怒涛の突進/Barreling Attack

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Barreling Attack / 怒涛の突進 (2)(赤)(赤)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時までトランプルを得る。このターン、そのクリーチャーがブロックされたとき、それはターン終了時までそれをブロックしているクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。


ごり押し用のクリーチャー強化呪文。強化とトランプルの両方が発生するので、チャンプブロックを無効化して強引に対戦相手ダメージを与える手段となる。

1体でもブロックされれば最低でも+1/+1&トランプルなので、多少の貫通は期待できるが、強化量自体はちょっとさびしい。ブロッカーの数が多ければ多いほど強化は大きくなるとはいえ、相手がタフネス1のクリーチャーを割り当ててこない限り、数が増えるほど相手本体へのダメージ貫通量は減ってしまう。第一、強化するにはブロック・クリーチャー指定ステップより前に唱えなければならず、相手は効果が生じることを知ってからブロック・クリーチャーを選べばよいので、ブロック強制でもしない限り、あなたがこの効果で有利になるようなブロックはまずしないだろう。

マナ・コスト相応のダメージ加速をするためには、それなりの大型クリーチャーを使わなければならない点もあり、それならば初めからトランプルや回避能力を持つものを使えばよいと考えられ、あまり使われなかった。

  • ウルザズ・サーガでのトランプルのルール変更で弱体化したカード。それ以前のトランプルは、おおざっぱにいうと現状の「まず全ブロッカーに致死ダメージ割り振り」という点がない代わりに、「全ダメージを一度クリーチャーに割り振らなければならない。その後クリーチャーを倒してから余剰分がそのまま本体に再割り振り」という感じだった。そのため複数ブロッカーがいても、最弱タフネスのクリーチャーに全ダメージを割り振って、他のブロッカーを無傷のまま相手本体にダメージをねじ込めた。つまりこの呪文は、ブロッカーがいればいるほど抜けるダメージも増やすこともできた。
  • 過去にDuelist誌で「この呪文の解決時にブロックしているクリーチャーのみ数える」という裁定が出され、それに倣ってか、一時期オラクルも「自身のブロック・クリーチャー1体につき+1/+1の修整を受けるとともにトランプルを得る」というテキストに変更されていた。その後、印刷時の書式はブロック宣言の前に唱えられることを理想としている(当時の狂暴クズリ/Rabid Wolverinesランページと同じ書式で書かれている)ことから、2009年10月のオラクル更新でブロックされたときに誘発する遅延誘発型能力に戻された。
    • 一時期のテキストではブロック宣言の後に唱えた場合にのみ強化でき、コンバット・トリックとして利用できたため、元に戻されたことによってさらに弱体化したといえる。
  • や時代が違うと言えばそれまでだが、後の捕食者の一撃/Predator's Strikeあたりと比べるとかなり劣る。4体以上のクリーチャーにブロックされれば修整は上回れるが、そのような状況が起きることはめったにない。

参考

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