/Necropolis Regent]])
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などで表される。また「血に対する飢え」の表現としてゼンディカーではいずれかの[[対戦相手]]の[[ライフ]]が10点以下の場合に強くなる流血メカニズム([http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=mtg/tcg/worldwake/mechanics 参考])、[[基本セット2012]]では[[狂喜]]が採用されている。血の代わりに相手の記憶や知識を吸い取る吸血鬼もいる。([[秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets]]など)
  
 
その他には以下のようなものがある。
 
その他には以下のようなものがある。
*倒した相手を配下にしてしまうもの([[クロヴの吸血鬼/Krovikan Vampire]]など)
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*血を吸った相手を配下にする([[クロヴの吸血鬼/Krovikan Vampire]][[オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren]]
*味方を犠牲に強くなるもの([[呪われたクロウヴァクス/Crovax the Cursed]]など)
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*[[コウモリ]]に変化する([[センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu]]、[[忍び寄る吸血鬼/Stalking Vampire]]
*相手の血を吸い回復をするもの([[夜の子/Child of Night]]など[[絆魂]]持ち吸血鬼)
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*相手の知識や精神を吸い取るもの([[秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets]]など)
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*[[コウモリ]]を使うもの([[骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire]]、[[センギアの吸血魔/Sengir Nosferatu]]など)
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[[基本セット2010]]以前は、古典的なイメージを踏襲した上品で貴族的な雰囲気を持つ、[[中堅クリーチャー|中型]]から[[大型クリーチャー|大型]]の[[飛行]][[クリーチャー]]がほとんどであった。最初期から存在していたが、黒の代表的な大型クリーチャーには[[デーモン]]も存在することや、上記のようなイメージと能力の兼ね合いの難しさから、その数は極めて少なかった([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr215 参考])。
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[[飛行]]はかつては必須の能力だったが、今は飛行を持つ吸血鬼は半数を割っている。
  
しかし、基本セット2010において[[]]の代表的な種族となり、それ以降は、人々の中に紛れ込む現代的なイメージの[[小型クリーチャー]]が数多く登場するようになった。
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===その他===
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[[ロード (俗称)|ロード]]的存在には[[Baron Sengir]]や[[吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus]]、[[蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire]]、[[血統の守り手/Bloodline Keeper]]、[[流城の隊長/Stromkirk Captain]]がある。
  
[[ゼンディカー・ブロック]]では吸血鬼が多数収録され、吸血鬼を参照するカードもいくつか登場した。また、いずれかの[[対戦相手]][[ライフ]]が10点以下の場合に強くなるというテーマ(流血メカニズム/[http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=mtg/tcg/worldwake/mechanics 参考])にそって作られた吸血鬼の一群が存在する。
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吸血鬼・[[トークン]]を出すカードは[[ゲトの血の長、カリタス/Kalitas, Bloodchief of Ghet]][[血統の守り手/Bloodline Keeper]]/[[系統の王/Lord of Lineage]]、[[イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad]]がある。
  
ゴシックホラーがモチーフである[[イニストラード]]では、人間を襲うモンスターとして主要部族に取り上げられた。攻撃的な種族になるよう[[]]と[[赤]]に割り振られ、[[スリス]][[能力]]が与えられた。赤単色の吸血鬼が初登場した。
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[[伝説の]]吸血鬼は14体存在する([[ドラゴンの迷路]]現在)。
  
*[[伝説の]]吸血鬼は[[ドラゴンの迷路]]現在、14体存在する。
 
 
*自軍のクリーチャーすべてを吸血鬼にしてしまう[[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]という吸血鬼もいる。
 
*自軍のクリーチャーすべてを吸血鬼にしてしまう[[メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire]]という吸血鬼もいる。
*[[ロード (俗称)|ロード]]的存在には[[Baron Sengir]]や[[吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus]]、[[蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire]]、[[血統の守り手/Bloodline Keeper]]、[[流城の隊長/Stromkirk Captain]]がある。
 
**Baron Sengirはかつてクリーチャー・タイプの「吸血鬼」をもっておらず、吸血鬼になったのは2007年9月と最近のことである。これは、かつて存在した[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]というクリーチャー・タイプと「1つのクリーチャーが持つ[[サブタイプ]]は1つ」という方針のためである。
 
 
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]である[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]もストーリー上は吸血鬼である。
 
*[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]である[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]もストーリー上は吸血鬼である。
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==

2013年9月27日 (金) 22:39時点における版

吸血鬼/Vampireは、クリーチャー・タイプの1つで、人や動物の血を吸い不死を保つ怪物。

目次

沿革


Sengir Vampire / センギアの吸血鬼 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)

飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
このターン、センギアの吸血鬼によってダメージを与えられたクリーチャーが死亡するたび、センギアの吸血鬼の上に+1/+1カウンターを1個置く。

4/4


Krovikan Vampire / クロヴの吸血鬼 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)

各終了ステップの開始時に、このターンにクロヴの吸血鬼がダメージを与えたクリーチャーが死亡した場合、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。あなたがクロヴの吸血鬼のコントロールを失ったとき、それを生け贄に捧げる。

3/3


Vampire Nocturnus / 吸血鬼の夜侯 (1)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)

あなたのライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードが黒であるかぎり、吸血鬼の夜侯とあなたがコントロールする他の吸血鬼(Vampire)クリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。

3/3

初出はアルファセンギアの吸血鬼/Sengir Vampire基本セット2010以前は、古典的なイメージを踏襲した上品で貴族的な雰囲気を持つ、中型から大型飛行クリーチャーがほとんどであった。黒の代表的な大型クリーチャーにはデーモンも存在することや、上記のようなイメージと能力の兼ね合いの難しさから、その数は極めて少なかった(参考)。

しかし、基本セット2010においての代表的な種族として取り上げられ、それ以降は、人々の中に紛れ込む現代的なイメージの小型クリーチャーが数多く登場するようになった。その後の基本セットやゼンディカー・ブロックイニストラード・ブロックでも多数のカードが収録された。

カードデザイン

主にかそれを含む多色に存在する。イニストラード・ブロックでは単色の吸血鬼が初めて登場した。

能力

その能力の多くが吸血鬼のイメージに即して設定されている。吸血鬼のイメージの要である吸血行為は

などで表される。また「血に対する飢え」の表現としてゼンディカーではいずれかの対戦相手ライフが10点以下の場合に強くなる流血メカニズム(参考)、基本セット2012では狂喜が採用されている。血の代わりに相手の記憶や知識を吸い取る吸血鬼もいる。(秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secretsなど)

その他には以下のようなものがある。

飛行はかつては必須の能力だったが、今は飛行を持つ吸血鬼は半数を割っている。

その他

ロード的存在にはBaron Sengir吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire血統の守り手/Bloodline Keeper流城の隊長/Stromkirk Captainがある。

吸血鬼・トークンを出すカードはゲトの血の長、カリタス/Kalitas, Bloodchief of Ghet血統の守り手/Bloodline Keeper/系統の王/Lord of Lineageイニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistradがある。

伝説の吸血鬼は14体存在する(ドラゴンの迷路現在)。

ストーリー

背景世界における種族としての吸血鬼に関しては吸血鬼 (ストーリー)を参照。

参考

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