ベナリア/Benalia
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ベナリア/Benaliaはエローナ/Aerona西岸の平地を治める大帝国、およびその都市の名前。
ファイレクシア/Phyrexia侵攻の際に壊滅したが、4300AR以降ゆっくりと再建され、新ベナリア/New Benaliaの中心地となる。
ウェザーライト・サーガの主人公ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen、ゲートウォッチ/The Gatewatchの一員リリアナ・ヴェス/Liliana Vessの出身地。
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[編集] 歴史
[編集] 建国
崩壊した軍事大国シオールタン帝国/Sheoltun Empireの地に、Torsten Von Ursus(トルステン・フォン・ウルサス)が建国し、その7人の副官(lieutenants)が補佐した。
トルステンの遺志(Lost Edict)を受けて、副官のそれぞれの氏族がベナリアを交代統治する身分制度が敷かれた。 ローズコット(Rosecot)、デニッツ(Deniz)、タームラ(Tarmula)、ターンセヴ(Ternsev)、キャパシェン(Capashen)、ジョーエヴ(Joryev)、クロガー(Croger)の七氏族があり、氏族は1年ごとに入れ替わりベナリアを統治する。その間、残り六氏族は国庫、海軍、陸軍などを分け持つ。
氏族階級とは別に「勇士/Hero」という階級が存在することもベナリアの文化の特徴。 これは氏族の入れ替わり制度に影響されることなく、世襲でも金でも獲得できない、実力によってのみ得られる戦士階級である。 ベナリア史上、最も有名な勇士はジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashenである。
天使の炎ガブリエル/Gabriel Angelfire信仰(これはトルステンの時代にまで遡ることができる)が盛んであり、天使の炎教会/The Church of Angelfireが有名。 シオールタン帝国時代でのエピティア/Epityrにおける反乱の記憶からセラ/Serra信仰は倦厭される傾向にある。
ファイレクシア/Phyrexia侵攻以前のベナリアの近年の歴史、およびその繁栄は、ローズコット氏族のタミラ(Tamira)の8月の主導の下によるものである。
[編集] インベイジョン・ブロック
4205ARのファイレクシア侵攻の際、ベナリアはジェラード・キャパシェンの故郷という理由で最初に狙われた。(インベイジョン版総くずれ/Routのイラスト参照)
そして侵略軍との戦争で激戦地となり、ベナリアはついに壊滅することとなった。
ファイレクシアの侵攻からおよそ100年後、ベナリアはゆっくりと再建されてゆく。その際、ベナリアの大聖堂の修復が始まったというニュースが遠くオタリア/Otaria大陸にまで伝わっている。
[編集] マジック・オリジン
4300AR頃と思われる。若き日のリリアナ・ヴェスはベナリアにあるカリゴの森/The Caligo Forest内のヴェス家の屋敷に住んでいた。(異端の癒し手、リリアナ/Liliana, Heretical Healer)
[編集] 時のらせんブロック
4505AR。この時代のベナリアはスリヴァーに包囲されていたが、人々は最後までベナリアを守るべく戦い続けた。
その後、ベナリアの都市は新ベナリア/New Benaliaの礎となったようだ。
[編集] 『ドミナリア』
4560AR。この時代のドミナリアでは、ベルゼンロック/Belzenlokに掌握された陰謀団/The Cabalが軍勢を世界各地に送り込み、支配を広げようとしている。ベナリア軍はこれと戦ったが、エローナ大陸への侵入を許してしまう。
[編集] ベナリア市/Benalia City
ライラ/Lyra率いるセラの天使軍によってベナリア市は堅固に守られている。陰謀団の工作員が入り込んだとしても、天使/Angelによってすぐに見つけ出され殺される。そのため、ベナリア市には陰謀団の拠点が存在しない。
都市は人間/Humanやエイヴン/Avenがせわしなく往来し、兵士、騎士、ペガサスを都市の中で見かけることができ、活気に満ち溢れている。広場には黄金色の板金鎧をまとったベナリア勇士の彫像が立ち並び、その中にはジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashenの彫像もある。(名誉の記念像/Memorial to Glory)
