フェイズ・ゼロ
提供:MTG Wiki
フェイズ・ゼロ(Phase-Zero)は、根の壁/Wall of Rootsとルールの欠陥を利用した瞬殺コンボデッキ。1998年のプロツアー予選を席巻した。
Wall of Roots / 根の壁 (1)(緑)
クリーチャー — 植物(Plant) 壁(Wall)
クリーチャー — 植物(Plant) 壁(Wall)
防衛
根の壁の上に-0/-1カウンターを1個置く:(緑)を加える。毎ターン1回のみ起動できる。
当時、根の壁/Wall of Rootsのマナ能力を「ターンの間」に使うことによって、「誰のターンでもないため、1ターンに1回の制約を無視できる」と考えられ、無限マナを生み出すことができたのである。そこで停滞/Stasisでアンタップ・ステップを飛ばし、マグマ地雷/Magma Mineや天才のひらめき/Stroke of Geniusなどでとどめを刺すこのデッキが登場した。
しかしこの欠陥は発覚後直ちに取り除かれ、現行ルールでもこのようなことが起きる心配はなくなった。
- 「ターンの間」なんて概念が存在したのはTime Vaultのためである。これをアンタップするかどうか決めるタイミングが「ターンの間」だったのだ。もちろん、現在ではこんなタイミングは必要ないし、存在しない。
- なぜ停滞/Stasisが必要だったのか不思議に思うかもしれない。第6版ルールではステップの終了時にマナは失わず、アンタップ・ステップの終了時にはマナ・バーンを起こさないが、当時のルールではアンタップ・ステップはアンタップ・フェイズであったため、アップキープに入る前にマナ・バーンが発生してしまう。これを防ぐ手段として考案されたのが、「アンタップ・フェイズそのものを飛ばしてしまおう」というものだった。
- アンタップ・フェイズ中にマナが発生することはあり得ないので、アンタップ・フェイズ終了時にマナ・バーンが起こるかはほとんど意味は無かったのだが、これまた「ターンの間」のせいである。