High-flying
提供:MTG Wiki
High-flyingとは、「飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる」という飛行クリーチャーの能力、あるいはそのクリーチャーの通称。飛行(flying)よりも“上空を飛ぶ(high-flying)”ために、地上と戦えないイメージ。Super-high Flier(Duelist17号)やHigh Flyingとも。
High-flyingを持つクリーチャーは「High Flier(Flyer)」と呼ばれることもある(開発部語辞典・増補版では「高空クリーチャー」と和訳)。公式記事を見ると「High Flier(Flyer)」は「High-flying」ほど使用例は多くない。
能力の初出はミラージュの混沌界/Chaosphere、クリーチャーとしてはビジョンズの雲の精霊/Cloud Elemental。クリーチャーとしてはほぼすべてが青のカードで、黒に2種存在する。カード名に「雲の~/Cloud」と付くものが多い。
この能力を持つクリーチャーは、飛行が地上クリーチャーに持っている2つの優位性(攻撃時の回避能力と、守勢時のブロック性能差)のうち片方を失っていることになる。当然、通常の飛行よりも弱いデメリットとみなされる能力だが、ブロック制限を課せられた分、普通の飛行クリーチャーよりマナ・コストの色拘束やサイズの面で優遇された性能である。ただし、その性能差は3マナ以下で顕著だが、5マナ以上ではむしろデメリットの方が勝っている印象。
攻撃にのみ使うならばデメリットを無視できるため、ビートダウン寄りの青デッキでしばしば選択された実績がある(→ブルースカイのリシャーダの飛行船/Rishadan Airship)。
- High-flyingは空と陸に戦場を二分するメカニズムと考えられる。この着想をより意識的に採用し、体系化した能力がシャドーといえる。
- 地上クリーチャーではあるが鬱後家蜘蛛/Gloomwidowはブロック性能の面で良く似ている。
- フレイバーには反するかもしれないが、これらのクリーチャーが飛行を失ったとしても「飛行を持つクリーチャーしかブロックできない」は引き続き有効であり、地上クリーチャーをブロックできるようにはならない。結果として、飛行を持つクリーチャーも持たないクリーチャーもブロックできなくなる。
カード一覧
以下登場順(基本セット2021現在)
- High-flyingクリーチャー
- 雲の精霊/Cloud Elemental
- 雲のジン/Cloud Djinn
- 雲のドラゴン/Cloud Dragon
- 雲海の海賊/Cloud Pirates
- 雲の精/Cloud Spirit
- 雲のスプライト/Cloud Sprite
- リシャーダの飛行船/Rishadan Airship
- リシャーダの盗賊/Rishadan Brigand
- 戦場の怪鳥/Battlefield Percher
- ベルベイの怪鳥/Belbe's Percher
- 要塞の飛行船/Stronghold Zeppelin
- 上昇するエイヴン/Ascending Aven
- 空護りの観察者/Hoverguard Observer
- ストラトゼッペリド/Stratozeppelid
- 嵐雲のジン/Stormcloud Djinn
- 雲撒き/Cloudseeder(自身はHigh-flyingではない。雲のスプライトを生み出すスペルシェイパー)
- 天空のアジサシ/Welkin Tern
- 空回りのドレイク/Skywinder Drake
- 嵐縛りの霊/Stormbound Geist
- 屑肌のドレイク/Scrapskin Drake
- 蒸気の精/Vaporkin
- ぼろぼろの憑依者/Tattered Haunter
- ヒレナガ空鯨/Long-Finned Skywhale
- 小説精霊/Novellamental
- 夢呼びのセイレーン/Dreamcaller Siren
- 厚かましい借り手/Brazen Borrower
- 鎖霊/Shacklegeist
- High-flyingを与えるカード
- 混沌界/Chaosphere
- 浮嚢/Air Bladder
- 密集した梢/Dense Canopy
- 層雲歩み/Stratus Walk
- 不吉な休息地/Ominous Roostの生成するトークン
- 息絶えた魂守り/Departed Soulkeeper
- 魂暗号の木盤/Soulcipher Board
- 放浪光の魂/Wanderlight Spirit