キャパシェン邸はベナリア市にあり、ダニサ・キャパシェン/Danitha Capashenとラフ・キャパシェン/Raff Capashenが住んでいる。
天使やエイヴンといった翼を持つ者が多く行き来するため、彼らのための着地地点となる信号塔が建っている。修復されたウェザーライト/Weatherlight号もここに接岸している。
[編集] カリゴ/Caligo
郊外の街や村は陰謀団の軍勢に攻め込まれ、荒廃してしまっている地域も存在する。
ヴェスの街/Town of Vessにも戦火は及び、カリゴの森もカリゴの沼地/Caligo Morassへと変貌している。ジョス・ヴェス/Josu Vess率いるアンデッドの軍勢に対し、ベナリア軍はセラ教会/Church of Serraから援軍を受け、戦天使レイル/Raelの統率のもと戦ったが敗北、部隊は散り散りになってしまう。しかしギデオン・ジュラ/Gideon Juraとリリアナ・ヴェスの助力により部隊が再結集し、最終的にリリアナがジョスを倒したことで勝利している。
かつてヴェス家の屋敷で引き起こされた事件は、地元の「怖い話」として語り継がれている。
[編集] 文化
[編集] ベナリア史/History of Benalia
ベナリア史/History of Benaliaはベナリアの地にまつわる英雄譚。ドミナリアにてカード化された。
[編集] ジェラードの勝利/Triumph of Gerrard
ジェラードの勝利/Triumph of Gerrardはジェラード・キャパシェンにまつわる英雄譚で、ベナリア兵士たちへの訓示となっているようだ。ドミナリアにてカード化された。
[編集] ヴェス家の没落/The Fall of the House of Vess
明確な史書が存在するのか、ただの噂話であるのかドミナリア(エキスパンション)時点でははっきりと分からないが、カリゴの地にまつわる話として恐れられている。
[編集] 地理
都市としてのベナリア(Benalia City)はエローナの西海岸、小さな半島の先端に位置する。東方はハールーン山脈/Hurloon MountainsとKb'Briann Highlands(クブブライアン高地)、鉄爪山脈/Ironclaw Mountainsが連なり、南にダークウッド/Durkwood、南東の国境にはラノワール/Llanowarの森がある。また、北方沖には島国アヴナント/Avenantが存在する。
[編集] 関連カード
- 天使の炎の十字軍/Angelfire Crusader
- ベナリアの騎兵/Benalish Cavalry
- ベナリアの使者/Benalish Emissary
- ベナリアの伝令/Benalish Heralds
- ベナリアの勇士/Benalish Hero
- ベナリアの歩兵部隊/Benalish Infantry
- ベナリアの騎士/Benalish Knight
- ベナリアの槍騎兵/Benalish Lancer
- ベナリアの宣教師/Benalish Missionary
- ベナリアのわな師/Benalish Trapper
- ベナリアの古参兵/Benalish Veteran
- キャパシェンの騎士/Capashen Knight
- キャパシェンの権威/Capashen Standard
- キャパシェンの聖堂騎士団員/Capashen Templar
- キャパシェンの一角獣/Capashen Unicorn
- 天使の炎ガブリエル/Gabriel Angelfire
- ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen
- 武芸の達人/Master of Arms
- 新ベナリア/New Benalia
- Torsten Von Ursus
[編集] 参考
- ドメインズ/The Domains
- エローナ/Aerona
- Torsten Von Ursus(トルステン・フォン・ウルサス)
- ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashen(背景世界/ストーリー用語)
- 「ベナリアの歴史(History of Benalia)」(建国からファイレクシア侵攻以前までの歴史)
- 「勇士の物語(The Hero's Tale)」(ある見習い勇士の手紙)
- インベイジョン・ブロック(ファイレクシア侵攻によるベナリア滅亡)
- 背景世界/ストーリー用語