卑劣漢の大鎌/Scythe of the Wretched
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Scythe of the Wretched / 卑劣漢の大鎌 (2)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
このターン、装備しているクリーチャーによってダメージを与えられたクリーチャーが死亡するたび、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。卑劣漢の大鎌をそのクリーチャーにつける。
装備(4)
サイズ修整+魂の収集家/Soul Collectorっぽい能力。2つ目の能力により、対戦相手はおいそれとチャンプブロックや相打ち覚悟のブロックができない。強力な能力なので装備コストは重い。
2つ目の能力はコンボにも向いている。たとえば、これ+トリスケリオン/Triskelion+アーティファクトまたはクリーチャーを墓地に置くことのできるカード(落とし子の穴/Spawning Pit、電結の荒廃者/Arcbound Ravager等)、で無限ダメージとなる。このコンボのバリエーションとして、トリスケリオン/Triskelionを2体使用する方法もある。この場合、2体目を彫り込み鋼/Sculpting Steelとすることで、より安いコストでコンボを完成することができる。
- クリーチャーが墓地に行く時点でこれがダメージを与えたクリーチャーに装備されていなくては誘発しない。逆に、ダメージを与えた時点では装備されている必要は無い。
- これとクラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shamanと組み合わせたパズル的な問題が考えられたことがある。内容は下記を参照。
- なお、この内容は2004年のプロツアーサンディエゴにて実際に起こったことを分かりやすくしたものである。
- 装備したクリーチャーがそのターンにダメージを与えていれば、他の手段で墓地送りにしても誘発する。
- 条件を満たしたクリーチャーが複数同時に墓地に置かれても、そのそれぞれに対して誘発し、能力がその数だけスタックに乗る。最終的にそれらすべてのクリーチャーが場に戻り、そのうち1体が卑劣漢の大鎌を装備している状態になる。
- 製作初期では+2/+1だったそうな。それだとこれとトリスケリオン/Triskelionだけで無限ダメージ(1発飛ばす→自身に2発飛ばして自殺→また場に出る)なので+2/+2に。強くして弱くした好例。もちろん、魂の裏切りの夜/Night of Souls' Betrayalなどを使えばコンボ可能。
問題
- あなたは《卑劣漢の大鎌/Scythe of the Wretched》を装備した《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》と、トークンではなく飛行を持たない 1/1 クリーチャーを数体と、アーティファクト・土地を数枚コントロールしている。
- 対戦相手は、何もコントロールしていない。
- そこで、アーティファクト・土地を生け贄に捧げて、《クラーク族のシャーマン》の起動型能力を起動すると何が起きるか?
解答
- アーティファクト・土地を生け贄に捧げて、《クラーク族のシャーマン》の起動型能力を起動し、ダメージを与える効果がスタックに積まれる。
- スタックを解決。すべての飛行を持たないクリーチャーに1点のダメージが与えらる。
- 状況起因効果のチェックにより飛行を持たない 1/1 クリーチャーは破壊され墓地に置かれる。(《クラーク族のシャーマン》は、+2/+2修整を受けているため破壊されない。)
- 《卑劣漢の大鎌》の誘発型能力が、墓地に置かれたクリーチャーそれぞれに対して同時に誘発する。
- 複数スタックに積まれた《卑劣漢の大鎌》の誘発型能力を上から解決する。一番上を解決すると、 1/1 クリーチャーが場に戻り、《クラーク族のシャーマン》から《卑劣漢の大鎌》が外れ、装備される。
- 状況起因効果のチェックにより、1点のダメージを与えられている《クラーク族のシャーマン》は墓地に置かれる。このとき《卑劣漢の大鎌》の能力は誘発されない。これは、現在《卑劣漢の大鎌》を装備されているクリーチャーからダメージを与えられていないからである。
- スタックの残りを順次解決する。
- 最終的に、《クラーク族のシャーマン》以外のクリーチャーが、あなたがコントロールした状態で場に出る。また、7項で一番最後に解決されたクリーチャーに《卑劣漢の大鎌》が装備されることになる。